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世界は節目を迎えました  作者: 零時
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 今僕はバスに乗っているようだ、それはなぜなのか直感でわかったこれは夢の中なのだ。ふと、これは夢だと認識できると何でもすることができる、例えばとある夢の国のキャラクター達を刀一本で無双してみたり、美男美女だらけの学園に入学してモテモテライフを送ってみたり、地球の環境の変化に対応できなかった人類は徐々に衰退し世界人口は5000人までに激減、人類の衰退と環境の変化に伴い今まで認知されていなかった少数の生物、グレムリンが見事に環境に適応爆発的に数が増加した。そんな中主人公である君は人類の再興を夢として様々な行動を起こしていく、なんてことができたりする、一言にまとめると明晰夢めいせきむというものだ。


 今回僕は夢を認識しているのだけれども、この夢の続きはあまり見たくない、軽くトラウマなのだ、なぜかという問には簡単に答えることができる、答えは簡単だこの後このバスはガードレールに突っ込んで重力に従わざる負えないことになる、つまりバスが落下するのだ。

 僕もその時バスに乗っていた、だからこの夢に続きは知っている、だれが、何をして、その結果、どうなったかを知っている。

 まずバスが停車し、雨でずぶ濡れになった黒髪の少女が乗車してくる。


 案の定バスが止まると黒髪の少女が乗ってきた。しかしあの時とは全く違う点があった、少女の表情があの時と異なっている、記憶では笑っていたはずなのだが今目線の先にいる少女の顔には笑みがない、記憶と合わない、がここは夢だ、夢なら軽く顔の形が変わったっておかしくはないだろう、そう納得した。

 少女は座席に座らずにつり革をつかんでいる、この後の事を考えるとやはり夢でも同じことが起こるのだと理解する。


 この後少女はポケットから刃物を取り出し運転手の首に深く突き刺すのだ、結果がバスが転落するというシナリオだ、これは大半の人がトラウマになるだろうと僕は考える、だって目の前で血が噴水のようにあふれ出してフロントガラスが真っ赤に染まるのだもう見たくないと思うのが普通だろう。


 そんなことを考えていると少女がポケットに手を入れ運転手の方を向いた。このままだとおそらく記憶通りになるだろうが、そんなことさせないここは僕の夢なので僕にはこの先の展開を変える権利がある、何よりもうあの光景は見たくない、この前現実で血反吐をぶちまけたばかりだというのに夢でもそんな胸糞悪いことになったらたまらない。


 僕はポケットに突っ込んでる方の腕をつかみ少女に声をかけた。

 

 「お・い・・・」


 少女は泣いていた、大粒の涙を流して目尻を真っ赤に染め上げ、顔面をべちゃべちゃにぬらしていた。それに対して僕はとてつもなく動揺した、記憶の中の少女が運転手をさすときこんな表情をしていたのかと考えてしまったからだ、そのすきに少女は多少力が緩んだ僕の腕を振りほどき刃物を振りかぶった。



 「不っっ死っ身ぃ!」


 自分を呼ぶ声がして目が覚めた、目を開けると大の男が涙を流しながら何やら叫んでいる。


 「ふ、ふられぇたぁぁぁあああ!!」涙涙


 血なまぐさくなる寸前で夢から脱出できたのはいいのだけれど、ポカリが面倒なことを言い出した。





 

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