プリン...
ご飯を食べに来ただけなのに、どうしてこうなった。僕の視線の先には強面なおっさんと般若のような顔をした男が、言い争っている。
おっさんはいかにもって感じにスキンヘッドだ、その上口の周りにはいい感じにひげが生えている。きっとサバイバル映画じゃ頼りになる戦士だろう。対して男の方は体格差や強面に動じず、より一層ひどい顔でおっさんの顔面をにらみつけている。というか顔近い、ほんとこの後巻き込まれそうだからやめてくれポカリ!。
「お前が昼飯に何を食おうと俺は知らない、だがこれだけは別だ。俺の理性がまだ保たれているうちに引け」
「おいおいおっさんあんたを中心に世界が回ってるわけじゃないんだ。いい大人が18歳の若者から週に一度あるかないかのお楽しみを奪うのか?ここは引いておけよ未来の主役である俺の為に」
あんたら絶対話し合いで解決しないよな?もう先が見え見えだよ。このままじゃまずいこのバトルに巻き込まれる可能性がある。この状況をどうにかするならこれしかない。
「じ、じゃあ間をとってこのプリンは僕がもらうってことで・・・」
「「あ?」」
やってしまった。解決どころか二人の矛先が僕の方に向いてしまった。これはやばい。
「なあ名無し、お前は友達だから手を出したくない、このプリンを食べたい気持ちは俺も同じだからよくわかる。だけどお前がこの後の戦いに参加したら、きっと死にかけるどころじゃすまない。だからさ、引いてくれないか?」
助け舟ありがとうポカリ信じてたよ僕のことをこの無駄な争いから遠ざけてくれることを。なら僕もそれにこたえてこの勝負降りるよ。
「わかっ「無駄だぜポカリ、こいつの目には闘志が宿っている。生半可な覚悟じゃねえ、こいつはきっとお前が何と言おうとこの戦いに挑むだろう」
待ってくれおっさん僕そんな覚悟無いよ。勝手に人の意志を捏造しないでほしい、あー戦いを止めようとした僕が馬鹿だったよ。火の粉を躱そうとして火の海に飛び込んでしまった。ここで下手に引くとか言ったら僕のメンツは丸つぶれじゃないか。最後の頼みはポカリお前だけだ、僕をこの状況から助けてくれ。
~ポカリ~
名無しは臆病なはずだ、ただの戯れにすら参加を拒むほどに、戯れに参加しない理由には体の耐久力の問題もあるだろう、しかし名無しが俺に今まで見たことがないくらい真剣なまなざしを向けている。このおっさんが言う通り、その目には覚悟のようなものが見える、この戦いに参加すればきっとお前は酷いダメージを負うだろう、だがその目には一切の躊躇がないように見える。なら俺は何もいう事がない。
「わかった認める。名無しお前はこの戦いにおいて俺達の対等な敵だ」
~名無し~
終わった・・・・・




