表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は節目を迎えました  作者: 零時
12/34

忘れているもの

 地下の部屋を出るとき扉を元の枠にはめておくことにした、理由は他の奴が地下に降りた時、中から化け物が脱走したと勘違いして騒ぎ出したら面倒だと思ったからだ。

 それでもただはめただけなのでちょっと殴れば外れてしまうし、それ以前にど真ん中がおもいっきり凹んでいるので気休めにしかならないのだが...てか見られたら即アウトだと思う。


 僕は今ちょっと後悔している、部屋に入る前にちょっとは本当にヤバい奴がいるかもしれないという考えはあったはず、あったはずなのだしかし、女性の部屋にお邪魔してみたいという気持ちに抑制されていたのかもしれない、その考えが思考の表面に出てこなかった。

 だがその目標が達成されてしまった今となってはやすやすとその考えが出てくる、確かに女性はいたが部屋自体が期待していたものではなかった、女性の部屋という事実はあっても、自身の想像とはかけ離れた殺伐とした明かりすらない空間があるだけだった。

 この女性を監禁から救い出すことができたという事実が、悔の度合いをほとんど消し去ってはいるが、この女性がもし僕らに悪意を向けるようなそんな存在であったなら後悔の度合いは一気に9割近く戻ってしまう事だろう。

え、残りの1割?それはもう、女性の部屋という事実は変わりませんので。


 「この後どうするんだ」

 「どうするって?」


 どうするか聞いたら聞き返された、こいつは僕の部屋にこの女性を放置する気だろうか。


 「いやそのままの意味だ、きっと夜になったら目覚めるだろうけどその時なんて説明するんだ?俺がお前を救い出した!とでも言うのか?」

 「まあそれは起きてからどうにかなるって、それに俺じゃなくて、俺たちな!」


 こいつは何も考えていないのではなかろうか、というか僕何もしてないのに共犯みたいにされてるし、見てるだけでっていうあれかそういう事か、僕が共犯者なら僕の横にいるこいつは主犯だ。いざとなったら全ての罪をかぶってもらおう。


 と冗談はこのくらいにして、監禁されていたならそれを口実に助けたという話も納得させられるだろうが、問題はそこじゃない、まず彼女が一体何なのかだそれを確かめないといけない、この話の内容によって僕たちの行動も変わってくる、僕たちに害を及ぼすようなそんな存在だと判明したならば、その時はポカリの腕に期待しているとしか言えないな。

 僕は戦いは専門外なので。


 逆に安全な存在だと分かればさすがに地下に戻すわけにもいかないので寝床や食料が必要だ、僕やポカリはすべて配給で賄っているからいいが、彼女の分もどうにかもらえないだろうか。


 しかも彼女の性別は女性だ、そしてこの壁の中には彼女を除いて男しかいないのだそういう事態は容易に想像できる事から広まってほしくもない、そもそも彼女今までどうやって生活してきたのだろう、食事もしているようには見えなかったし風呂やシャワーもない生活に必要な物がいくつもかけているように見えた。 まあ今は考えるだけ無駄だろう、分からないことが多すぎる。


 「そうか、なら今は夜に備えて寝よう」

 「まてまて、不死身お前何か忘れてるぞ」


 なんだ、僕は何か忘れているのか思い当たる節はないけれど、こいつがこんな真剣な顔をすることはそんなにない、そんなに重要な事なのか。


 「そろそろ朝飯の時間だ、寝るのは食べてからでもいいだろ?」



 ポカリはやっぱりポカリだった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ