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世界は節目を迎えました  作者: 零時
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 で、・・・・なんで何の準備もなしに地下来たんだ?



 僕は例の扉の前にいる、ポカリもいっしょに来た、いや一緒に来たというか泣き止んだポカリに何の説明もされないままここまで引きずられてきた。

 僕をここまで引きずって来た失恋者はというと、腕をグリングリン回してる、マジで何してんだこいつ。


 「ポカリく~ん君はその彼女に直接会いたいから来たんだよね?」

 「ああ!そうだ!」

 

 さっきまでの弱気はどうしたのだろう、めちゃくちゃ元気じゃないか。


 「何の準備もなしに来たけどこの扉明けれるの~?」

 

 馬鹿にした口様で言ってみる。


 「ああ!もちろん!」


 それって僕来なくてもよかったのでは?

 そもそもこいつはどうやってこの扉を開けるのだろう、頑丈そうな金属でできた扉にこれまた頑丈そうな錠がかかっている。

 もしかして錠のカギを見つけてきたのか。いやそれはないはずだこいつが顔をびちゃびちゃにしながら僕の部屋に飛び込んできたのはまだ日が昇っていない時刻だった、つまり振られてそのままここまで全力で逃げ出してきたのだろう。

 ふられて逃げ出すとか...もう振られても仕方がないとしか言えないな、うん。

 

 ポカリの壮大な恋愛物語を長々と聞いていたおかげで、窓から見る外は若干明るくなりつつある、そして僕は寝不足だ、後でポカリに僕の寝不足の代償を10倍にして払ってもらうことにしよう。


 壮大な恋愛物語の内容を聞く限り扉の向こうの女性は日があるうちは寝ていて、夜に活動しているようだ、今は境目の時間だろうが僕らが話していても何の反応もないので寝ていると判断していいのだろう。


ん?寝ている女性の部屋、あ


 睡眠、それは自然の摂理、睡眠欲は人間の三大欲求の一つであるからして寝るのは自然な事...ではない僕が言いたいのはそういう事じゃないはずだ。

 僕が言いたいのはただ一つ睡眠中の女性がいる部屋に男二人が押しかけてよいものかという事、僕は個人的にはいけない事だと思う何というか神聖な領域と言いますか、倫理的にというか、精神的にというか、感情的にというか、分かってるんだが分かってるんだけどもう何言ってるかわかんない!。つまり、女性の部屋に入れるのがうれしいが睡眠中に侵入するのはあらぬ疑いをかけられそうって違う!いやそういう事か。

 まてまて落ちつけ僕、今はちょっと混乱しているだけだ、別に女性の部屋に入れるって聞いてちょっとテンション上がっているとか全然そういうのじゃない、大丈夫だー、落ち着けー、1+1=田んぼの田 よし!


 「な、なあやっぱりやめ」


 僕の言葉が最後まで発することは許されなかった、言葉を遮る爆音直後に地面に大小の金属が当たる音がする。

 目の前の扉があった場所には人が通れるほどの穴が開きその先には部屋と見られえる空間が暗く広がっていてそこには中心がこぶしの形にへこんだ四角い金属の板があった。


 「よし!空いたぞ」


 ポカリから放たれる達成感あふれる笑顔を見た僕の心には、少しの呆れと大きな称賛が生まれた。


 


 




 

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