第2運命「第2部隊ジョーカー」
グレンはルーイン・コーズのメンバーとの戦いで、壊れた剣を直した。
「ああ、オレは、ルーイン・コーズとの戦いで、また、無理をしてしまうのだろうか……」とグレンは、呟く。
コンコン、と扉のノックが聞こえた。
「はい、どうぞ」とグレンは、返事をした。
ガチャ、と、扉が開かれた。扉の向こうにはハルクムとウラルドがいた。
「よう、グレン!! おめえ、今日で見習い卒業だってな! クライドラ王が言っていたぜ!! おめでとうよ!!! 」と、ハルクムは、言った。
「あんたなら、すぐ見習いじゃなくなるってことはわかっていたよ!! 」と、ウラルド。
「それと、クライドラ王がおめぇを呼べと言っていたから伝えに来たんだが……行くか?」次に、ハルクム。
「クライドラ王は、あんたを昇格させるとか……そんな感じのことを言っていたぜ!!!」ウラルドは、そう締め括る。
「ありがとう!! すぐに行ってみるよ!! 」とグレンは、嬉しそうに、答えた。
そしてグレンは、クライドラ王の部屋に行った。
「おお、グレンか……プリッセルを守り、そして、エメリーに入隊報告を伝え、そして何より、ルーイン・コーズのメンバーを倒した……有難う。その礼としてはなんだが、グレン・フィー・ニコリアルの昇格を決定した。お前は、今度から、副隊長として、任務をこなしてほしい。以上だ」
クライドラ王は、そう言うと、奥の部屋に行った。
グレンが王の部屋から出ると、ハルクムとウラルドが立って待っていた。
「おい、グレン、今度は、オレ達が新しいメンバーだ」ウラルドとハルクムは言った。
そう、ウラルドと、ハルクムは、第2部隊で、隊長が、ハルクム、副隊長が、ウラルドの、2人編成メンバーなのだ。
2人とは昔、旅をした仲間であり、グレンは2人の事を、よく知っていた。
――その昔、グレンをリーダーで、メンバーが、ハルクム、ウラルド、ルシール、クライドラ、プリッセル、ケニルの全員で、7人のパーティーを組んで、旅に出たのだ。
その旅の後、クライドラと、プリッセルは、王陛下となり、ハルクム、ウラルド、ケニルは、王国建設以前に、反乱を起こした、反乱軍、ルーイン・コーズから、王陛下を、守る為、ジョーカーを、結成したのだ……。
「はい、お願いします! ハルクム隊長、ウラルド殿!」
――その頃……
革命軍ルーイン・コーズでは、黒幕エドリード・エクレイドとグレス……
「おい、グレス、任務を失敗したみてぇだな……恥かかかせやがって!!! で……誰がおめぇの邪魔をした……あ!!! 話してみたらどうだ? ……まぁいい見当がつく……ジョーカーの連中だろう……? 」エドリードは、キレながら言った。
「すごい気迫だ……これがエドリード様!?あり得ない!!! 今の本気の殺意じゃないか……」と、グレスは心の中で呟く。
「すいません! エドリード様! 次こそ失敗しませんから……もし、失敗したら、死んでお詫びいたします!!! 」と、グレスは言った。
「ああ・・・分かった。でも、おめぇ1人だけじゃ犬死にだな、メリッサもカイトロスも、あいつらとの戦いで死にかけ……だからな……」と、エドリードは言った。
「例の2人を呼べ……」
エドリードは命令を下した。
すると、例の2人が現れた。
「お待たせしました。第2番部隊……グレイシス・バスファロー、ケイス・バンパイア……只今見参!!! 」
「メリッサ・プレイムとカイトロス・スタンジットの手術が終わりました。2人は、今、病室にて休んでおります」と、ケイスが言った。
「おお、そうか……2人は、無事か……これであの作戦が実行できる。ハハ……ハッハッハッハッハ―。よかろう……それといっては何だが、グレスと組んでやってくれ……」
エドリードが言った。
「ハッ! 分かりました」
「行くぞ……グレス……グレイシス……」
ケイスが言うと、突然3人は消えた
――そのころ……
第2部隊ジョーカーの3人は、プリカル王国から旅たち、アルセルト王国に近づいた……。
「ハァーーー……」パワーを開放した、ルーイン・コーズ第2番部隊の3人が現れた。
「!!」
「何ということだ……こんなにパワーエネルギーを感じたのは!!!」
グレンが言った。
「ありえね~な……すんなりとは通しちゃくれね~よな……」と、ハルクム、
「やるしかないだろう・・・・かかれ!!! 」と、ウラルドが言った後・・・
「ハァーーーッ!!!くらえぇぇっ」
ハルクムがパワーを貯めて思いっきり剣を振ってグレイシスに襲いかかった。
「そうはさせるか!!! 」……グレイシスも同じように剣を思いっきり振った。すごい音を立てながら2人は、激戦を繰りひろげる……すると、パッキィィーーン……カランカラン……その音の後、グレイシスは斬られ倒れた。
「すまない……もう……だめだ……」グレイシスはそう言うと死んだ。
パッキィィーン……と、時間差で剣が折れ、相討ちでハルクムも倒れた。
「ハルクムーーーッ!!! 」
グレンは必死にハルクムの名を呼んだ。
「がはっ……勝ったと思ったのに相討ちなんて……ごめんな……」と、ハルクムは、苦しそうに言った。
「しゃべるな、死んじまう!!! 」
ウラルドが言うも虚しく、
「ゴメ……ン……なぁ……」ハルクムは死んだ。
「よくも、よくも!!! 」
グレンは叫んだ。
「やったわ!!グレイシスのお陰で、あのハルクムが死んだわよ!!! 」
ケイスが言った。
「ハルクムを……ハルクムを返せーッ!!!
もう許さない!! ぐぁぁー!!!! 」グレンはさっきより、大きく叫んだ。
「あーーーっ!!! 」頭が真っ白になり、グレンの何かが切れた。グレンは、突然光りだした。グレンの怒りと呼応して紋章が右手に現れたのだ。
――紋章の名は“レジェンド・シャイン”これは、幻の最強剣士の紋章だ。この紋章が現れると、シャイン・ラインが増し、どんなダーク・ラインにも対抗出来ると言う……
グレンは剣を構えると、すごいスピードで姿を消した。
「何!? 消えた!? 」
ケイスが言った。
「さっさと姿を現しやがれ!!! 殺すわよ!! 」と、グレスが言った後、
「出来るものならやってみな……俺には攻撃は当たらない……」姿を消したグレンの声が響く。
そして、突然グレンは、スピードを落し、姿を現した。
だが、それと同時に、ケイスとグレスに高速で襲い掛かる。
ケイスとグレスは、剣を構えたものの、グレンは、2人の一瞬の隙を見逃さず、斬った。
「何と言う事だ……あの2人を一瞬で倒すとは……」ウラルドが驚きを隠せずに呟く。
見事、ルーイン・コーズのメンバーの3人を倒した。
その後、グレンは疲れて倒れた。