番外OPS1「剣士集団ジャック」
伝説の英雄である『ジャック』のメンバーたち……正式名称「世界革命軍-未来平和-『JACK』」
ジャックのメンバーが英雄と呼ばれる前の話……それはジャックが発足された後の事。
世界は滅食の到来により、人々はそれにより増えつづけたモンスターに次々と捕食されていった……以前は繁栄していただろう王国も、市場や家々も……川は枯れ、荒廃してしまった。もはや、手遅れだった……そもそも、滅食は『邪王-月-が破邪神-太陽-と重なり、光を遮ることにより光の力-シャイン・ライン-が弱まり闇の力-ダーク・ライン-が支配する』と言う、この世界の宿命なのだ。滅食により世界の命が絶え、そして……また生まれる……こうして世界は千年に一度、滅食を迎えるのだ。
「何と言う事だ……」
「これは……!! 」
「クロン隊長、クラン副隊長! 俺達は、いつでもいけるぜ? ルーインドの魔物どもを封印し、世界を救うんだろ? 」
「トマーク……」クロンは不意を突かれたように言った。
「クロン、確かに世界は危機的状況だが、魔物を封印せねば変わらん! 」
「クラン副隊長の言う通りです! 救いましょう! 世界を!! 」
「さっさとやりません? 腕がなるね……」
「よし、皆いこう……各自、魔法具を使えるように!! 散!! 」
もうすでに滅食は迎えていて、開いたルーインドゲートを閉める為に駆り出たものは何人もいた……だが、敵は強大、数で征しようとした戦士たちは努力も空しく皆、殉死してしまったのだ……戦う者ももう居らず人々は戦う事を出来ず怯えていた。
壊滅状態……もう、そう言うしかない。
「全く……何故こんなに、被害が……」
クロンがそう呟く。
「グーアアー」
「!! ……モンスターかッ!! 」
――シュン……
――キィィン……
「やるな……だがな、もう終わりだ……」
クロンは剣を下段に構え、剣が強く光った……
――『五月雨裂斬』……!!
「ウラーッーーーーー」
ザン……ザザザザザッ……
「ギャウー……」
――バシューン……
モンスターの断末魔が響き、モンスターは消滅した。
6人の剣士集団『ジャック』は単独行動でモンスターと対峙していった……そして、モンスターを全滅させた。
「オマエラ……ワタシタチノシモベヲタオストハ……イイダロウ……カエリウチニシテクレルハ……サアフッカツノトキダ……ドウホウタチヨ……コノ『破滅をもたらす者』ニ……サカラウモノヲ……コロセ!!! 」
ルーインドの魔物の中で最強の親玉……『破滅をもたらす者』と名乗った、魔物は同胞を解き放った。
「血を……我はアークラス……貴様らの血を欲するものなり……!! 」
「苦しみを……我はビューク……貴様らに苦しみを与えるものなり……!! 」
「悲しみを……我はアーケネレス……貴様らに悲しみを運ぶものなり……!! 」
「叫びを……我はファレケイス……貴様らの叫びを愉しむものなり……!! 」
「トマーク、クラン……頼む! 親玉を止めててくれ!! 」
「はいよ!! クロン! 」
「全く、隊長さんも人遣い荒いぜ……!! 」
「じゃー……俺、アークラス……殺すね!! 」
クリンはそう言うと、剣を構え突撃していった。
「貴様……態々(わざわざ)、血を流しに来たか……!!」
「うっさいなー……消えろよ……!! 」
『デミルーン・クレセント……!!』
――シュイイイイイーン……!
「何をするつもりだ? 返してやるぞ……ハハハ」
『闇+闇+闇……ダーク・イ……』―
ザザザザザザ……シュキン!!
「何……!! 出が早い……だと? ほぼ一瞬ではないか……」
「お前が魔物で人間より上の存在だとしても……負けられない!! 」
「クソ……もう限界か……!!」
――バシューン……
アークラスはクリンとの戦いに敗れ消滅した……そして、封印。
「!!……ヤラレタ……アークラスガ……ドウホウヨ! ドウシタ、ヤッテシマエ!!! 」
「おっと……お前の相手は俺達だぜ!! 」
「ジャマダ……」
――バシイイイン…!
「大丈夫か? トマーク! 」
「ああ、大丈夫だクラン……しっかし……なんてー馬鹿力だ……」
**
「ビューク!! 俺が相手だ!! 」
「ほほう……苦しむがいい……!! 我、ビュークの力で!! グフフ……」
――火+火+火……『フレーム・フィーバー』
ゴオオオオオオ……!!
「くっ……!」
――水+水+水……『ウェーブ・レイン』……!!
ザーーーーーーー!!
「……まさか、合成術を使う羽目になるとは……三乗だぞ……!! くそ……もってくれーー!! 」
「どうした! その程度か? いくら貴様が優勢の属性でも、力が足りんぞ? グフフ、ハハハ」
――出でよ……『スーパー・シャイン』
――水+水+水+水……『ポンプ・レイン』……!
「いや、そうでもないぞ! 」
「くっ……四乗だと? 残念だが…こちらは限界だ……」
――バシューン……
ビュークは、コイラとの戦いに敗れ消滅した。……そして、封印。
**
「残りは二体と親玉か……」
クロンは言った。
「待たせたね……」と、カリス。
「やるか…カリス! 」
「オーケー……」
「闇+風+水……『ソウルフリーズ』!! 」とアーケネレス。
「草+風+水……『リーフフリーズ』!! 」とファレケイス。
「火+火+火+火+火+火……『ファイナル・ファイア』!! 」
クロンとカリスは、最上位合成術を唱えた。
ゴォォォォォォウ……
双方から強力な合成術が飛び交う。
――恐らく、この一発で勝負が決まるだろう……形も残らずに。
「あああああああああー……」
戦いに敗れたのは、二体の魔物のほうだった……
――バシューン……
そして、封印。
「総員集合!! 」
「ハッ!!! 」
「キサマラニ……ナニガデキル!! ヒネリツブシテクレル!! コノ『破滅をもたらす者』ガナ!! 」
「究極魔法……封印……『-完全封印-キル・キャッチ・レイド』!! 」クラン、クリン、コイラ、クロン、カリス、トマークが同時に唱える。
究極魔法最大にして、最悪の脅威……唱える為には6人が揃う必要があるが、唱えたが最後……敵は完全に消滅する。
――パチン、パチン……バシューン……
『ルーインドゲート』は、封印され、活動を停止した。
『ジャック』により世界は救われた、後に英雄と語り継がれた……。ジャックのメンバーは姿を消す……。




