ダサい・健が強すぎる件について、
こんにちは、桜月 春之です。
まず、この作品は、ツッコミとボケがひっくり返ったりするので、判らなくなるかもしれませんが、最後まで、付き合って貰えるとありがたいです。
少しずつ話を書いていきますので、どうぞ、よろしくお願いします。
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世界は、何が中心で廻っているのだろう。
生活?勉強?そ・れ・と・も、ベッドin?もしくは、恋愛?部活?…………………………。夜這い?
それらは全て否だ。
世界は、人間で埋め尽くされている。ましてや、人間の勝手な考えで、世界を変えてしまった。
「つまり、世界を変えることが出来るのは、君の頭だ!脳だ!意志だ!」
「って、涙は何を読んでるんだ」
「ん?これか、これはな、“世界を自分中心に廻らせるための秘訣『マル秘』だ。お前も読むか?」
「いや、俺は遠慮しとく、お前のを聞いていただけで、禍々しい何かを感じたし、それに、何のためにそれをよんでたんだ?」
「それはなぁ、俺が主人公になるためさ」
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「お前らしいね」
「いやいや何かツッコミ入れてよそこは!てか、時間差攻撃は辛い辛すぎる」
「いや、この作品の主人公は俺だから、何て言おうか迷った。それと……………、何だっけ」
「いやいや、そこで忘れるなよ!それと、真っ当な答えで答えらても困るんだが、てか、健の本来の立場が逆じゃねぇ?」
「えっ!!」
「えっじゃねぇよ!何、俺は知りませんよ的な空気だしてんの!お前はダサい健なんだから、もっとこう目立たないっていうかなんつうか、うーん」
涙が言いたいことは、健は地味だからお前が俺に弄られないといけないということだろう。しかし、それは渾名と外見だけだけを見ての判断だ。
涙は弄られキャラなせいか、良く弄られている。
つまり、涙は勝手な決めつけを健に押し付けて、仲間ができたと自分に言い聞かせているだけで、涙だけが弄られていることには変わらず、現実逃避しているだけだ。
因みにダサい健というのは、健の渾名で、太宰をダサいに置き換えて、そして健をけんと読むからダサい健。
周りからよくそう言われている。健は皆が劣等感から逃げるために言っているのだと思っている。人間の体って不思議だよなあ、そう自分に言い聞かせるだけで、安心してしまうから、それと、涙、お前は
「本来の職から逃げるな!」
「お前がだよ、って、あれ? 」
第三者の発言により、静まったように見えた。
しかし、
「健は職をこなしているっていうのに、それに比べてお前は、逃げてるだけ!!黒田 涙」
「うわっ、河二、てか、それ、どういう意味だよ!」
「そのままの意味だ。健は他の奴らのツッコミをしている。だから、涙にはボケる。これって心を許しているってことじゃないか?」
「そ、そうか。それなら、納得だ」
「おいっ!!そこでBLにもっていくな!!涙は納得するな!!」
楠ノ原 河二彼はイケメンで、性格が良く、女子に凄くモテる。そして、成績優秀、スポーツ万能な完璧主義な俺のし、んん、俺の悪友で、そして金髪、BL好きなしん、んん……、金髪だ。
おかしい、風邪は引いてないはずなんだが、喉の調子が非常におかしい。
改めて自己紹介すると、俺は、太宰 健だ。成績優秀、スポーツ万能、そして、モテモテ、そして、普通の高校生活を楽しむ男子高校生さ。
「「いやいやお前は俺と違ってそんなに優秀じゃないだろ!!」」
成績優秀?違う。スポーツ万能?違う。モテモーテ?違う。
「「おい、今の、外国人風に片言でったんだ!よ!」」
全てが、普通に満たされた人生を送っているのが、この俺、太宰 健だ。
「「おいー!スルーするな!!の説明じゃ、俺らがおかしい奴にみられるじゃないか!!」」
「そうだけど?どうした二人とも、そんな疲れきった顔して」
まだまだボケる健であった。
完
「おい、ふざけるな!このままで、終わらせんぞ」
「えっ!!まだ続けるの」
「お前は、終わって欲しかったのかよ。てか、お前すげぇなぁ、俺ら二人がかりでボケてもひっくり返されるし」
「いやいや~」
「いや、そこで照れるなよ、まあいい、それにしても、何でお前はこんなにすげぇんだぁ?」
そう言われて健は目輝かせた。それを見て、河二は、しまった!と自分がうっかりしてたせいで、また健のボケが始まることに気付き、頭を抱える。
「それはなぁ、主人公になるためさ!!」
「それ、俺がさっき言ったネタだろおい!!こんなことやってるうちの校門に着いただろ!!」
健たちがバカしあっている間に学園の校門まで来ていたそうだ。
しかし、今の涙の言い方だと、お前らのせいで、学園に着いたじゃないか!と言っているものだ。正確にる(るい)の言葉を直すとこうだ。
“お前らの話しに付き合っていたせいで、女の子のスカートの中身が見れなかっただろ。こんチクショウ”
と言うことだ。涙はエロいからな!
「俺のプライバシーを損害するな!!この黒縁眼鏡の地味な奴!!」
「あー今のそれ禁句、あっそうだ!!今から教室まで競争ね、ビリの奴は、今日のうちに好きな人に告白ね、
そう言うと、健は、走っていった。しかし、健は知っていた。自分は、体育系ではなく、文化系であること、そして、足の早さでは友人に下回っていることを、そして、河二は知っていた。健のことが好きで堪らないという女子が非常に多いことを、まして、自分たちに告白しに来る女子は、健に告白することが恥ずかしくて出来ない、また、振られることが嫌で、振られるなら、告白相手の友人に振られた方がマシだという考えを持っている女子が、自分たちに告白する。そこで、了承したら、「ひ、人違いでしたー」などと言って一目散に遠ざかっていく。さらに、涙の場合は、女子たちの中での罰ゲームの素材にされている。
つまり、前の言葉を訂正すると、健のお陰で、俺たち二人はモテているのだ。
健が告白することになれば、女子は喜んで了承するだろう。それだけは避けなければ、女が攻めで、男が受けのバカップルが誕生しかねない。
「涙すまん」
「えっ、ん!んんー!」
涙は河二によって何処から取り出したか分からない縄で拘束される。
この後、涙は好きな人、ここではAさんということにしよう。そのAさんに告白し、
「はあ?誰がアンタなんかを好きになるわけ?早く塵のようにアタシの前から去ってくれない?」
と、失踪の如く、告白タイムは過ぎ去った。
その瞬間を見守っていた健たちは、いつもの光景を見るように目だけで、同情していた。が、
「あぁースッキリしたし、いい気持ちだったし、今回のことはどうでもいいか」
実は、黒田 涙は、ドMの変態なのだった。
「いや、いいのかよ!お前がドMっていうことは知っていたけど、そこで、スッキリするところじゃない。考え直せ!!お前は、振られたんだぞ。悔しいと思わないのかよ」
「気持ち良くなったんだからしかたないだろ」
あ!これはもう駄目だ完全にツボに入ってる。取り返しのつかないことになりそうだ。でも、いいや。良くて自宅謹慎で、悪くて退学かな?
こういうときの涙は着てるものを剥がす性癖を持っている。ということは、
「きゃーーーエッチ、変態、痴漢、犯罪者」
健は気にした様子もなく、教室に向かった。
◆◇◆
健は、教室に着くと、自分の席に向かって歩き出す。そこへ、誰かが行く手を阻む。
「今日は、何をしでかしたのよ?」
「げっ六条 皐月」
彼女は俺の幼馴染で、俗にいうツンデレだ。そして、欠点を挙げるとしたら、
「な何よ!私で何か不満なことでもあるわけ?」
「いや、今日のツインテールは………ボッサボサだな、何があったんだ?」
「はっ!!な、何もないわ」
そう言うと皐月は、走っていった。たまにツインテールが変な形になってたりしていることがあり、朝、髪をまとめる時に何かあったんだろうと思う時がある。
「今日も平和に過ごせそうだな」
そう言いながら席に着いた健は隣りの席を見た。そこには、寝ている幼馴染の河野 美鈴。
しかし、おかしい。なんだろうこの不自然な寝方、こんな芸術的な光景は初めて見る。
姿勢が正しい。でも、それだけではない
不思議だ、何故目を開けて寝ることが出来るんだ!!できれば、俺に伝授して欲しい。
「ん、んん…」
その時、美鈴の目が開いた。えっ!!どうして目が、もう二つあるんだ?意味わかんねぇ!!
「み、美鈴、そ、その目は?」
「ん?あっ!健、来てたんだ。これはね、授業中に眠たくなった時に役に立つ私の第二の目だよ」
第二の目って、へ、へぇ~、ソウナンダ!
「あー!今、私のことバカにしたでしょう。かっこよく言ったのに」
「か、かっこよくって、厨二くせー、まあ、バカにはしたけど」
うん、たしかにしたな。なに言ってんだ?バカか?と、
「したんだあ、へぇ、したんだあ」
「怖い美鈴、顔は笑ってるけど、目が笑ってない」
「バカー!!」
そう言うと、美鈴もまた、教室を出ていった。
「健、貴方はバカなの?いえ、正真正銘のバカね」
嫌味を言ってくる彼女は、藤堂 悠里、彼女も健の幼馴染で、ていったい何人出てくるんだよ!!幼馴染ってやつ、これで三人目だ。
全員のハートを掴めば、そこに楽園ができる。ハーレムができる。
「何に考えてるの?もしかして、破廉恥なことを考えてたの?将来が怖いわね、犯罪を犯して刑務所に入ることになるなんて」
相変わらず、悠里の毒舌は今日も健在ですか、って、んなことは今はどうでもいい!
「なんで、俺が刑務所に入ることが決定してんのさ」
ヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソ
このヒソヒソ声は教室内だけではない。廊下からも聞こえる。そして、時計の秒針が音をたてるたび、ヒソヒソ声は、次第に大きくなっていく。
しかし、皆が健について、話しているのも、束の間だった。
健は、この状況を納めるために、悠里に向かって大声を出した。
「藤堂 悠里は、筋肉の塊が、マッチョが、大好きだーーーーーーーー!!!」
そう言うと、悠里は焦りだす。ヒソヒソ声は、健の時より一層、大きくなった。
悠里は顔を赤くしていき、健の胴体に顔を埋めた。
「おおい、悠里、何俺に顔を埋めてんだ?」
悠里は今の自分が取っている行動に気付き、教室を出ていった。
って、おい、何人教室から追い出すつもりなんだ?
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皆さんどうでした。
一話はまだ続きますので、ちょくちょく見てください。できれば、アイデアや注意点などを挙げて貰えたら自分としても嬉しいです。