閑話・のらりくらりと話すだけ
という訳で書きました。閑話のプロローグですが
「というわけで」
「どうしたいつき。いきなり」
「いや、第一幕終了したでしょ? 前投稿した時より短い話数で」
「ありゃ作者がぶつ切りにぶつ切りしたからだろ。しかも途中で閑話入れて」
「あのやり方はいただけなかったと一応反省してるんじゃない? 現にほら、こうして終わってからやってるし」
「単純に引き延ばし策だろうが」
「という訳で。ここから第二幕の間閑話なんだけどね?」
「……あ?」
「天井から金盥が降ってきたからって僕を睨まないでよ。悪いのは不用意な発言をした君だ」
「させたのは作者だろうが」
「まぁともかく。閑話、といっても好き勝手させるというのはいかがなものかと思ったり思わなかったり僕はするわけなんだけど」
「というか、俺が好き勝手にやったらまず誰も登場する可能性がない」
「それはあり得るね。でも僕の家庭とか閑話でやったら本編のネタ尽きるでしょ?」
「大丈夫じゃね? 叩けば埃出る位にはスッカスカだから」
「……」
「ふん」
「おま……何急にSP召喚しやがる……おかげでボロボロだろうが……ペッ」
「つとむはいつもそうなんだから。まったくデリカシーがないね」
「……あーくっそ、服もボロボロだ。後幾ら残ってたかな……」
「慣れた手つきで関節嵌めなおしながら呟くセリフじゃないよね、それ」
「綺麗に外してくれるから戻すのも簡単なだけ。……と、で? 緩和の話だよな?」
「何を緩めるのさ」
「あー少し脳が揺れたか? 閑話だよ、閑話」
「それが?」
「幼少期の話とかでいいだろ? 俺達の出会いとか。そんなサイドストーリを」
「まぁ妥当かな。第一幕でまだ二週間ぐらいしか経ってないし。一日の行動ばかりだし」
「だったらそれでいいだろ。あ~あ。久し振りに本気で喧嘩したって気分だ。親父に勝つにはまずあの人たちを全員倒せるぐらいにならないといけないから……きっついなぁ」
「つとむ、クマぐらいなら道具なしで倒せるでしょ?」
「やったことないから分からん。イノシシだった二年前ぐらいに素手で狩ったことあるけどよ」
「時々つとむがどこへ向かっているのか分からないんだけど」
「親父なら勝てると確信できるな。あの野郎チーターを視線だけで従わせたからな。動物園の」
「普段穏やかそうな人なんだけどね……」
「まぁ今回はこの辺にして、次から本格的なものを進めていくからね。やっぱり最初は僕とつとむの出会いかな?」
「何言ってるんですか! 私とつとむさんの、本当の最初の出会いですよ!!」
「……って、いつ来たんだよ」
「さっきまで裏に隠れてました」
「長谷川さんとつとむの出会い? それって入学して少し経ってから君が不良に絡まれた時じゃなくて?」
「はい! つとむさんは覚えていないようですが、私はしっかりと覚えてます!!」
「だってさ」
「本気で覚えがない」
「……負けません!」
「まぁ本人が忘れているみたいだから、話してみたら? それでも思い出せなかったらつとむの脳が本格的に危ないか、人違いだから」
「さらっと俺病院行けって言われたんだが」
「絶対人違いじゃありません!」
「まぁそれは話を聞いたら思い出すでしょ。3,2,1どぞー」
「……あれはこの学校に入学してすぐの事でした」




