表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイドルッ!  作者: 末吉
三幕:第五話~矯正に乱入~
129/205

5-15 放課後クラッシュ

次からは第六話です。なお、未だに一万文字いってません第七話。

やべぇ

 ちなみに話し合いだが、いろいろ意見が出た結果「ボス(俺)の生き別れた妹がヒロインで、主人公を強くしてもらいたいために話を持ち掛けた結果」という、なんとも裏工作百パーセントの背景で俺は如月と戦うことになった。

 で、帰るときに荷物を取りに教室に戻ったら案の定アレンジの話が出ていたらしいので、俺たちが話していたアレンジを紙に書いて委員長に渡し、俺達は先に帰ることにした。

「じゃぁな、八神!」

「おう。月曜な!」

 自転車にまたがったところに笠森が挨拶してきたので返し、俺は帰る。

 今日は特に巻き込まれたことはない。ゆえにこれからの行動如何ではまた面倒ごとに発展する可能性が高いのが分かり切っている。

 自転車をこぎながら今日はどういうルートで帰ろうかと思案していると、予想通りというかなんというか。怒号が聞こえたので反射的にブレーキをかける。

 ったく。いったいなんだよ。そんなことを思いながら再び漕ぎ出したところその少し先で路地裏から吹っ飛ばされ、電柱にぶつかったのが見えたので急いで近寄る。

「おい大丈夫か!?」

 とりあえず外傷がひどい頭部にハンカチを縛り付け、片手で救急車を呼びながら声をかけ続ける。

 そいつは男で、スーツを着ていたがものの見事にボコボコにされていた。

 呼吸は荒く、こちらに視線を向ける力も残っていないのか俯いたまま。

 脈を図ったところ幸い命の危険がないみたいだが、それでも危険な状態には変わりない。

 場所と状態を言ってから電話を切った俺は、その人を電柱に寄りかからせ、自転車を止めて路地裏に潜む気配に声をかける。

「なぁあんた。どこの誰だか知らないが、こいつはちとやり過ぎなんじゃねぇか?」

 しかし返事はない。

 また今度も特殊ケースのうちに入るのかよ畜生なんて内心で毒づいていると、「Heyつとむ。久し振りダネ」と日本語が聞こえてきたので警戒心が半分消えた。

「……あのな、ボス。ここたかあき町じゃないぞ? なんでこんなことしてるんだよ」

「追いかけてただけデ~ス。勢い余って蹴り飛ばしてしまいまシタ」

 蹴り飛ばしたって……。それでも十分アウトの域だろうが。

 アメリカンマフィアのボス――四大会議に参加する組織の一つの長がわざわざ追いかけているという事実に本当何してるんだと頭を抱えながら「一応救急車呼んじまったから、用があるんだったらせめて退院させてやれよ」と言っておく。

「分かりマシた。では今回の黒幕を捕まえるのはpoliceに任せマス。怪我についてはごまかしておいてくだサイつとむ」

「この状況丸投げかよ……ったく。ほらさっさと帰れ帰れ」

 そういって追い払ったと同時に救急車のサイレンが近くから聞こえたので、なんて言ってごまかそうかと頭を悩ますことになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ