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木花サクヤの斬魔剣行奇譚  作者: アキタコマチ
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第8話 魔王の章⑷

         天正10年 本能寺の変


明智の軍と合流したサクヤ達は共に本能寺に攻め込む


咲耶「明智様、周りの兵達は我が配下の二人にお任せ下さい、私は信長の首を持って参ります」


光秀「かたじけない…咲耶殿、我々も道を切り開く為に協力します」


織田と明智の家臣達の乱戦が始まる


半蔵「韋駄天速✕塵風!」


半蔵は高速の速さで双刀蚩尤・窮奇で数人を

塵にする


修次「槍技・江風蛟刺突!」


修次は槍から突風を起こす程の槍撃で周り兵達をまとめて葬る


明智の兵達も織田の兵相手に善戦


咲耶はこの隙をついて本能寺に乗り込む


信長「ふん…蘭丸、寺に火を放て、儂の首を光秀に渡すな!」


森蘭丸「分かりました…では!」


蘭丸は本能寺に火を放つ


咲耶「残虐非道な者と言えど最後の身の処し方は心得てる様ですね、流石は稀代の傑物と言った所ですか」


信長「あの時の桜の姫か…最後に涼やかな者に会ったな、お主に討たれるのもまた一興か」


そして本能寺は燃え盛る


蘭丸「いえ、信長様…アナタの首は私が…」


蘭丸は信長の背後に現れ刀で瞬時に首を刎ねた


咲耶「森蘭丸?アナタは一体何者ですか!」


蘭丸「流石に弥勒菩薩、降三世明王、韋駄天の三人相手では勝ち目は有りませんがアナタ一人なら

この場で倒せるでしょう、我が名は他化自在天の天降者、アナタ方の旅を妨害する者」


咲耶「他化自在天…真の魔王はアナタでしたか

またの名を「天魔波旬」釈迦如来入滅の邪魔をした者が今度は私の旅の邪魔をするか」


蘭丸は「天部体」で異形の魔人の姿に変貌する

そして虚空からアダマスの鎌を取り出す


他化自在天「このアダマスの鎌で斬られたら弥勒菩薩と言えど無事ではスマンぞ!」


他化自在天はアダマスの鎌で咲耶の肩を狙う

咲耶は躱したが口から黒い瘴気を吐かれ動きを止められる


咲耶「しまった、身体が痺れて思った様に動きが取れない…迂闊な」


他化自在天「この一撃で天上界に帰って貰いましょう」


アダマスの鎌を振り下ろすが咲耶はその場にいない


咲耶「半蔵に習った韋駄天速…私も少しは使える様になったか」


そして布都御魂剣フツノミタマのツルギ)を抜く


咲耶「布都御魂剣よ、風と光を呼び起こせ!」


他化自在天の周囲に風が巻き起こりやがて風が光速回転を始める


咲耶「「暴風光爆」消滅せよ、他化自在天!」


やがて光の球体と化して他化自在天を包み込み内部の他化自在天は消滅する


そして咲耶は信長の首を見るが…取らずにその場から立ち去る


光秀「咲耶殿、ご無事でしたか、では信長公の首は?」


咲耶「残念ながらもう燃えてしまいました…しかし信長の死は確認しましたから」


光秀「そうですか…首を取れ無かったのは残念ですがこれで報われた気がします」


それから数日後


修次「光秀は果たして天下を取れますかね、既に羽柴秀吉が追い詰めてるらしいですが」


半蔵「無理だろうな…報告を聞いた秀吉はすぐに大軍を動かした…明智勢は僅かしか残っていない」


咲耶「歴史の流れには逆らえない、これ以上は我々が関わる事では有りません、しかしお腹が空きましたね、何処かで食事を取りましょう!」


半蔵・修次の内心「天下の情勢より自分の食事の心配かよ、この人は…」 

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