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《過去》《現在》そして《未来》56億7000万年の終わりなき旅が始まる
プロローグ 日本神話の時代
素戔嗚の屋敷
素戔嗚「まさか…我が姉神が最強の武神の称号を与えたのが女の神とはなぁ…この海原を統べる素戔嗚を差し置いて」
武御雷「素戔嗚様、ワタシなどアナタには遠く及びません、天照様の嫌がらせでしょう、時に用件とは?」
素戔嗚「噂に聞く武御雷とはどれほどの者かと呼び寄せたが気が抜けたわ…まあ酒でも振る舞おう、飲め」
武御雷「有り難く頂戴いたします、しかし此処は良い屋敷ですね、周りの海がとても綺麗で」
奇稲田「お酒をお持ちしました、さぁ武御雷様、存分にお飲み下さい、しかし眉目秀麗な女の神とは驚きました…正直イカツイ男の神と思ってましたが」
武御雷「まあ…良く言われます…やはりこの名は怖いと」
奇稲田「ならば別の名前を考えましょう、神ならば二つ名など当たり前ですしね、そうですねぇ…木花咲耶などどうでしょうか?」
武御雷「……木花咲耶ですか?」