放課後
その後無事学校を終えた颯太郎は魔法の実験をするべく深夜の街へと繰り出すのであった。
「とり合えず魔法を実践的に使ってみないと有用性を証明できないよね」
魔素を固めると物理的に触れるようになってそれを任意に操れる。これなら、僕自身に魔素の塊をぶつけて宙を移動できるんじゃないか、課題は移動先で僕が急に止まる際に衝撃に耐えられるかというところだけど風船程度の硬さの魔素の塊を置いておくことで問題ないだろう。
「よし、まずは屋根の上に登ってみよう」
魔素の塊を足元に作って...それを急激に持ち上げるっ!!
「うわぁぁっ」
ヤバいっクッション!!
っと
「危なかった。でもこれでこの魔法の有用性を見いだせたかた名前でも付けようかな」
そうだなぁ...
魔素ダッシュ、じゃあなんか閉まらないからマナダッシュと名付けよう。
受け身用の魔法はそのままクッションで。
魔素という呼び方はあくまで単一の電子を呼称するような呼び方ともとれるし、エネルギーの名前としてマナという言葉をこれからは積極的に使っていこう。
それで移動手段兼回避は思いついたからいいとして攻撃用の魔法はどうしよう。
マナの塊を維持したまま相手にぶつけるのは距離の分維持し続ける時間も長くなるし消耗が激しい。何かいい手は...
そうだなぁ何かをマナの塊で投げるのがいいかも、石とか。
よし
ドンッ
うん、かなりの威力。この魔法はスローとでも名付けようかな。
何個か同時に打ち出したりしても強いかも
とりあえず大きな音も出るし、もっと人気のない場所へ移ろう。
颯太郎が使えるようになった魔法
マナダッシュ
クッション
スロー