あの日
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僕は 畠山 颯太郎 中学2年だ。
運動がそこまで出来るわけでもなく興味のあるものもあったわけではないので部活には入っていない。
本当ならば文芸部に入ろうと思っていたのだが、どうやらここには文芸部は無いらしいので仕方なく図書室に放課後通い詰めている。
ここだけが唯一の楽園だ。本の世界はいつでも面白いし、何よりも自由である。
最近は特にラノベばかり読んでいる気がする。
なぜそんな僕の物語が急に始まったかというと、それはあの日僕に起きた出来事が原因だ。
「MLOの新刊面白かったなぁ。図書室入るまでかなり時間かかったけど、お金もないし。せめてバイトでもできればいいのに」
おい、また畠山が図書室から出てきたぞ。
あいつ部活にも入ってないしな。一体本読む以外なにやってるんだろうな。
ねぇ知ってる。あいつ一人暮らししてるらしいぜ
...ウワサ話ならもう、聞こえない所でやってくれればいいのに
「ただいま」
親とは上手くやれてはいない、一応家と生活費だけ与えられているけれども料理というものも得意ではないので、いつも食事は似たり寄ったりだ。
「適当でもいいから部活に入ればよかったかな...」
勿論、入ろうと思えばどこかの部活には入れたかもしれない。でも、あんなふうに噂されているような僕が入ったところでいいことはなにも起きないだろう。
それに僕には本がある。文芸部が無かった時点で帰宅部やって図書室や図書館に通い詰めたほうが楽しいのは明確だ。
「カップ麺でも食べて寝ようかな」
明日は休日だ。近くの図書館に新刊でも入ってないか確かめに行こう。