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酒と宇治と大鬼転生伝 休止中  作者: アクドニアデフジム
第1章
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第6話


第6話




「てか落ち込んでいるところ悪いだが、アリス・ヘカーテミルさんよ、何か巻物の代わりで

良いで何か酒類とかくれないだろうか?鬼故の差がなのかは分からないんだが、どうにも

酒を飲みたくて仕方ないんだよ」


「・・・あぁ大鬼の習性だねそれは、まぁ別に良いよ、何か迷惑掛けたみたいだし、

酒類ぐらいはあげるわよ、えーとどこにしまったかしら~」


と俺は落ち込むアリスに、その巻物の代わりで良いから、何か酒類の品の方をくれないかと

、理由なども一緒に伝えながらお願いしてみると、アリスは一瞬で鬱な表情から元気な表情

へと変わって行き、そして別に良いですよっと気前よく酒類をあげてあげると答えてくれる

と、アリスの指先辺りの空間から黒い亀裂がいきなり発生し、アリスは躊躇なくその亀裂の

中へと腕を突っ込んで物探りように手を動かしいる。えぇ何その亀裂は、一体どうなってん

だよそれ。


「うーん、確かこの辺りに置いていたようなぁ・・・あぁあったあったこれよ!」


とアリスは黒い亀裂内で、探していた物を見つけたのか、腕に力を入れて、黒い亀裂の中に

突っ込んでいた腕を抜くと、その手元には赤い紐が括り付けられた、茶色の瓢箪ような入れ

物が握られていた。何だそれわ?。


「うん?その手元の奴は何だそれ?見た感じの形からして、多分瓢箪のように見えるが、

もしかしてそれに酒が入っているのか?」


と俺はアリスの手元にあるその瓢箪らしき入れ物に、凝視しながら酒が入っているのかと、

問いかける。うーん瓢箪の大きさ的に大した量は入ってなさそうだが。


「あら、これがただの瓢箪だと思っている様ね、これはね桜酒瓢箪と言ってね、そこそこ

味の良い神酒が入っていてね、しかも所有者の魔力を与える事で、事実上無限に生み出す

ことが出来る自作魔道具よ、まぁ出会えた事と迷惑をかけたから、これを貴女にあげるわ」


とアリスは瓢箪らしき入れ物が、ただの瓢箪ではなく特殊な魔道具であることを説明し

終えると手に持っていた桜酒瓢箪を手渡してくれる。へぇ魔力かぁ、うーんどうやって

やれば魔力を与えられるんだ?精神統一とかそういう事をするのだろうか?。


「あぁうん、有難くこの瓢箪を頂くんだが、言って貰っている身で言うのもあれなんだが、

なぁアリス・ヘカーテミルは、何で見ず知らずの俺に、こんな魔道具をくれたんだ?、

少なくともこれは高級品だろう?」


と俺は何故ついさっき偶々ここで出会った人物に、魔道具と言う明らかに貴重そうな物を

あげるのかと問いかける。何でこうも気軽に物をあげているのか、理由があるはずだ。


「え?あぁ、いえ大したものではないのよ、ただ魔道具試作実験にて錬成することが出来

たんだけどね、ただ色々と実験室内が散らかって来たから、要らない物何かを偶然出会った

人なんかに無償であげているだけで、大した理由はないわ。あえて言うならただの気まぐれ

って感じなのよ」


とアリスは何とも言えない理由にて、見知らぬ人などに無償で魔道具などをあげている事

を教えてくれる。いや、色々と言いたいことがあるが、まずそんな理由もなくばら撒くなよ。


「なるほどな、そう言う理由であの巻物やこの桜酒瓢箪なんかの魔道具類を見ず知らぬの奴に

あげているのか」


と俺は若干呆れたようにそう確認を含めて言うと、アリスは右手で自身の頬っぺたを掻き

ながら、苦笑いを表情に浮かべると。


「うふふ、まぁ色々と言いたい事がありそうなのは、表情と雰囲気で察するけど、本当に

深い理由とか全然ないのよね、この際は無償で、良い品を貰えて嬉しいで、納得してくれる

と有り難いわ」


とアリスは特に深い理由はないし、無償で貰えて嬉しいな程度で納得してくれと有り難いと

、自身の口元を少し微笑みの表情を浮かべながら、そう言うって来る。お、おう。


「お、おう分かった有難く貰うぜ、いやぁ酒が手に入って嬉しいなぁー」


と俺は苦笑いを浮かべながらも嬉しそうに呟きながら、前世とは違う青色の月が昇る夜空

へと桜酒瓢箪を掲げる。そしてアリスはそんな表面上嬉しそうに桜酒瓢箪を受け取る俺の姿

に満足しているのかどうか知らないが、不気味に思える笑みを浮かべながら眺めている。

はぁそれにしても近くで見るとこの瓢箪の色合いって綺麗だよなぁ。


「うふふ、これで私にとって要らない魔道具が一つ片付いたわ、また一歩部屋がスッキリ

したし、あとはのんびりと、篝火の炎でマシュマロでも焼いて夜を過ごそうかしら」


とアリスは要らない魔道具が一つ片付いた事に、嬉しそうに微笑みながら、一体どこから

取り出したのか、マシュマロが刺さっている細い鉄棒を取り出し、火の付いた篝火で、焼き

始める。はぁ焼きマシュマロかぁ食べた事ないな。


「さて、それじゃ早速貰った酒を味わってみるか、桜酒って言う名前だから、何か比喩的な

要素に因んだ味がするのだろうか?」


と俺はどんな味がするのか楽しそうに呟きながら、桜酒瓢箪の蓋を開けると同時に、行き良い

良く酒を飲んでみると、一瞬で深みのある上品な味が口に広がり、俺は何という美味い酒だと

感動に浸っていく。うーまーいーぞ!?。


「ごくごくごく、ぷっぱぁーうめぇなこの酒、味的には梅酒と鬼殺し酒に似たような近いよう

な味がしてきて、本当に美味い酒だ!」


と俺は余りも美味さに喜び叫びながら味の感想を伝えると、アリスは篝火でマシュマロを焼き

ながらこちらをチラリと見ると、微笑みの笑みを浮かべる。


「あらそんなに喜び叫ぶ程感動しちゃうなんて、そんなに気にってくれたようで嬉しいわ」


とアリスは喜び叫ぶ程感動している俺の様子に、嬉しそうにそう言って来る。何か嬉しそうに

しているな、それにしてもこの酒、本当に美味くて生き返るなぁ。


「あぁそうそうアリス・ヘカーテミルにもう一つ聞きたいんだが、ここらで近い村や町なんか

の場所を知らないか?知っているなら、場所までの道なんかを教えて貰えると有難いんだが」


と俺は酒を飲みながら、この辺りの近くに村や町などの場所がわからないかと問いかける。

そうだ色々唐突過ぎて忘れてたけど、今の俺って森林で遭難している最中だった。


「えぇ?この辺りで近い村と町までの道を聞きたいの?そうねここから一番近い町の方角は、

えーとほら背後にあるあの古代帝国の廃墟が建っている方角が北なのよ、そして町がある方角

はここから西に進んだところに大きな城壁で囲われた城塞都市があるんだけど、大人の足でも

ここから行くなら一週間以上は歩き続けないといけないけど、一方の一番近い村までの距離

何かは、北に向かって歩いて行けば、凡そ半日くらいで到着出来るわ、もちろん人間の大人

での基準だから、大鬼の貴女ならもう少し早く着けると思うけど」


とアリスはそう言ってここら一番近い村や町までの道のりや方角やそれまで掛かる人間基準

での歩行時間何かを詳しく教えてくれる。ふむふむ町まではそこそこかかりそうな感じだけど

、人間基準で半日程度の距離にある村なら、気楽に行けそうだな。


「ふーんなるほどな、町と村までの凡その距離と場所がわかって助かった、ありがとうな」


「うふふ、いえいえ私は知っている事を教えただけよ、まぁ役に立ったのなら嬉しいわ,

それはそうと、朝まで暇ですし、少し世間話でもしてあげるわ」


俺はこれで町と村までの距離と場所がわかった事のお礼の伝えると、アリスは微笑みながら

役に立てたなら嬉しいわねっとそう言葉を交わしながら、気付いた事や気になった事などを

問う掛けたり聞いたりしながら夜は過ぎて行くのであった。






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