第48話
はい、明けましておめでとうございます。今年もよるしくです。
第48話
「へぇ先に当てた方が勝ちねぇ・・・へへへ良いじゃん、そういう決着の付け方も悪くないし、
受けてたつんじゃんよ、そんじゃ勝負の付け方も決まったし、模擬戦開始ねぇ♪」
とアクドラは俺が提案した勝負の付け方に対して、好意的に受け取ったのか、笑顔で先に攻撃を
当てた方が勝ちと言う決着の仕方を了承すると、六尺杖を構えながらがら笑顔で、模擬戦開始と
遂げると、突如一瞬だけアクドラの姿が消えたかと思うと、一瞬で間合を詰めると、俺の首元に
目掛けて六尺杖の先端を突き出して来る。うぉ!?いきなり首元狙い!?。
「おっととあぶねぇ!、いきなり首元狙うとか容赦なさすぎないか!?」
と俺はいきなり首元から狙って来たアクドラに対して文句の言葉を言い放ちながら、俺は咄嗟に
上半身を横へ傾けることで躱すと、反撃とばかりに構えていた直剣にて武器払いと言う技を繰り
出し、アクドラが付き出して来た六尺杖を大きく弾き、その姿勢を強制的に崩させる。おぉ咄嗟
にやった技が当たった。
「えぇ良いじゃん模擬戦と言っても、ある程度本気でやった方が身が入るじゃん、こんな風に」
とアクドラは自身が持つ六尺杖が弾かれた衝撃を利用して、瞬時に後ろへと大きく跳躍して距離
を取ると、六尺杖を右肩に載せながら、大きく振りかぶる構えを取り始める。うん?こんどは
何をするつもりだろうか?。
「ふうー・・・ほらぁ≪武芸・八逆の光波≫!」
とアクドラはそう呟きながら六尺杖を大きく振るうと同時に六尺杖から八つの三日月状の赤い
斬撃が放たれ、それぞれが各別方向へと回り込むように俺へと向かって飛んで来る。はぁ!?
八つの光波が別々の方角へと飛んだと思ったら、囲むように俺に向かって来たぞぉ!?。
「はぁ!?何だその技はって、うおあぶぶぶばぁ!?」
と俺はアクドラの六尺杖から放たれた八つの光波が別々の方角から回り込むように飛んで来た
ことに動揺を覚えつつも、咄嗟に直剣をぐるりと回すように振るいながら、的確に叩き弾いて
行く。あぶねぇ前世で習わされた矢弾きを応用して何とか防げたぜ。
「へぇ焦っている割には、全て弾いているじゃん、あぁ~ゾクゾクと興奮しちゃうじゃん♪」
とアクドラはにやりと口元を緩ませ、明らかに女性がしたら駄目そうな笑みを浮かべたかと思う
と、振るった六尺杖を前方に構え直すと、そのまま姿勢を低くし、まるで猛獣が獲物を狩りを
行うような構えを取る。えぇあのこれ模擬戦だよなぁ!?明らかにマジになってないか?。
「そんじゃあぁ次はこれかなぁ《武芸・銀足縮地》!《武芸・剛月増加》!」
とアクドラはそう言って何かぶつぶつと呟くと、アクドラの両足が薄く銀色の輝きに包まれ、
そして腕も薄っすらと赤く光り出したのを確認した瞬間、アクドラは俺へと目掛けて音速を
軽く上回る俊敏さで、俺の懐へと近づくと最初に繰り出して来た突きとは比べ物にならない
程の鋭い突きを繰り出して来るが、咄嗟に構えていた直剣のおかげでギリギリ受け流すことに
成功する。何だ!?一気に動きの速さも重みも変化したぞ!?。
「おっとと!?っはあーぶねぇ、今のはマジでやばかったぞ!」
と俺はアクドラが繰り出して来た突きを直剣で受け流しきったことに安心しつつも、今の一撃
で片腕が少し痙攣しているので、大鬼の肉体強度でも直撃したら青痣になるのではないかと
予想する。多分カゲヌシで遭遇した灰鋼大蜥蜴の一撃よりも遥かに強力じゃないかこれ?。
「これは模擬戦なんだけどなぁ、これでも喰らって頭を冷やせやぁ!!」
と俺は六尺杖の突きを受け流した勢いを利用して、大きく振りか被りながら、地面がめり込む
程の足踏むをしながらほぼ手加減なしの強力な横なぎを直剣にて繰り出した、瞬間その風圧
だけで飛ぶ斬撃とも言える現象を引き起こし、アクドラへと目掛けて撃ち放たれる。さぁ大鬼
の筋力にて発生させたこの攻撃で吹き飛べやぁ!。
「うひょお!?武芸なしでこれほどの斬撃を出すなんて凄いじゃん」
とアクドラは俺が放った風圧による飛ぶ斬撃に対して、驚きつつも冷静に六尺杖で巻き取る
ように振るったかと思えば、一瞬で飛ぶ斬撃を霧散させて防いでしまう。えぇー嘘ぉ!?。
「え?え?今何したんだよ!?、風圧による飛ぶ斬撃を霧散させるとか一体どうやって」
と俺は射ち放った風圧による斬撃をどうのような方法にて霧散させたのかと問いかけるが、
アクドラは意味深に笑みを浮かべるだけで、答えてくれないどころか、再び姿勢を低く維持
しながら俺の横腹目掛けて、薙ぎ払いを繰り出して来る。うわぁすげぇ悪い笑みだなぁ。
「フフフまぁかっかするなじゃんよ、だって動きと剣の動きからしてウジはまだまだ喋る余裕
が残るぐらいなんだろぉ、ならもう少し激しく行こうじゃん♪」
とアクドラは不気味な笑顔を浮かべながらそう言い放つと、明らかに動きが滑らかになり、
まるで舞い踊る踊り子のように六尺杖振るって襲い掛かって来るのを、俺は的確に直剣で何度
も受け流しつつ反撃の隙を伺い続けるが動きが奇妙過ぎて予想出来ず苦戦する。あぁ見た感じ
出鱈目に振るっているようで、的確に防ぎずらくて、しかも予想外の方角から攻撃して来る
から当たらないようにするだけで精いっぱいだぞこれ。
「舞い踊る攻撃とか読みづら過ぎて、防ぐだけでも精一杯だ、どうやって攻撃に移れば良いん
だよぉ!」
と俺はアクドラが披露する舞い踊る変幻自在の攻撃に対して何とか受け流しながら、どうすれ
ば反撃に転じられるかと、考えを過らようとするが、次々と襲い掛かる六尺杖の乱撃に対応
するだけで精一杯であり、このままではいずれ身体に命中するのも時間の問題だろう。くそぉ
逆転に転ずる隙がねぇ。
はいっと言ったところでここまです。模擬戦とは言えアクドラ戦闘狂すぎない?、初めに考えていたよりも狂気染みて来て怖いです、何か物語の人物が生きている錯覚を覚える時があります。さて次の投稿なのですが、まぁリアルで色々と大変なので投稿ペースはかなり落ちますので、下手したら数か月投稿しないとかありえるので、気長にお待ちいただけるとありがたいです。