第41話
はい、投稿です。
第41話
「まずはその偉そうな兜を砕いてやんよぉ≪武芸・閃光突き≫!!」
と青黒の槍使いはそう言い放つと、長槍を構えている状態から一瞬で雷にすら匹敵する速度
へと到達し、巨漢の騎士の頭部へと向けて長槍が鋭く突き出される。おぉすげぇ速さだ!。
「フン、甘い甘すぎるわぁ!≪武芸・縮地流水≫!!」
と巨漢の騎士は鼻で笑うくらい余裕そう雰囲気で、雷に匹敵するであろう速度で突き出された
長槍の一撃を、巨体で全身鎧と言う如何にも鈍重そうな似姿からは想像できない程の流れる水
の如き俊敏な動きにて躱すと、反撃とばかりに手に持っていた二刀の長剣を横なぎの構えを
取った瞬間には一瞬で長剣の間合まで近づき、そこから巨漢の似姿に相応しい重く余力に満ち
た剣戟を青黒の槍使いの横腹へと目掛けて繰り出す。おぉ!見た目に似合わない動きだなぁ!。
「へへぇ、なかなか良い動きじゃんよ、だけどよ≪武芸・加速水平≫!!」
と青黒の槍使いは鈍重な全身鎧からは予想出来ない俊敏な動きに対して、感心したように呟き
ながらも、どこか余裕そうに口元を緩ませながら、自身の横腹へと近づいて来る二本の長剣に
よる剣戟を背面飛びと言う信じられない躱し方によって回避し、次は巨漢の騎士の懐に潜り
込んだと思えは、巨漢の騎士の下顎辺りへと目掛けて、残像ができる程の速さの上段蹴りを
繰り出す。おぉすげぇかっこいい動きだなぁ!。
「何なぁ!?ぐふあああぁ!?」
と巨漢の騎士は数m程地面から浮き上がる程の威力の上段蹴りが、見事下顎辺りに命中し、
そのまま都市の城壁へとぶっ飛ばされ、そのまま城壁に激突し土煙と砕けた壁の破片が周囲に
飛び散って行く。ほぉこれは勝負あったか?。
「まぁ、こんなもんじゃんよフフフ♪」
と青黒の槍使いは左足で軽く着地しながら、どこか余裕そうな表情を浮かべつつ、ぶっ飛ば
された巨漢の騎士が居る方を油断なく警戒している。ほう警戒しているな、もしかして。
「うおおおおぉ粉砕!!≪武芸・大撃衝撃≫」
と巨漢の騎士は大声を上げながら、土煙の中から跳び出すと、両手に握り締めた長剣を大きく
振りかぶりながら、青黒の槍使いが居る場所まで瞬時に近づき、大きく振りかぶった両手の
長剣を赤く光らせながら一刀両断の力強い振り下ろしによって、街道は軽々と粉砕されるが、
青黒の槍使いは軽々と後ろへと跳ぶことで躱して行く、そして門番の兵士Aから悲痛に満ちた
悲鳴が聞こえて来る。おぉ派手でに街道が吹き飛んだなぁ、軽くクレータが出来てる。
「へへぇそんな直線的な攻撃当たらないよ♪、それじゃ反撃の≪武芸・大車輪≫♪」
と青黒の槍使いは余裕ように口元を歪ませながらそう告げると、何をしようとしているのか、
長槍の先端を地面に密着する程の腰の低い横なぎ構えを取ると、一気に長槍の先端で地面を
擦りながら、渾身の一撃を回避されたことで、攻撃される隙を作ってしまった巨漢の騎士の
目の前まで瞬時に近づき、そのまま低く横なぎに構えていた長槍を横腹に目掛けて振るうこと
で、見事に直撃を喰らい空へと高く打ちあがるが、青黒の槍使いはそこでは終わらず振りぬい
た勢いのままにその場で横回転しながら更に長槍で同じ個所へとお見舞いし、そして更に同じ
ように横回転する速さを上げなら、もう一度巨漢の騎士の横腹へと長槍を振るてはを何回も
何回も繰り返すごとに速度が上げって行く。おぉ何だこれは!?あの巨漢がまるで枯葉のよう
に打ちあがってるなぁ。
「フフフそれじゃ止めだよ、さようならデカいだけの鉄屑さん♪」
と青黒の槍使いは笑みを浮かべながら告げると同時に、巨漢の騎士の横腹へと振るっていた
長槍の先端部に赤く光る風の渦が発生し、青黒の槍使いはその渦に包まれた長槍の先端部を
巨漢の騎士の腹部へと叩き込む、百k以上の体重はあるであろう巨漢の騎士の巨体が、軽々と
数十m程天高く打ちあがって行き、そしてそのまま勢いよく地面へと落下激突し、倒れ伏せて
しまう。あぁこれは勝負あったな。
「はぁ~まま強かったよ、昼前の運動なる程度にはね♪、そんじゃ門番さん後はよろしくね、
ボクは酒場に行って蜜酒を飲もうかなぁ~♪」
と青黒の槍使いは倒れ伏せる巨漢の騎士にそう告げると、機嫌が良さそうに歩きながら門を
通って城塞都市ニマロシュ内へと入って行き、そのままどこかへと行ってしまう。えぇおい、
このボロボロ街道を放置して行くのかよ。
「くそぉさんざん街道で暴れた癖に、後片付けは我らが任せかよ・・・はぁ疲れる」
と門番の兵士Aはそう愚痴るように呟きながら、他の門番の兵士達と共に門の横に建ってある
駐屯所らしき施設へと入って行く、恐らく街道に出来た穴を埋める道具を取りに行ったのだろ
うと察せられる。うわぁ悲惨そうな背中だ、まぁ同情はしても手伝ったりはしないが。
「さて、予想外のところで足止めをくらってしまった、さっさと食料を買いに行く前に」
と俺は予想外の場所で足止めをしてしまったので、慌ててニマロシュの門をくぐって入ろう
かと進む途中で、落ちた衝撃で少しへこんでいる地面で倒れ伏している巨漢の騎士へと近づ
いて様子を見てみる。さて、意識はあるかな?。
「おーい倒れ伏している巨漢の騎士、意識あるか?それとも息絶えているのかぁ?」
と俺は倒れ伏す巨漢の騎士に対して、少し大きめな声で話けてみると、巨漢の騎士は俺の声に
反応したのか、少し身体を痙攣させてから辛そうに上半身を起き上がらせると、顔の正面を
俺の方に向ける。おぉあれだけ痛めつけられたのに動けるんだ、思ったより頑丈なのかな?。
「うぅぐぅ・・・あぁ横腹が痛てぇ、あのクソ小娘がぁ、偉そうに複合の武芸何ぞ使用しや
がって、うん?何だお前は見世物ではないぞぉ!」
と巨漢の騎士は痛そうに横腹抑えながら起き上がると、青黒の槍使いについて愚痴り始め、
そして俺の存在に気付いたのか、不機嫌そうに見世物ではないぞと言って、どこかへと行けと
言った態度をして来る。うわぁ何だよ、少し心配して損した。
「あぁそうか・・・ならそこでもう一度情けなく倒れてろ」
と俺は巨漢の騎士の態度に少しムカついたので、情けなく倒れてろっと告げてから、超軽きの
デコピンを喰らわせると、金属が割れるような音が響き、そして巨漢の騎士は仰向けに倒れて
気絶した後、俺は本来の目的である食糧の買い出しをする為に、門を通ってニマロシュ内へと
入場する。保存食ってどこに売っているだろう。
今後の投稿ですが、今体調的に厳しいのでしばらくは期間が空くと思います。まぁ8月中にもう一回投稿が出来るかどうか、その後はどれくらいかかるかな、気力が落ちてきているからなぁ。