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酒と宇治と大鬼転生伝 休止中  作者: アクドニアデフジム
第1章
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第4話


第4話




さて俺は、森林の中で見つけた石の建築物内にある物置と思われる部屋にて、簡素ではあるが

、服を作り始めていたのだが、思ったよりもこの体は不器用であり、いくつかの針と布を

数個程ダメにしながらも、何とか数十時間以上の時を費やして、それ相応の服が完成出来たの

である。


「はぁー疲れたマジで疲れたよ、主に精神的にな感じで、だけどこれで俺の格好も随分と大分

マシに見えるようになっただろうな、いや何か少しだけ痴女感がする見た目になったような」


と俺はそう呟きながら今の俺自身の姿格好を眺める。まず今の俺の服装を説明するとだ、まず

上半身はお手製の黒色スポーツブラを着用し、その上からお手製の革のクロスベルトを胸が

強調するように装備し、そしてその上からお手製の赤色のフード付きクロークマントを羽織り

、そして下半身は黒色のスポーツショートパンツを履き、そしてその上から隠すようにして

革のベルト付きお手製赤色のパラオスカートを巻いており、そして余った材料を利用して、

蒼い紐が特徴的な網サンダルを履いている。まずまずの南国風の踊り子ぽい格好の服である。


「いやぁ作った俺が言うのもあれだけどさぁ、やっぱ露骨に肌を出し過ぎだろうか?、まぁ

動きやすさを優先して胸と股以外は完全に剥き出し状態だし、まぁ一応フード付きクローク

マントとパラオスカートで、肌を隠すように巻いてるけど、羞恥心とかあんまり感じないな

、て言うか無感情って感じかな?」


と俺は自身が少し肌を出し過ぎている格好なのではないかと呟きながら思うが、別に羞恥心

なども特に感じないので、別に良いかと開き直る。


「まぁ傍からどう見えようが、堂々としていれば良いか。さてさて余った布で作った巾着袋

に金貨と銀製食器を仕舞ってっと、後はこれ以上ここに居ても仕方ないし、そろそろこの

森林を出て、町とかを探しに行かないとな、何かこの角のせいで、もう揉め事が起きても

良いからさぁ、何かどこかで飲んだり食べたり出来る居酒屋とかに、すげぇ行きたいだよ」


と俺は手作りの巾着袋に貴重品などを仕舞いながら、この森林から出て、どこかの町へと赴き

、何か飲んだり食べたりできる居酒屋に行きたいと言う欲求を呟く。はぁ酒が飲みてぇ。


「うーん何かさぁこの体に転生してから10時間以上経つんだけど、何か時間が経過するごとに

、身体が酒を飲みたいって言う欲求が溜まっていくだよな」


と俺は転生してから徐々に募らせていた、酒を飲みたいと言う欲求不満を解消する為に、俺は

森林外にあるであろう町を探すこと定める。そうと決めた俺は、近くの壁に立て掛けてあった

、大きな鞘に納まった状態の大鉈剣を肩に担ぎ直すと、貴重品が入った巾着袋を自身が履いて

いるパラオスカートの内側にあるベルトに取り付けると、意気揚々と石の建築物の外へと出て

行く。さてどの方向に走って行けば、町があるかな?。


「うーん外に出たは良いが、翌々空を眺めたらもう夕暮れだしなぁ・・・・・・」


と俺はそう呟きながら、夕暮れ時となった空を眺める。何せ太陽が出ていた時でさえ、結構

薄暗かった森林であり、このまま時間が経過していけば、いずれは夜更けへとなり、森林内

は完全な闇の世界になっていくだろう。うーんもうこんな時間なのか。


「・・・はぁこのまま暗い森林内で探索するなんて無謀だし、ここは完全に夕日が暮れる前に

、今晩を凌ぐ為の野営準備をしないといけないな」


と俺はそう言って転生してから初めての森林での野営準備を行う事に決める。


「それじゃまず最初にやることは枯れた枝と枯葉を集めて、光源確保の為の焚き火を作るか」


と俺はそう言って、木々の足元に落ちている枯れ枝を集めて行き、着火剤用の枯葉を出来る

だけ一か所に集めて行く。ふむふむこのぐらいで良いかな?。


「よっこいしょっと、まぁこれくらい集めれば良いかな、あとはこれを組み上げて行けば、

これで篝火が完成したな、少し不格好だけどこれに火を付ければ・・・・・・うあぁ完全に

忘れてた、火ってどうやったら灯せるんだけ?」


と俺は爺臭い掛け声上げながらも、何とか風圧で吹き飛ばす事もなく、枯れ枝と枯葉を器用に

組み立てることで、篝火が完成する、あとはこの篝火に火を灯せば良いのだが、ここで問題が

、浮上したのである、何せ生前からブートキャンプなどと言った自然豊かな場所で野営地を

作るなどと言うアウトドア派の趣味など持ってもおらず、そしてそもそも仕事に追われる日々

を送っていた俺には、そんな手間も時間もかかる娯楽などとは無縁だったのだ、火の起こし方

すら覚えているかすら、怪しいのである。


「とりあえず学生時代頃に何かの野外授業で習ったことは覚えてるんだが・・・・・・うーん

ふむ何だっけなぁー、確か理科時間に習ったような記憶がぁ」


と俺は頭を捻りながら、前世の昔に習った事を思い出そうと試みるが、流石に興味もなかった

事を十数年ぶりに記憶を振り返っても、何も思いだせる訳もなく、途方に暮れて悩んでいると

、突如背後から言い知れない何か得体の知れない気配を感じ、慌てて俺は背後に振り返る。

そこには金髪のロングポニーテイルの髪型をした、透き通るような水色の瞳が特徴的な少し

クールな美人顔をしており、そして肌の色は少し白よりの橙色をしており、服装は首元の少し

下あたりに、赤色のリボンを取り付けられている白色のブラウスと赤色の縦線が入っている

水色のロングスカートを着込んでおり、そして足には焦げ茶色の革で作られているであろう

ロングブーツを履いており、そして白色のブラウスの上から羽織るように灰色のロングマント

を着た、身長172㎝程の体格をしたまるで人形のような女性が、面白い物を見つけたかのよう

な表情を浮かべながら、こちらを向いて佇んでいた。なぁ!?何この人?。


「あら?珍しい大鬼の子がいるじゃない、ねぇ見たところ野営しようとしているようだけど、

何ならご一緒にしてもよろしいかしら?」


と人形のような女性はそう言って、今俺が準備している野営地に、ご一緒しても良いかと俺に

問いかけて来る。えぇと大鬼って俺のことだよな?。


「えぇあぁいえ大丈夫だ、お構いなく・・・・・・」


と俺はいきなり現れた人形のような女性に戸惑いを抱き、そしてその人形のような女性から

感じる底すら見える深淵の遥か底に潜む概念が、人ような形をして話しかけて来ると言う事に

、恐怖を抱きながらも、何とか別にご一緒しても良い言いと勇気をだして言葉を発言する。


(何なんだよこいつ、本当に何者だ、唯話しかけただけで、こんな心の底から生を諦めかける

程の恐怖を抱くなんて、前世含めても、生まれて初めて感じた・・・)


と俺は心の中で今笑顔で隣に上品に座っている人形のような女性に、良い知れない恐怖心を

抱く。明かにヤバイ存在なのだとひしひしと感じ、冷汗を掻く。








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