表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
酒と宇治と大鬼転生伝 休止中  作者: アクドニアデフジム
第2章
37/51

第37話

はい、結構時間が経ちましたが、ようやく余裕がでたので投稿です。


第37話




「うぐぅはぁ!やばい一体どうなったって・・・えぇここは廃寺の本堂内か?」


と俺は灰色の光に包まれて意識を失い気が付くと、そこは灰色の光に覆われていた黒い宝石が

埋め込まれていた仏僧の銅像が置かれている廃寺の本堂内に居り、一体何が起きているのかと

困惑の感情を浮かべる。おいおいこれは一体何が、どうなっているんだ??。


「えぇどういう事だよ、あれはさっきまで謎の空間で黒頭の仏僧を激戦の末に倒したと思ったら

、灰色の血が噴き出して、そして何か周囲が灰色の光に覆われたと思ったら、廃寺の本堂内で

居たって、あの戦いは幻か夢だったのか?いやそれにしては明らかにあれな」


と俺は最後の瞬間に起きたことを振り返り思い出しながら呟きつつ、あの黒頭の仏僧との厳しい

戦いが幻か夢だったのかと考えが過るが、それにしてはかなり現実感のある痛みと匂いと味覚を

感じるものだった思い、あの黒頭の仏僧が居た空間に行くきっかけだと思われる仏僧の銅像の

方へと視線を向けてみるが、最初見た時は灰色の光に覆われていた黒い宝石は、赤黒く変色した

宝石へと変わり果てており、そしてどこか不気味な静けさすら醸し出している。えぇなにこれ、

何か赤黒く変色しているんだけど。


「えぇ・・・はぁ?何だよこれは、仏僧の銅像に埋め込まれていた宝石の色が、赤黒く変色して

いるし、何か周囲の空気が不気味な感じがして来るし、一体何が原因でこうなった?この廃寺に

来てから俺がした行動を振り返るなら、多分恐らく俺が灰色の光に覆われた宝石に触れたことで

、赤黒くなった言うことだろうか?それかあの空間に居た黒頭の仏僧を倒したせい?」


と俺は何故仏僧の銅像に埋め込まれた宝石の色が変色した条件や理由などを考えるが、これと

言って大雑把に原因となるであろうことを思い浮かべて呟くが、そもそもこの宝石がどういった

品なの分からないので、とりあえず俺自身が原因であることを理解する。とりあえず俺が原因

だと思う。


「あぁそれにしてもこの仏僧の銅像をどうしたものか、こうも不気味な気を漂わせられるとね、

ここに住むには精神的に堪えて来るかもだし、うーん時間がある程度経って元に戻るなら別に

良いんだけど、もしこのままの状態が永遠に続くなら、この廃寺を中心にして活動して行くのは

・・・あぁ別に困りはしないか、たかが不気味な程度で諦めるのは情けないし」


と俺はもしこのまま仏僧の銅像から不気味な気を永遠に漂わせ続けたら精神的に堪えるかなと

呟きながら考えてみるが、別にその程度のことで廃寺に住むことを諦めるのは、少し情けない

かと思い至り、このまま廃寺を住処とすることに決める。まぁとりあえず不気味な気のことは

忘れて廃寺の本堂内の掃除するか。


「さぁて、もう何か色々と散らかってる本堂内の片付けと、軽く水拭きをして床と壁を綺麗に

掃除するか、その後にあの灰色の空間で戦った黒頭の仏僧について考えるかぁ、あーと確か

雑巾に使えそうな残りの布切れがこの中に入れていたよな」


と俺はそう言って呟きながら、自身の腰に吊るしてある巾着袋を開き、中から以前今着ている

服を作った際に余っていた布切れの中でも大体30㎝程しかない赤色の小さい布を取り出す。

ふーん雑巾に使うならこれぐらいが丁度良いよなぁ。


「あぁこれくらいの布が丁度良いかな、あぁその前に床に転がっている小さいゴミ何かを先に

片付けないとな」


と俺は廃寺の本堂内の床にある小さなゴミなどを拾っては、古い雨戸から出して片付けて行き、

そしてある程度雑巾拭き出来るまで片付けると、赤色の小さな布に桜酒瓢箪から出る酒を染み

込ませると、それで本堂内の床を綺麗に拭いた行く、本来なら水が在ればそれで良かったのだが

、現状そんな掃除に使える程の水など無く、代わり雑巾拭きに使える液体は桜酒瓢箪からほぼ

無限に出て来る酒を使うのが良いだろうと考える。まぁアルコールが入っているし、菌類の消毒

は出来るだろう、ちょっと本堂内が酒臭くなるかもだけど。


「いやぁ水の代わりになる液体があって良かった、まぁ布に酒を染み込ませて拭いているせいか

、何だか少しだけ本堂内の香りが桜酒ぽい臭いがするけど」


と俺はそう酒臭いなっと呟きながら、本堂内の床や壁や支柱などを隅々まで綺麗に拭いて行き、

そして雑巾拭きを始めてから数時間程経過した頃には、すっかりと薄汚れていた本堂内は綺麗な

状態へと変わっており、これで今出来る本堂内の掃除などは終えたのだと判断する。ふぅこれ

で一道理には綺麗になったかな?。


「うーんいやぁ最初に見た時とは、比べられない程綺麗になったな、これで本堂内で住むには

問題はない環境になったろう、えぇあとやることはあの村から略奪した食料袋の確認だろうか?

、お腹が減った時は丁度大蜥蜴の焼肉とか食っていたから、殆どそのまま適当に目に付いた物を

入れていたから、どんな食べ物を入れてたか覚えてないし、この際だから確認するか」


と俺はそう言って食料袋に入れている食べ物などを改めて確認しようかと考えると、食料袋を

置いてある仏僧の銅像傍まで移動すると、そこで胡坐座りをしながら、食料袋の中にある食べ物

などを確認して行く。あぁどんな食い物入れてたかな?。


「あぁこれは確か、えぇこれは何だろう?蒼い液体瓶みたいだけど、うーん匂いからして多分

ニシザミを起こす時に使った唐辛子かな?、そんでこの小さな巾着袋の中には小麦団子が入って

居るみたいだな、そんでこの蓋が閉まっているこの小さな壺は、あぁ多分お酢漬け野菜が入って

いたはず、そんでこの干し肉はあぁ確かアリスが作った大蜥蜴の干し肉だったはず、確か魔術の

基礎技とかを教わっている際にくれたんだったよな」 


と俺は食料袋から一つ一つ出しては、その時に手に入れた状況や、どういう用途で使ったのかを

、振り返って思い出しながらも、食料袋に入っていた食べ物などを確認し終える。まぁそんなに

種類はなかったな。


「あぁだいたい少なく節約したとしても1週間ちょっとくらいの量しかないけど、まぁ無くなり

そうになったらここからえーと確か、南西へと一時間程歩いたところに城塞都市のニマロシュ

があるから、この人間擬態の指輪を装着して行けば、大鬼とばれずに落ち着いて食料調達が

出来るはず」


と俺はそう言って食料を調達する都市であるニマロシュについて考えを巡らせながら、先ほど

確認する際に取り出した食べ物などを、食料袋に片付け終えると、何となく床に寝転がって

天井を意味もなく眺め始める。あぁ今することはこれで全部かな?。


「はぁー、それにしてもあの灰色の空間で戦った黒頭の仏僧めっちゃ強かったなぁ、あの村で

戦った村人達や、森で遭遇した・・・えぇ確か名前は灰鋼大蜥蜴だったかな?よりも強くって

しかも強力な遠距離技を滅茶苦茶撃って来るって言う、うーん何だろう感じた気配からして

多分そこまで素の身体能力の差はなかったとは思うけど、あぁ多分純粋な技量差がなぁ」


と俺はあの灰色の空間で戦った黒頭の仏僧について思い浮かべながら呟きつつ、あの戦闘にて

繰り出された極めて高い武器の技量や、剣から放たれた強力な光波の斬撃や、剣を掲げた先の

天から降り注いで来た、追跡する雷の矢じりなどについて考えを過らせる。はぁ楽しかった。


「あの黒頭の仏僧から放たれたどの攻撃も、大鬼の耐久力がなかったら、多分絶対に勝てな

かったよなぁ、あの雷が覆って居た剣と長棒とか、大鉈剣で防いだりするごとに少し痺れる

感覚が来てたけど、多分人間だと感電とかしてまともに武器とか振れられなかっただろうし」


と俺は黒頭の仏僧の武器全てに纏われていた雷は、大鬼には大して効果が無かったが、もしも

人間が相手した場合だと、どの程度脅威になっていたのかについて妄想を巡らせながら呟く。

うーん考える程興味が出て来るな。


「あぁあと気になると言えばだ、あの剣から放たれる光波の斬撃だよ、恐らくあの村で戦った

兵士風の村人が放って来た技と同じ系統だと思うけど、明らかに威力もだけども、射程速度も

全然違ったんだよなぁ、そう例えるとすれば熟練者と達人者ぐらいの差だろか?もう少し差が

あるか?、まぁとりあえず技を繰り出す人物の実力次第で、かなり変わると言うのは何となく

予想は出来るが」


と俺は黒頭の仏僧が繰り出して来た、光波の斬撃の威力は、以前最初に訪れた村にて戦った

兵士風の村人が繰り出したよりも、遥かに強力だったことから、恐らく技を繰り出す本人の

実力次第で、威力及び射程速度などが大分変わるのではないかと、そう予想し考察する。

うーんと言うかあれ魔術ではないよな、だって一度も魔力の波動とか感じなかったし。


「うーん魔術ではないのは分かるけどな、まぁあの追跡する雷の矢じりとか、絶対魔術だろう

と勘違いしそうだけど、術式陣を展開する際に発生する魔力の波が感じて来なかったし、あれ

ってどういう力の原理で起こしていたんだ?」


と俺は黒頭の仏僧が繰り出して来た技全てが、魔術などと言った魔力よって現実に干渉して、

様々なこと起こす技術ではなく、恐らく別の法則にて繰り出された力であることを、何となく

予想できるが、それが一体どういう力で、どんな原理法則で発動出来るのかが分からず、俺は

少しの間天井の染みを数えながら途方に暮れる。あぁ出来ればあの光波の斬撃を放つの使って

みたいよなぁ。


「はぁー・・・これ以上原理の分からない力について考えるのは辞めよう、あぁそうだな今後

に備えて戦闘に利用できる魔術を制作に挑んでみようかな、まぁ何せアリスから色々と基礎的

な知識何かも教えてもらったおかげで、ある程度その知識を応用すれば、【火の小玉】から

色々と自作の術式陣が作れるかもしれない、よしちょっと挑戦してみるか」


と俺はこれ以上黒頭の仏僧が繰り出した原理不明の力について考えることを辞めて、今後あの

ような自身より強い存在に出会って戦闘になっても大丈夫なように、【火の小玉】の術式陣を

調べ応用すれば、何か自作の魔術が作れるのではないかと思いつき、試しにやってみようかと

寝転んでいた自身の身体を床から起き上がらせると、術式が確認しやすいように掌の上に辺り

に【火の小玉】の術式陣を展開して、どこをいじれはどう変わるのかと、調べ研究し始める。

あぁここがこうなっているんだ。


「あぁなるほどこの部分が【火の小玉】の形状決めて、そんでここに魔力が流れることで発火

現象が発生しているんだよな、つまりここをいじれは火を纏うみたいなことも出来るか?」


と俺はそう呟きながら【火の小玉】の術式陣の構造がどうなっているのかを詳しく調べ、どこ

をどう改造することで、どのような形や効果に応用発展するのかを推測考察して調べ研究して

行く。なるほどここがあることで発動するから、つまりこうすれば。






と言ったところでここまです、続きは今月中に出したいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ