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酒と宇治と大鬼転生伝 休止中  作者: アクドニアデフジム
第2章
35/51

第35話

はい、前回の続きです。読んでない方は前回を読んでからをおすすめします。


第35話




「フハハハ、まさか車輪回しで炎を消し去るとかすげぇ、どんな威力の風圧が発生しているだよぉ

ハハハハいいねぇあぁ本当にぃ・・・」


と俺はそう笑いながら黒頭の仏僧が十文字槍にて繰り出した車輪回しにて、周りを覆っていた炎を

消し去ったことに対して感激の言葉を呟き、しばし浸るように沈黙する。あぁ何だろうこの本能的

に沸き立つこの感情わぁ。


「あぁ・・・マジでいいぞぉこれが本物の戦いかぁアハハハハハハハ!!」


と俺は沸き立つ感情と高揚とした自身を感じていると、徐々にだが大鬼としての本能が増幅して

行き、今まで感じたこともない程の殺意と戦意が込み上げ、無意識に高笑いを出してしまう。あぁ

良いな委ねる意思に狂気な精神へのぉ。


「ハハハハさぁ今から次の攻撃に行くぞぉ黒頭の仏僧よぉ!」


と俺は笑いながらそう言い放つと同時に、姿勢を低くしまるで獣の如き気配を出しながら力なく

大鉈剣をぶら下げながら、凄まじい衝撃音と共に大地を駆けて行き、黒頭の仏僧に目掛けて大鉈剣

を振るって叩き切ろうとするが、黒頭の仏僧は冷静に巧みに十文字槍にって受け流し、最小限の

動きにて反撃の突きを繰り出し俺の身体を薄く切り裂き、血をまき散らす。あぁ切り裂かれた。


「アハハハハ、おぉすげぇ今ので身体から血が出たぞハハハハ、俺から血が出たぁアハハハハ」


と俺は自身の身体が薄くとは言え切り裂かれたと言うのに、何が可笑しいのか笑いながら自身の

身体に刻まれた切傷を見て、より戦意と喜びが高揚させながらそのまま黒頭の仏僧へと近づくその

頭部を大鉈剣を握っていない反対の左拳を繰り出し、見事命中してそのまま黒頭の仏僧を地面へと

勢いよく叩きつける。あぁ見事に相打ちで命中だぁ。


「おぉハハハァ良い具合に拳がめり込んだようだなっとほぉあぶねぇ!?」


と俺は地面へと叩きつけた黒頭の仏僧の様子を少し眺めていると、突如自身の直感に従い後ろへと

下がると、先ほどまで居た自身の首辺りの空間を、十文字槍の刃が通って行くのを確認し、少し

だけ驚きの感情を抱きより昂る。おぉあと少し遅かったら、今の出終わってたな。


「へぇ今のちょっとギリギリだったぞっておっと、ちょまぁもう少し」


と俺は先ほど危うく首を落とされそうになったと言うのに、嬉しそうに今の攻撃についての感想を

呟いている途中で、黒頭の仏僧は十文字槍を素早く構え直しながら立ち上がると、的確に俺の首に

目掛けて鋭い突きを連続で放つが、俺は手元にある大鉈剣を咄嗟に盾として受け止めたり受け流し

たりなど、その巧みで鋭い突きの大襲を楽しく裁き踊り続ける。いいね血が騒いで仕方ないよ。


「ハハハハやっぱ感覚で強い奴だと確信していたが、こうも魅力的な技やその動きには、思わず

興奮してしまうなぁ・・・だがこのまま戦い続けても恐らくいずれ負けそう何だよなぁ」


と俺は黒頭の仏僧が持つ十文字槍より繰り出されて来る鋭い突きの大襲や、素早い横切りからの

戻し斬りや薙ぎ払いなどを、時に大鉈剣を力強く振るって払い、時に盾として受け耐え、そして

時に振るうことによる重心移動にて避けるなど、何とか巧みな技量による攻撃の連続を何とか

ギリギリのところで対応しているが、いずれどこかで致命傷を負うことになるだろうと、妙に冷静

な思考と戦意に満ちた大鬼としての本能から判断する。あぁこの高揚とした楽しい気分だがぁ、

さてさてどうしたものかぁ。


「おりゃぁ!ふぅー・・・さて、少し思考に意識を向けて考えるが、このまま戦い続けてもいずれ

負けそうなのは分かっているんだが、これと言って、勝つ為の策何て、全然浮かんでこないんだよ

なぁ」


と俺は黒頭の仏僧より繰り出された十文字槍の鋭い突きを大鉈剣で受け止めると、その鋭い衝撃

を利用して、力強く後方へと遠く跳ぶことで、黒頭の仏僧の間合いから抜け出し、一息休憩を挟み

ながら、どうやって自身よりも若干格上であろう黒頭の仏僧に、勝つ為の策を巡らせるが、これと

言って思いつかず、どうするかと相手の動きを観察しながら悩む。それにしても本当に無駄のない

巧みな技と無音の重心移動だよな、どうにか隙を付けないもんか。


「フフフまぁ生きて勝つ方法が思いつかないだけで、刺し違える方法はいくつかは、思いついては

いるんだがなぁ」


と俺はニヤリと好戦的な笑みを浮かべながらそう呟くと同時に、自身が持つ大鉈剣の刀身を肩に

載せて、姿勢を獣のように低く維持しながら、黒頭の仏僧が居る正面へと荒々しく地面を砕き駆け

ながら近づき、大鉈剣を大きく振りかぶってから一切手加減や後先関係ない全力の振り下ろすが、

黒頭の仏僧は的確に十文字槍を振るって受け流そうとするが、余りにも速く重い振り下ろしの一撃

に対応が出来ずにまともに受け止め凄まじい衝撃音と共に地面を軽く粉々にしながら吹き飛ばす。

おぉ何かまともに攻撃が命中したな。


「あれぇ?後先考えずに繰り出した大振りの攻撃が当たった、これはもしかしてあれを喰らわす

チャンスだよなぁ~」


と俺は受け流されると思った大振りの攻撃が、威力そのままに命中したことに驚くが、これは重い

一撃を放つ機会だと捉え、俺はそのまま大鉈剣に今出せる全ての力を出して黒頭の仏僧を徐々に

押し込みながら、ニヤリと微笑みを浮かべると、大きく息を吸い込み終えると同時に一気にあの村

で解き放った叫び声の数倍にも及ぶ音源と衝撃音を黒頭の仏僧へと繰り出し、直撃し数十m程先の

地面に激突を繰り返しながら勢いよく吹き飛んでいく。おぉ見事に直撃したぞ!。


「フフフアハハハハすげぇ吹き飛んでいたな!、衝撃波が発生するほどの叫び声がほぼ至近距離で

命中したんだ、多少は傷を負っているとは思うが」


と俺は嬉しそうに笑みを浮かべながら、吹き飛んで行った黒頭の仏僧の様子を見ていると、突如と

して凄まじい衝撃音と同時に、灰色の空へと雷が一つ立ち昇って行き、何事かと睨み付けながら

立ち昇る土煙に覆われた場所を見ていると、徐々に土煙が晴れて行くことで現れる四つの腕を備え

、雷を覆う三つの剣と雷に覆われた長棒を握り構えた黒頭の仏僧が出現する。何なんだよあれ!?。


「おいおい何だそれ・・・ハハハ腕が四本に増えて、そして雷を纏う武器が四つとか今までのは

戦いは小手調べだったことかぁ・・・フフフハハハハいいじゃないかぁ!」


と俺は形態変化とも取れる変わり映えをした黒頭の仏僧を見て、今までの一連の戦いが、唯の前座

でしかなかったと言う事実に気が付き、思わず狂気的な笑みを浮かべながら笑ってしまう。あぁ

くそ楽しいじゃねぇかよ!。


「あぁ本能が語りかけてくるぜ、持ちうる全ての力を使って挑みに行けって、あー俺ってこんなに

好戦的だったか?どうにもこの身体に性格が引っ張られている気がするが・・・まぁどうでも良い

かもしれないけど」


と俺は自然と浮かべてしまう好戦的な笑みを左手で抑えながら、自身はこんなに好戦的な性格よう

だったかと疑問に思うが、すぐに今はどうでも良いかと判断して、大鉈剣を緩く握り姿勢低く維持

しながら、形態変化をした黒頭の仏僧の出方を見る。フフフさて、どんな風に来るかな?。


「さぁどう来るかって、何で剣を持った腕だけ掲げているんだ?何かの予備動作とかって、あぁ

あの赤い光はまさかぁ!?」


と俺は剣を握っている三本の腕だけを上へと掲げ始めた黒頭の仏僧の行動に疑問符を浮かべている

と、突如剣の刀身が赤く輝き始め、それを振るうと同時に飛ぶ光波の斬撃を、俺が居る場所へと

目掛けて切り放って来る。あの技は兵士風の村人が放った技と同じ!?。





と言ったところでここまです、次回で戦闘回は終わりかな?。続きの投稿は来週辺りになると思います。

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