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酒と宇治と大鬼転生伝 休止中  作者: アクドニアデフジム
第2章
32/51

第32話

今回はスムーズに書けました。


第32話




「ふふ良かったじゃない大鬼ちゃん、無償で魔道具が貰えて、それがあれば揉め事なく人間の町

や村に拠れるようになれるじゃない」


とアリスは俺がこれで人間の町や村へと穏便に拠れるようなれたことに対して、微笑みを浮かべ

ながら、嬉しそうに言ってくれる。いやぁ本当にこれで穏便に拠れるようになるな。


「あぁそうだな、少なくとも声を掛けただけで、悲鳴を上げて逃げられることはないはずだ」


と俺はアリスの言葉に同意するように頷きながら、以前村近くの伐採所で、悲鳴を挙げられて

逃げられた光景を思い出しす。はぁ、本当にあの時の俺って迂闊だったよなぁ、自身がどういう

存在なのか理解してなかったし、まぁ今もちゃんと理解しているか自身持てないけど・・・。


「あら?何だか具体的な例を示すわね、声の様子からして何かあったのかしら?まぁそれよりも

ねぇ大鬼ちゃん、話を聞いてて思ったのだけど、その指輪が在ればわざわざ廃寺を拠点にせずに

、その指輪を装備していれば、普通に人間の町や村に住めるんじゃないかしら?」


とアリスは人間擬態の指輪を仕舞った巾着袋を見ながらそう疑問をなげかけて来る。あぁ確かに

翌々考えれば、そうだよなこの指輪が在れば人間に擬態して過ごせる訳だし・・・。


「うあぁー!そそうじゃん、言われてみればこの指輪があれば普通に人間に混じって生活できる

ようになるじゃん、何で気付かなかっただよ俺!」


と俺はこの人間擬態の指輪が在ればわざわざ町から離れたところで活動する必要が無いことに

ついて気が付き、どうしたものかと考え出す。あぁ全然思いつかなかった、もう教えられた廃寺

に行くつもりだったから、人間擬態の指輪の利用性に関して、まるで考えが及ばなかった。


「いや、一旦落ち着けよ俺、あぁそうだ!こう思えば良いんだよ、この指輪のおかげで揉め事を

起こさずに町に出入り出来るし、廃寺は町で住居を探す手間をしなくていいのだと、そう思おう」


と俺は先ほど思いついた言い訳を自身に言い聞かせながら、そもそも人間の姿になれる指輪が、

あるのならわざわざ小山にある廃寺と言う町に行き来するには不便な場所だと言う現実から目を

逸らす。深くは考えない、それが楽な生き方だ。


「ふーん何だか大鬼ちゃんが錯乱しちゃったけど、そうそう八腕ちゃんそのニマロシュから北東

に一時間程進んだ森林にある小山に廃寺がおるのよね」


「あぁそうじゃ、小山に廃寺があるのじゃが、一体どうしたのじゃ改めて聞いて来て、何か気に

なる事でもあったじゃ?」


とアリスはぶつぶつと自身に言い聞かせている俺へと視線を向けながら、どこに廃寺があるのか

を改めて確かめるように八腕神に問う掛け、そして八腕神は問いかけに答えつつ何故改めて聞いて

来たのかと不思議そうな表情を浮かべながら問いかける。うん?どうしたのだろうか。


「いや、何か気になったとかじゃないのよ、ただその位置なら私が覚えている魔力系第6位魔術の

【座標転移】を唱えれば、瞬時に大鬼ちゃんを廃寺付近まで飛ばせることが出来るけど、試して

みる?」


とアリスはニヤリと口元を緩ませながら、廃寺がある付近まで飛ばせると言う【座標転移】を

試すかどうかを提案して来る。へぇ廃寺付近まで飛ばせるねぇ。


「えーとなぁアリス、その【座標転移】って言う第6位魔術を使えば、ここから歩いて一週間程も

掛かる距離を、一瞬で移動できると言う認識で良いだよな」


と俺はそう言ってアリスが言う【座標転移】と言う魔術が、自身が聞いた話の内容の効果なのか

と質問する。多分概ねこの認識であってるよな、その魔術の効果って。


「えぇそうよ、この魔力系第6位魔術【座標転移】はねぇ、任意の対象を自身が知っている場所

へと瞬時に移動させることが出来るわ、まぁでも所詮第6位程度の魔術だから、使い勝手がまぁ

まぁ悪い感じなのよねぇ、対象の精神抵抗の強さ次第では、術式陣に不具合が起きるのよ、運が

良くて不発するか、最悪の場合は発動距離よっては、見知らぬ場所へと飛ばしてしまう可能性も

あるから、まぁ大鬼ちゃんが今後魔道の道を進んで、覚えることがあるのなら、他人に使用する

時は気よ付けるのよ」


とアリスは概ね俺が聞こえた効果内容で合っていることを伝えると、呪文を唱えているのかと

錯覚するほどの早口で、【座標転移】の詳しい効果内容などや、その運用の仕方などを、饒舌に

語りだす。うん、まぁ機会があるかもしれないし、記憶の隅に覚えておこう。


「あぁその魔術を習得するかどうかは分からないが、まぁ知識としてこのことは覚えておくよ」


と俺は【 座標転移】を習得するかどうかは言及はせず、一応そのことは覚えておくことなどを

アリスに伝える。まぁ今後魔術を極めて行くなら習得するかもなぁ、だって説明的に自身が使う

には特に制約とか無さそうな説明だったし。


「あぁいやアリス殿よ、世間一般では第6位魔術は程度ではないと・・・いやぁ言っても認識は

変わらんじゃろうし、言うだけ無駄じゃな」


と八腕神は俺とアリスが魔術についての会話内容を聞いて、複雑で微妙な表情を浮かべながら、

何か世間一般ではとか程度ではとか何やら小言を呟く。うん?何か微妙な表情を浮かべているな。


「とりあえずその精神抵抗って言うのをしなければ、術式陣に不具合が起きないわけなんだな、

それじゃぁアリスよせっかくだし【座標転移】を使ってくれないか、とりあえず抵抗する意思

何かを抱かなければ問題なく発動するんだろうその魔術わ」


と俺は抵抗意思さえなければ、問題なく発動するのだと判断し、アリスに【座標転移】を自身に

使ってくれとお願いする。いやぁこれで一週間道無き森の中を進んで行かなくって済む。


「えぇ抵抗しなければ大丈夫よ、それじゃぁ大鬼ちゃんの目的地である廃寺がある森林小山の

下の辺りに転移させるから、今聞きたいこと何かがあれば言うのよ」


とアリスは何か聞きたいことがないかと問いかけ終えると同時に、俺自身を中心にした複雑で

怪奇な模様をした術式陣を展開し始める。えっと今聞きたいことか、あー何か。


「あぁ他に聞きたい事か・・・そう言えば八腕神が崇められているハガルバ地方って、どの辺り

にあるんだよ?名前だけ教えられても分からないぞ」


と俺はそう言って八腕神が祟り神として祭られているハガルバ地方が一体どこなのかについて

問いかける。名前だけ言われてもここからどの方角に進んだ場所にあるのか知らないしな。


「およ?そこまで知らなかったのじゃなウジ殿、我が大神社があるハガルバ地方の位置じゃが、

今居るここが王国の東側に位置する辺境の地での、そしてここから数か月ほど西に進んだ王国の

中央部の西に位置する場所がハガルバ地方でじゃ、その中心地に我が住居であるヤウシ大神社が

存在するのじゃよ、まぁいずれ機会があれば来ると良いのじゃ、知り合いのよしみで歓迎するの

でじゃ」


と八腕神は自身が住むハガルバ地方が、どの方角に進んだ場所で、どの辺りにあるのかを詳しく

教えてくれる。なるほどここから西に進んだ地方の中央部から西にあるのか、まぁ機会があれば

拠ってみるみるか。


「質問は終えたね、それじゃぁ大鬼ちゃん【座標転移】を発動するから、出来るだけ抵抗意思を

抱かずにじっとしているのよ」


とアリスは八腕神が質問に答えたかわきりに、魔術を発動させることを告げると同時に俺を軸に

出現していた複雑で奇怪な模様をした【座標転移】の術式陣が蒼く輝き、周囲の光景が見えない

程の蒼い光に包まれていく。うぃ蒼くて眩しい!?。





はい、ようやく拠点確保へと進めます、ちなみに人間擬態の指輪ですが、普段から装備するのではなく必要になる時にしか装備しないので、今主人公は装備せずに仕舞っている状態なので、姿は大鬼のままですので、思い違いがないようお気をつけください。

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