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酒と宇治と大鬼転生伝 休止中  作者: アクドニアデフジム
第1章
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第13話

2023/6月2日:修正


第13話




「まぁ俺自身の精神性の変化について、あれこれを考えるのはここまでにしといてだ、今は

この村について、どう対応して行くのかを、考えないといけないな」


と俺はそう難しそうな表情で呟きながら、この村に対して、どのように対応すれば良いのかと

、考え始める。まず、今考えられる対応の候補などは、主に三つほど思い浮かんでおり、まず

候補その①は村に入らずに、先ほど通って来た参道とは別の道に通って、どこかへと向かうと

言う選択。候補その②は村に入って行き、適当な村人を捕まえて、ここら周囲一帯について

強引に聞き出すと言う情報収集を行う選択。候補その③は村に入って行き、あの俺に喧嘩を

売って来たリーダーぽい爺を軽く懲らしめてから、村の連中を脅して、酒に合う食い物を略奪

していくと言う選択。とまぁ以下三つが先ほど思い浮かんだ、村に対する対応候補になるが。


「あーまず候補その①は無しだな、何の為にあの場所から森の中を通ってきた挙句に、村人

と揉め事起こして、その結果村人を数名ほど殺してしまったのか、意味が分からなくなるし」


と俺は今まで何の為に道無き森の中を通って村に来て、村人に暴言を吐かれてたり、その場で

キレて、村人と激しく戦いを繰り広げたのは一体何だったんだと言うことになるので、候補①

は経緯的まず無理なことだと判断する。


「そうと決まれば、残りの選択は二つになる訳だが、うーむ候補②はなぁ・・・現状この村で

情報収集する意味はあるのだろうか?今の状況って村の自営団らしき集団と一戦交えた訳だし

、普通に考えて大人しく周囲一帯ついて聞き出せるかどうか怪しいし、最悪適当な情報を教え

られて、誤魔化される可能性もあるから、正直信用できんよなぁ」


と俺は今の敵対状態の村人に、周囲一帯について聞き出そうとしても、正直に話すわけがなく

、最悪適当なことしか教えてくれないのではないかと推測し、そう言った理由により、候補②

を選択しても、碌な結果にならないだろうと思い、候補から除外することに決める。


「と言うことは、残りの選択は候補③だけになるわけだが、あぁ前世の価値観で言うなら今の

俺って立場上強盗犯に、いやぁこの場合は略奪犯になるのか?、だって村人保持する食料など

強引に奪う犯罪者になるわけだが、うーんでも今の俺は人間じゃなくて大鬼だし、それにここ

の村人達の反応や態度からして、明かに物買いが出来る立場ではないことは明らかに確実な

訳だし、それに人外染みた肉体能力を誇る大鬼でも、普通にお腹が空くし、喉も乾くぽい

から、まぁ生きる以上仕方のないことだな、恨むなら先に喧嘩吹っ掛けて来たそっちを恨むん

だな」


と俺はドス黒い微笑みを浮かべながら、自身の略奪行為を正当化するようなことを呟きながら

村のどこかにある食糧庫を目指して歩き探し始める。まぁもし村の探索道中にて潜伏した村人

に襲撃されたとしても、それを返り討ちにした後に、その村人から食糧庫の場所を強引に聞き

出せば良いかと気軽に考えながら。


「うーんさてさて、まずはどの方角から探しに行くか、出来れば酒に合う干し肉とかが貯蔵

している場所が良いんだがぁ・・・よし、こういうどこから探せば良いかと悩んだ時には、

あれで決めればいいか」


と俺はどの方角から探しに行けばいいのかと悩み始めてしまうが、こういう悩んだ時にあれで

決めればいいかと呟くと、背中に背負っている大鉈剣を鞘から抜き取り、そのまま刀身の先端

から地面へと軽く立てるように突き刺すと、そのまま握っていた手を離すと、軽く立っていた

だけの大鉈剣は、重力に従って、そのまま地面へと倒れてしまう。そう棒占いである。


「ふーん大鉈剣が倒れた方角は右側かぁ、じゃぁそこから時計回りに村内を探索していくか」


と俺は真顔の表情で呟きながら、大鉈剣が倒れた方角から時計回りに探索していくことに決め

ると、地面に倒れている大鉈剣を鞘に戻してから、棒占いで指し示された方角側へと向かって

進み始める。まぁこう言う悩んだ時は、何かしらの方法で決めた方が良いな。


「へぇーこの村の右側には藁屋根の木造住宅が立ち並んでいるなぁ、もしかしてこの辺りは村の

住宅地的な場所なのかって、おっと!?」


と俺は藁屋根の木造住居が密集して建ち並ぶ景色からして、恐らくこの村の右側は、村人が

密集して住んでいる区域ではないかと、憶測を呟きつつ探索していると、突如として家々の

物陰から様々な農具で武装した村人が約四名ほどが、自身を中心に囲むように、前後左右から

ほぼ同時に怒りと殺意に魅入られた表情で襲い掛かって来る。


「おらの鎌で、切り裂かれろよぁ!」


「うおおお我が斧の錆に鳴れやぁ!!」


「三又の串刺し妖魔になれがぁ!」


「おりゃあああぁ往生性やぁ!!」


と武装した村人約四名が、掛け声を高らかに叫ぶながら、農具を構えて突撃してくる。まず、

俺は最初にしたことはいつでも殴り蹴りが出来るように受けの構えを取ると、向かって来る

前方の右側から来る村人へと拳を突き出して、振り下ろして来る大鎌ごと顔面を砕き潰し、

そして前方の左側から三又で突き刺そうとして来る村人の鋭い攻撃を軽く身体を逸らすことで

回避すると同時に背後の左側から向かって来ていた斧を持った村人へと向かって強めの右回し

蹴りを喰らわせて、地面へと深くめり込むほどの威力で蹴り潰す。


「おらぁおせぇんだよ!!吹き飛べやぁ!」


と俺は一言そう叫ぶと同時に、三又で突き刺そうとしてきた村人の横腹目掛けて、力強く握り

締めた左拳が三又の村人へと深く突き刺さり、周囲に鈍く骨が砕ける音と共に藁屋根の木造

住居へとぶっ飛ばされ、そのまま壁を突き破り、家の中へと消えていく。次に最後に残った

背後の右側から襲い掛かって来ていた、短剣の村人の顔面に目掛けて、上段前蹴りを力強く

お見舞いした瞬間、そいつの頭部はゆで卵のように砕け散り、その首元から噴水のごとく血を

噴き上げながら絶命する。


「ふうー、これで襲い掛かって来た連中は、全員片付けたかな?それじゃ村の探索を再開する

としますかぁ」


と俺はそう一息しつつ、先ほど唐突に襲い掛かって来た村人四名を全員倒し片付け終えた俺は

、再びこの住居地の探索を再開する。さて、気を取り直して食糧庫を探すぞー。






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