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RESTART  作者: さな
第一章
2/2

すたーと

とりあえずここから、物語をすすめていこうと思います。

はじめは主人公をメインに書いていこうかな

相変わらず文章がおかしいですが、自分なりに工夫してかけたらいいな

冷たい、寒い、気持ち悪い

暗い、痛い、苦しい、くるしいくるシいくルシイ


「…っ!?」

びくん、と体が跳ねた

がくがくと全身が震えている

なんだ、なんだったんだ今のは。一体…


ふと、顔を上げて、気づいた

そこは、先程飛び降りたはずの、自宅マンションの屋上だった。

「なんで…」

だって自分はさっき死んだはずだ。ここから、飛び降りておそらく身体中をうちつけて、確かに死んだはずだった。

「なのになんで、生きてるんだ…?」

恐る恐る、自分の体に触れる

どこも、痛くない。怪我ひとつない

「まさか、夢?」

夢なのか、全部

飛び降りた夢を見ていたのか?

それとも死ぬ間際にまだ生きてる夢を見ているのか?

こんなところで、のうのうと?寝て…

「…じゃあなんで、濡れてないんだ」

雨が、降っていたはずだった

死んだ夢を見ていたとすれば、体は酷く濡れているはずだ。

しかし体が濡れてないどころか、空は晴れ、美しい星々が見えていた。

「なんで」

繰り返し、空虚に疑問を投げかける

死にたかった。

消えたかった。

終わりにしたかった。

なのに、なのになんで

いつまでも、幸せな黄泉の国など現れやしない。

これが夢なのか、現実なのかは未だに分からないままだ。

しかし、こんな時間にこんな場所にいるべきではなかった。

家には母もいるのだ。

ゆっくりと、錆びたからくりが動くように体を起こした。

家に、帰ろう。

きっとまた寝て、起きれば夢かどうかも分かるだろう。

体にはまだ、あの雨の冷たさも、生々しい浮遊感も、残っているのだ。

早く、帰ろう。

真実に向き合わなくていいように。

この弱い心が、壊れなくて済むように。





「…ただいま」

いつもは絶対に言わない言葉。今日に限って言うのはきっと、自分の予感が外れていることを願っているからだ。

一向に返事は帰ってこない。

それどころか、いつも聞こえるはずの台所の音も、ましてや人の気配すらもそこにはなかった。

ゆっくりと扉を開け、リビングを覗く。

やはり誰もいなかった。

静かな家の中で、自分の鼓動だけがやけにうるさい。

一つ一つ、部屋を見ていく。やはり誰もいない。

どこにも、いない。

「やっぱり、夢なのかよ…」

弱々しくも、確信を得てかすかに頬が緩む。

「じゃあ…早く起きろよ」

なんのために、こんな夢を見ているのか

どうすれば覚められるのか、全く検討もつかない。

ただ1つ、思い当たるとすれば

「もう一度、死ねって言うのかよ」

目覚めは悪いが、夢で死ぬほどのショックがあれば、起きられないわけが無い。

起きた先が、地べたの上だろうと、病院であろうと、あの世だろうと、この夢の中にいるよりは平気だと思えた。

ずっと、分かってた。

家に来る前からずっと、この世界には自分以外誰もいないということを。

ゆっくり歩き出す。

ひとりの世界で、心が壊れてしまうことを恐れながら

辛いの全部、夢だったらいいのにね

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