すたーと
とりあえずここから、物語をすすめていこうと思います。
はじめは主人公をメインに書いていこうかな
相変わらず文章がおかしいですが、自分なりに工夫してかけたらいいな
冷たい、寒い、気持ち悪い
暗い、痛い、苦しい、くるしいくるシいくルシイ
「…っ!?」
びくん、と体が跳ねた
がくがくと全身が震えている
なんだ、なんだったんだ今のは。一体…
ふと、顔を上げて、気づいた
そこは、先程飛び降りたはずの、自宅マンションの屋上だった。
「なんで…」
だって自分はさっき死んだはずだ。ここから、飛び降りておそらく身体中をうちつけて、確かに死んだはずだった。
「なのになんで、生きてるんだ…?」
恐る恐る、自分の体に触れる
どこも、痛くない。怪我ひとつない
「まさか、夢?」
夢なのか、全部
飛び降りた夢を見ていたのか?
それとも死ぬ間際にまだ生きてる夢を見ているのか?
こんなところで、のうのうと?寝て…
「…じゃあなんで、濡れてないんだ」
雨が、降っていたはずだった
死んだ夢を見ていたとすれば、体は酷く濡れているはずだ。
しかし体が濡れてないどころか、空は晴れ、美しい星々が見えていた。
「なんで」
繰り返し、空虚に疑問を投げかける
死にたかった。
消えたかった。
終わりにしたかった。
なのに、なのになんで
いつまでも、幸せな黄泉の国など現れやしない。
これが夢なのか、現実なのかは未だに分からないままだ。
しかし、こんな時間にこんな場所にいるべきではなかった。
家には母もいるのだ。
ゆっくりと、錆びたからくりが動くように体を起こした。
家に、帰ろう。
きっとまた寝て、起きれば夢かどうかも分かるだろう。
体にはまだ、あの雨の冷たさも、生々しい浮遊感も、残っているのだ。
早く、帰ろう。
真実に向き合わなくていいように。
この弱い心が、壊れなくて済むように。
「…ただいま」
いつもは絶対に言わない言葉。今日に限って言うのはきっと、自分の予感が外れていることを願っているからだ。
一向に返事は帰ってこない。
それどころか、いつも聞こえるはずの台所の音も、ましてや人の気配すらもそこにはなかった。
ゆっくりと扉を開け、リビングを覗く。
やはり誰もいなかった。
静かな家の中で、自分の鼓動だけがやけにうるさい。
一つ一つ、部屋を見ていく。やはり誰もいない。
どこにも、いない。
「やっぱり、夢なのかよ…」
弱々しくも、確信を得てかすかに頬が緩む。
「じゃあ…早く起きろよ」
なんのために、こんな夢を見ているのか
どうすれば覚められるのか、全く検討もつかない。
ただ1つ、思い当たるとすれば
「もう一度、死ねって言うのかよ」
目覚めは悪いが、夢で死ぬほどのショックがあれば、起きられないわけが無い。
起きた先が、地べたの上だろうと、病院であろうと、あの世だろうと、この夢の中にいるよりは平気だと思えた。
ずっと、分かってた。
家に来る前からずっと、この世界には自分以外誰もいないということを。
ゆっくり歩き出す。
ひとりの世界で、心が壊れてしまうことを恐れながら
辛いの全部、夢だったらいいのにね