悔しさの先
観光業。
彼は懸命に頑張っていました。
それは絶対間違いありません。
歯をくいしばって、休業期間中には、課題に取り組み、周りとの調整をしっかりしていただいていました。
ここ最近、様子がおかしい、普段しないような間違い(私はしょっちゅうですが)が起こしてしまいます。
彼はうつろな目をしていました。
この症状は私にも身に覚えがあります。
ひょっとして・・・ま、みんないろいろ考えています、決断は起きうることです。
退職ですね。
「ありがとうございました。お世話になりました」
そう言う彼は寂しそうな顔でしたが、少しだけ晴れ晴れとした気持ちも私は感じました。
いまだ足元がおぼつかない観光業という職種に、この時勢、正直、精神的に迫るものがあります。
思い、気持ちや心意気だけでは、モチベーションの維持は難しいのが実情ですね。
それでも、ちょっとずつ、良くなっているのは間違いないのですが。
まだ若く、結婚しお子さんもいる彼です・・・気持ちを思うと、さぞかし苦渋の決断だったろうなと・・・。
きっと、きっと、ここでの経験は無駄じゃないから。
とりあえず、少しでもゆっくり休んで、羽ばたいてください。
お疲れ様でした。ありがとうございます。
そうですね。




