カッパ伝説
柳川あるある。
柳川はご存知の通り水の町です。
だから、川下りなんて商売があるんですが(笑)、けど昔はかなり水で苦労した土地だったようです。
上流の川から水をひいて堀を巡らして・・・それはおいといて。
水の町っていうと、だいたいどこ土地にもあの妖怪伝説ありますよね。
そう河童・・・柳川にもあります。
学校の建物や宿などが河童の顔を模していたり、川下りの道中にも河童の石像や置物などもあります。
そんな柳川の河童ですが、伝承や伝説がもちろんあります。
ちょっと微妙かなと思い、ガイドネタにはしてないのですが、観光協会のホムペなどを参考にしながら、アレンジ(笑)してまとめてみます。
今後の参考になるかしらん。
カッパの手の話➀
柳川のある家に大変美しいお嫁さんが住んでおったそうな。
ある日の晩にお嫁さんが厠(トイレ、川に面してたのかな?)へ行くと、下から冷たい手がでてきて、お尻をぷりっぺろんと触ったそうじゃ、羞恥心に顔を染めるお嫁さん、川底の暗闇には光るお皿と怪しい瞳が・・・。
それから常習犯となったイケナイお手ては、味をしめ毎晩のように尻をぶりんぶるるんと触りまくったそう。
ついにお嫁さん美尻を触れることにキレて、「冷たいんだよ。このエロガッパ!」と、忍ばせた短刀で、タッチングすりすりハンドをスパっと切ってしまいました。
「・・・キモっ」
と、その切った腕を持ち帰り、旦那さんと相談、「ほう。何度その美尻をナデナデされたんだ」と問い詰められたかどうか分からないが、とりあえず棚に保管することとなりました。
次の晩から毎夜「手を返してくれませ」と障子の向こうから声がします。
懇願する河童は涙ながらに嗚咽しますが、頑として夫妻は取り合いません。
「ケツおさわりの代償が高すぎる」
嘆く河童ですが、後悔すでに遅しです。
カッパの手がある、そんな噂を聞きつけた人々が、珍しさに「見せて下さい」と毎日訪れます。
そんなある日、カッパの手が何者かに盗まれてしまいます。
しばらく経った神社の祭りの日に見世物小屋で、夫妻は身に覚えのあるカッパの手を見つけます。
「それは我が家の物だ。返して貰おう」
そう言うと、小屋の主人はあっさりとその手を返してくれました。
すんなりと返して貰ったことに疑問に思い尋ねると、毎晩「その手を返して、返して~」という声が聞えてくるそうです。
店の主人が「不眠はお肌の大敵」といったかは分かりませんが、結局カッパの手は夫妻の元に戻り箱の中で大事に保管されたとさ。
その➁
いたずら好きのヤンチャな河童がおったそうな。
あるお寺の和尚さんは、本堂での昼寝がルーチンじゃった。
それを見かけ、悪戯を閃いた河童は毎日ここぞとばかりに和尚の禿げ頭を撫でまわしたそうな(顔と書いてあるが・・・私は禿げ頭と思う・・・うん、だって、さわると気持ちいいもん)。
いたずら河童の仕業と心の広い和尚は気にも留めていませんでしたが、毎日毎日あまりにも、ねちっこくツルツル触ってくるので、激オコのキレてしまったんじゃ。
「俺?キレてないっスよ・・・俺もキレさせたら・・・たいしたもんだ」
と言う台詞とは裏腹に、河童の腕をさそり固めではなく、アームロックしへし折ってしまったんじゃ。
「しゃーこらっ!」
「ぎゃふん!」
河童は大いに反省し、
「どうぞ、許してください。もう二度と悪さはしません」
「やんのかおいっ!」
和尚がそう言ったかは分からんが、一度キレさせたブロウクン♡は戻らず、河童に手を返すことはしなかったそうな。
そして・・・今でもお寺にはその手があるんじゃよ。
他にも河童伝説あるにはあるのですが、微妙な内容(後家さんが、河童とちょめちょめして・・・な、お話等)で、よい子にお話には向かないので割愛しています。
ま、要は柳川、意外と河童推しかもしれない~でっせ、というお話でした。
かっぱくわっぱ。