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白秋祭2021➀

 白秋祭開催。


 白秋祭水上パレードは2年ぶりの開催となる。

 前年度はコロナ渦の影響により中止だった。

 水上パレードは北原白秋先生の命日11月2日を偲ぶ祭りである。



 観光協会の二階の広間で今年の白秋祭の開催方法が、各舟会社の社員並びに船頭に伝えられた。

 コロナ渦の縮小開催ということで、11月の1、2の二日間、舟の隻数は例年の1/3程度、一隻当たり のお客様は最大10名くらいまでとなった(例年は3日間、隻数は70~80隻ほど)。

 運航ルートは川下りではなく川上りで白秋祭水上パレードは行われることが告げられた。

 川上りでの水上パレードは、はじめてということで船頭たちは、その話を聞きとざわざわと色めきだった。

 主催者側からの説明が一通り終わり、質疑応答へ。

 その多くの時間が、花火が打ちあがる柳川橋付近での舟の係留をどうするのかだった。

 舟を横に並べるか、縦に並べるか、そのさいの安全面や花火が見えるかなど質問や意見が交わされる。

一時間後、船頭達は観光協会を後にする。

 不安と楽しみが入り混じった妙な感じだったのを覚えている。



 北原白秋(1885-1942)は、日本の詩人、童謡作家(作詞)、歌人。

 詩集「邪宗門」「思ひ出」など。歌集「桐の花」など。童謡「雨」「雨降り」「ゆりかごのうた」「この道」「からたちの花」「待ちぼうけ」「あわて床屋」など。

 柳川に生まれ1904年に上京し、のち活躍する。

 幼少期から青年時代を柳川で過ごした。



 白秋祭に備えて、一週間くらい前から徐々に準備へと入る。

 ポールや行灯、備品のチェックなど。

 水上パレードは夜に行われる為、仕様は灯り舟となる。

 紅白ポールを舟の両端に取りつけ、簡易の手すりを設置、そこに電飾を配し、電球に提灯をかぶせる(バッテリー式)。

 行灯は貸し切り舟の為、表裏には白秋祭とお客様の名前や企業名、団体名が入っている。

 完成形は、舟の床板に絨毯を敷き、簡易テーブルを設置しランタンを配す。舟の両端には電飾のついたポール、舟の先頭デッキには行灯が置かれる。


 通常の業務をこなしながら日々は進んでいく。

 私の白秋祭水上パレードの担当が2日目となり、緊張と期待でソワソワしだす。

 そして11月2日のその日を迎えた。



 みなさんの熱意が凄い。

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