表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/88

小品集 vol.2 竿折れちゃいました

 折れちゃいました。


 炎天下、ひと夏を越えた竿は脆く傷みが激しい。

 竿に割れが入ると、それをビニールテープで巻き、補強し使用する。

 出発前、私は竿選びをする。

 2回目の川下り、竿もいいのが少なくて、とりあえず頑丈そうなのを選んで、乗船場へ向かった。 


 それから10分後。

 舟は乗船場を出発する。

 私は竿を数度、水底にさし感触を確かめる。

 ミシッ。

 嫌な音がした。

(これは無理に力入れられないな)

 そう思った私は、真っすぐ竿をさすのを心がけ、竹に負荷がかからないように操船する。


 しかしながら、川下りも後半ともなると、すっかり竿不良のことも忘れてしまう。

 上機嫌でガイドをしていると、前方から川上りの舟がやって来た。

 私は、方向を変えようと竿に力を入れた瞬間、バキ、バキッという音。

 竿上から4節(1mぐらい)あたりでポキリ折れてしまった。

「わあ!」

 異音にお客様の声、

「あれっ、折れちゃいました」

 と、苦笑いを見せ平静を装いつつ、引き続き竿をさして運航出来るのかを確認する。

(なんとかいけそう)

 私は、折れた上部分を手で割り、残り4mとなった竹竿を使い目的地を目指す。

 竿の上部は当然ささくれていて、少々痛い。

 

 なるだけ、当たらないように慎重に・・・。

 丁寧に。

 やがて・・・。

 なんとか、無事に着いた。

 ほっとしたけど、竿のより慎重な確認選びと、冷静でいるというお客様や対応を考えさせられた川下りだった。

 ちゃん、ちゃん。



 まあね~あります。

 ベストを尽くす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あら、それは災難でしたね。 いつも使っていたら、折れる時もありますよね。 折れた箇所は、めっちゃ危なそうですね。何事もなくてよかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ