第二話 「第一回チキチキ!朝までトモエ超会議」
【登場人物紹介】
・三ノ塚 巴
「妖しい、僕のまち」の登場人物。
温和で気弱な性格の少女。
心技体全てが並み以下だが、強運の持ち主。
後述の「斗燃」「凍若衣」とは、同じ身体を共有している。
正体は“舞首”という妖怪で「斗燃」「凍若衣」の各人格にバトンタッチする【三形変生】という妖力を持つ。
巴自身は、他の二人の人格の存在には気付いていない。
・三ノ塚 斗燃
「妖しい、僕のまち」の登場人物。
男勝りで、好戦的な性格の赤髪の女性。
三つの人格の中で、最も戦闘力が高い。
正体は“舞首”という妖怪で「巴」「凍若衣」の各人格にバトンタッチする【三形変生】という妖力を持つ。
口から吐く火炎と改造三節棍を用いて戦う。
・三ノ塚 凍若衣
「妖しい、僕のまち」の登場人物。
怜悧な美貌を持つ、知的かつ冷酷な女性。
陰陽道を駆使し、エージェントとしてスパイから暗殺までこなす剣呑な人物。
正体は“舞首”という妖怪で「巴」「斗燃」の各人格にバトンタッチする【三形変生】という妖力を持つ。
他の二人とは違い、三つの人格を知覚しており、記憶も共有できる。
巴「だ、第一回!」(←緊張)
翔燃「チキチキ~」(←ダルげ)
凍若衣「朝までトモエ超会議~」(←ダルげ)
巴「…」
翔燃「…」
凍若衣「…」
巴「え、え~…唐突に始まりました『第一回チキチキ!朝までトモエ超会議』。し、司会は妖怪“舞首”こと私、三ノ塚 巴と…」
翔燃「んあ?ああ、俺も三ノ塚 翔燃」
凍若衣「私も三ノ塚 凍若衣です」
巴「は、はは…三人とも同じ名前なんて奇遇ですよ…ね?」
翔燃「おめー、それマジで言ってる?」
凍楙衣「基本的に一個の肉体を共有してますからね、私達」
翔燃「チッ…“トモエ”なら俺だけで充分だろ。一番強いんだし」
凍若衣「はいはい。そーですねー」(←棒読み口調)
翔燃「んだ、コラ。文句あんのか、陰険メガネ」
凍若衣「いーえ、別に?」(←視線が明後日の方向)
巴「と、とにかく!今回のテーマは『これ』です!」(←フィリップを出す)
翔燃「何だあ?『好みの異性について』~?」
巴「そうです。『女子らしく、それぞれの恋愛観について語りましょう』…って、台本にあります」
凍若衣「何て安易な。作者の程度が知れますね」
巴「と、というわけで、まずは翔燃さんからどうぞ!」
翔燃「俺より強い奴」
巴「え…そ、それだけですか?」
翔燃「当たり前だろ。自分より弱い男とつきあえるかっての」
凍若衣「野生の獣並みですね」
翔燃「ほー、じゃあオメーはどうなんだよ?」
凍若衣「そうですね。学歴&収入、あとは身だしなみは重要でしょう」
巴「堅実ですね…」
凍若衣「あと、諜報活動に長けてて、拷問に耐えられる気力と体力があれば、なお良し♪」
翔燃「…方向が盛大におかしくなったぞ」
巴「堅実ですよね…スパイとしては」
凍若衣「そういう貴女はどうなんです?」
巴「え、えっ?私ですか?」
翔燃「オメーしかいねーだろうが」
凍若衣「そうです。一番弱くて能無しの貴女です」
巴「え、ええと…そうですね。優しくて、困った時に助けてくれる男性でしょうか」
翔燃・凍若衣「…」
巴「私がドジだから、いつも支えてくれる人がいいと思うんです。お金持ちやスポーツマンでなくても、一緒にいるだけで、心がホンワカあったかくなるような…そんな男性がいいなぁ…って、どうしたんです!?急に二人してのたうちまわって」
翔燃「き、効いた…」
凍若衣「これが自分の身体の中に同居しているなんて…正直、大ダメージです…」
巴「あ、そろそろ時間のようです。それでは皆さん、また本編で会いましょう!」
翔燃「次こそ俺が大活躍!」
凍若衣「…するといいですねぇ」(←眼鏡を拭きながら)
《画面、フェードアウト》
提供:三ノ塚プロ
※次話は20時に掲載予定です。




