第一話 メグちゃん、再び
【登場人物紹介】
・十乃 巡
「妖しい、僕のまち」の主人公。
お人よしで、人畜無害な好青年だが、天然の女妖殺し。
降神町役場特別住民支援課勤務。
特殊能力なし、決め台詞なし、おまけにモテてる自覚なし。
このラノベ主人公体質が災いし、一部の読者からは、いたく嫉妬されている。
・砲見 摩矢
「妖しい、僕のまち」の登場ヒロインの一人。
小柄で無口な少女で、射撃の名手。
正体は“野鉄砲”という妖怪で、射撃・投擲したものに追尾能力を付与する【暗夜蝙声】という妖力の持ち主。
深山で暮らしていたので、サバイバル能力高め。
・乙輪姫
「妖しい、僕のまち」の登場人物。
天女のような衣装をまとったJKで、天邪鬼な性格。
正体は“天毎逆”で、炎を氷に、若木を朽ち木へというように、万物の本質を逆転させる権能【万象反転】を使う。
神代から生きる神霊の一種で、作中でも最強の存在。
本編で巡を女性化させたことがある。
・二弐 唄子
「妖しい、僕のまち」の登場ヒロインの一人。
後頭部にも口を持つ、ゆるふわお姉さん。
正体は“二口女”という妖怪で、長い髪を使い、起重機のように持ち上げ、後頭部の口で何でも噛み砕く【両咀双嚼】という妖力の持ち主。
作中でも一番えっちな体形をしている。
巡「今年もハロウィンがやって来たか…去年は間車さんに付き合って、大変ことになっちゃったからなぁ。今年は大人しくしてようかな」
摩矢「巡」
巡「あ、摩矢さん…って、どうしたんです、その格好!?」
摩矢「もうじき『はろうぃん』っていうのがあるんでしょ?だから、着てみた」
巡「その服、確か『降神町グルメ決定戦』で着ていた『MISTRAL』のウェイトレスの制服ですよね?そうか、ゴスロリ調でハロウィンにピッタリですね!」
摩矢「そう?」
巡「ええ。改めて見ても、とてもよく似合ってますよ」
摩矢「本当に?気に入ってくれた?」(ずい)
巡「え、ええ…」
摩矢「本当の本当に?気に入った?」(ずずい)
巡「…はあ…まあ(何か嫌な予感)」
摩矢「それでは…先生、どうぞ」
乙輪姫「はいな~。そーれ【万象反転】~!」
みょわみょわみょわみょわ…
巡「へ?え、ちょ…うわあああああああ~っ!?」(←巡、再度女性化)
摩矢「次、宜しく」
二弐「「ハイハ~イ♪せいっ【両咀双嚼】!」」
ぐるぐる(←二弐の蛇髪に捕まる巡)
巡「な、何です!?何する気ですか!?」
二弐(前)「ちょーっとお姉さんに付き合ってね~」
二弐(後)「大丈夫、痛くしないから☆」
巡「ひゃああああああ~っ!!」(別室に拉致される巡)
《数分後》
二弐(前)「はい、皆さん、お待たせ~!」
二弐(後)「題して『メグちゃん ハロウィンver.』どうぞ~!」
巡「ヒック…ヒック…う、うう…何でこんな事に…」(←フリフリのミニスカゴスロリメイド服装着済み。ただし、半泣きで少し着乱れ気味)
摩矢「…うわお」
乙輪姫「こ、これは…想像以上の上玉ッ!!」
二弐(前)「よね!?よね!?めっちゃかわういわよねッ!?」
二弐(後)「思わず襲っちゃうくらい、かわういわよねッ!?」
摩矢「唄子、鼻血出てる」
乙輪姫「(ぴろり~ん♪)おー、よく撮れたー。よーし、この写メ、美恋に送ってあげよー」
摩矢「…君、いつの間にスマホ持ったの…?」
巡「やめてぇぇぇぇぇ…!!」(絶叫)
※次話は19時に掲載予定です。