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ガイアの脈動  作者: あんのうん
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始動



 地球意識…ガイアはずっと感じていた不協和音がどんどん大きくなる事に、気づいていた。


けれどとうとう、それがはっきりと、鮮明に成るにつれ、とうとうそれに意識を向けた。


人間…人間と呼ばれる哺乳類たちが、大いなる循環を裏切って勝手に切り刻み、壊してはならないものを壊していく。


彼らは地球の生き物全てが属している大いなる意識、ガイアから切り離され、孤独と不安の中、破壊し続けている………。


地球意識の中で生きる、生物たちを自分らの都合でその生命を残虐な方法で殺し、その恐ろしさにすら、気づいていない…。


巨大なる眠れる意識はようやく目覚め、自分達を守るために、破壊を撒き散らす生き物、人間へ、報復を始めた。


警告の声は無意識化に響き渡る。


『改めよ。

帰属せよ。

大いなる循環に戻り、輪の一存在としての使命を果たせ』


声は響き渡る。


けれど。


ガイアの意識から外れ、我欲にまみれた殆どの人間には届かない。


わずか。

自然と共に生きる、貧しくけれど心は豊かな一握りの人間らは、その警告を捉える。

そうして耳を、傾け続けた。



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