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一応日常

「ふう…」


ため息をついてのびをする

正式に彼女を妻として迎え、世継ぎも生まれたことで魔王政権は固まり、

より忙しい毎日になった。

謁見とかの処理をしてくれるナギは今の俺にとって大変ありがたい存在である


初めて会ったときはただ単純に彼女が欲しかった

しかし、彼女だけでなく彼女の心までをも俺は欲しくなっていた

だが、俺は人の心手に入れるのは苦手だったらしく

いつも顔を赤くしてたな…


椅子から立ち上がり、肩をほぐしながら何気なく部屋をでる

サンとルナはどこだ?

しばらく歩いてから 世継ぎであり、愛する妻との子供を探すがみつからない


赤華がついているから大丈夫だとは思うが…

あぁ、そういえば危ないといえばナギが妊娠中だったころか

魔族は出生率が低く、なかなか妊娠しないし、流産や死産なんてしょっちゅうだ


それなのにナギは頭をぶつけたり勝手に外出したりしていた

『子供は太陽にあたんないと元気に生まれてこないよ』とナギによく言われたよな

ちらちりと横にめをやる

この廊下と筒抜けになっている小さな裏庭


「ナギ?」


そこに植えてある木の根元

ナギとサン、ルナが眠っていた


「なんだ、こんなとこに…」


彼女達に近づいたところで異変に気が付く


「ナギ?!」


スヤスヤと眠るサンとルナに挟まれ、ナギは苦悶に満ちた顔をしていた


「おい、ナギ! 大丈夫か?!」


慌てて呼びかけると彼女はハッと目を開けた


「フォ、フォル?」

「お前... 大丈夫か?」


しかし、ナギは不思議そうな表情を浮かべた


「あたし、どうかした?」

「え?」


いつも笑顔なナギがあんな表情を浮かべるなどただごとではない

彼女は何も覚えていないのか?


「あ... いや、なんでもない」


風邪をひくぞ、と言ってごまかす


「とりあえず、部屋に戻るか

「はーい」


ナギがルナを抱き上げ、俺がサンを抱き上げる


「うわ、重たいっ」


抱き上げたサンの重みに

しっかりとサンが生きていることを確かめ、成長していることに気が付いた


「もう六歳だもんねー、サンは」

「六歳?」

「あ、あたしの国で言うと サンぐらいの子供はだいたい六歳になるの ここでの数え方で、サンは数百歳になるらしいけど」


へぇ、ナギの国ではそんな数え方をするのか

ちなみに、ルナだと四歳になるらしい

なにはともあれ 元気に成長してくれるのは嬉しいことだ

俺は思わず、笑みをうかべた

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