ギャグ補正のせいかな…進みが早いよ
「あぁ、もう死んだじゃん!!!」
広い空間に投げ出されたあたしは、「あんたのせいでこうなったのよ!」みたいな感じで
誰かに叫んだ。
……ん?…あれ、え?
あたし死んだよね。
何で生きてんの?
え?
体は全く痛くない
ガラスが刺さり、血を流しているはずの腕を見ても、
以上は見られなかった。
あれだけの事に巻き込まれ、怪我をしていたのに
あたしは『無傷』という状態らしい
「ようこそ、巫女殿」
……なに?…
不意に可愛らしいショタ声が…
声のした方を向く。
「ご機嫌は如何でしょうか?」
なんだろ…?
よくわかんないんですけど…?
近くには可愛らしい小1ぐらいの男の子がいた。
王様みたいな服を着ている。
でもぶかぶかで裾は踏んでるし袖から手が出てない
ちょ…サイズおかしいww
仕立て直してあげたいwww
「巫女殿?」
何よ、「巫女殿」って…さっきからうるさ………
ん?あれ?待って…
これってまさか…
『異世界に転生』したパターン!?
えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?
マジでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
あ、でもそう考えればつじつまが合うよね!
死んだし、生きてるし、「巫女殿」って呼ばれてるし…
もしかしたら、容姿変わってるかも…
えーと、鏡…鏡借りよう。うん。
「ねぇ、坊や…
鏡持ってない?」
異世界転生からの第一声だぜ!
…ん?……
なんやこれ!!
声違う!?
スゲー美人ボイスじゃん!!!
きゃっほうううううううううううううううううう!!!!
「え、あ、鏡…ですか?」
あたしの脳内が凄い事になっている事を知らず、
ショタっ子は辺りを見回し、広い部屋の奥を指さす。
金色で宝石で彩られた大きな鏡が、どっしりと構えていた。
うわ!超成☆金デザイン!!
「あちらです」
「ん、ありがと」
ツッコミたい感情を抑えて礼を言い、それに近付いた。
さてと、容姿、変わっててください!!
鏡に到達した時に閉じた目を、恐る恐る開いた。
「え!?誰だこれ!?」
美人ボイスでの絶叫だった。
よっしゃあああああ!二次元最高だっぜええええええ!!
で、こんな事どうでもいい
本題に入ろう。
鏡には超絶美人が映っていた。
もはや、容姿が変わるとかそういう問題じゃない。
身長は165~168ぐらい
コッチの世界ではよくわからないけど
日本人女性にしては高い方だ。
髪は腰までの金髪
目は鮮やかな碧色
女のあたしでも惚れちゃいそうな美人だ。
服は白いフード付きのローブ
神秘的以外の何者でもない。
「すげー、何か……感動する」
「み、巫女殿…」
ふふふ、二次元ライフ楽しむぜ!!
やりたい事を思い浮かべ、顔が自然と緩んだ。
「み、巫女殿……
無視しないでいただきたい………」
うふふふふふふふ………ん?
「あ!ごめんごめん
あんたの存在忘れてた!!」
「ひ、酷い…です!!!」
あははははは…何かに夢中になると全部忘れちゃうタイプなんでねwww
笑って許して!
「はぁ…変わった方だ……」
うん、よく言われる。
「えーと、とりあえず…
巫女殿が置かれている状況を説明します。」
「はいはい、説明しちゃって」
誤字脱字がありましたら
指摘してくださるとありがたいです。