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1つ目の謎より二つ目の謎の方が目立つのは多分事実

「その… あの……

えーっと………あ、ありがとう」

「え?」


あたしはフォルスターに礼をする

そりゃ、矢からかばってくれたんだもん

あたりまえだよ うん


ラストのセリフ怖かったけど


「ナギ……」

「ん?」


先程まではフォルスターから目をそらしていたが、

名を呼ばれたので目をあわせる


フォルスターはいわ優しく微笑んだ

ちくしょう、イケメンじゃねぇか

あたしの顔は真っ赤になる

それを知ってか知らずか彼はあたしに覆いかぶさるように寄りかかった。


「…!?……」


もう頭真っ白

ちょ、恥ずかしい……


「………」


何か言うと思っていたのだが、フォルスターは黙ったまま

なにも言わなかった。


「え? ちょ…」


それどころか、こちらに掛ける体重も重くなった。

耐えきれず、倒れる

上半身を起こしてフォルスターを仰向けにする

目は固く閉じられていた。


「フォルスター?」


もしかするとさっき刺さった矢に

毒でも塗ってあったのだろうか……


もしかしたらという思いが脳裏に浮かぶ


「フォルスター!! おーい!!」


呼んでも返事は無い

こう言う時人間は焦りを覚えてしまう生き物だ。

無論、焦ってしまう


「フォルスター!!!」


やっぱり返事は無い


どうしようどうしよう!!

こんなに焦ったのは学校で迷子になった時以来だ


ヤバイヤバイヤバイ!!!


「ちょ、えっと……」

「なにをそんなにあせっとるん?」


不意に聞こえた契約者の声にあたしはホっとした


「なんかね、フォルスターがヤバいの!!

つか、あんたはあたしの中にいるんだから今までのくだり見えてるハズでしょうが!!」


「せやな~」と、マヌケな声でコントラットは返事をした。

その返事に、なにか違和感を覚える

彼の声はいつも頭に響いていたのに 後ろから聞こえた


まさかと思い、振りかえった。


「あんた……誰!?」


振りかえると人懐っこそうな青年

髪はオレレンジで目は藍色 背は高くて(フォルスターよりは低い)イケメンだった。


「ま、まさか……」


青年はニッコリ笑うと口を開く


「わてはコントラットや」


雷に打たれるぐらいの襲撃が体に走る

それ、なんて冗談?

え、でも声はほぼ一緒だし……事実なのか!!??


「えっと、とりあえず魔王はんは……」


あたしをガン無視してコントラットはフォルスターの元へ駆け寄ると

「なるほどなー」と膝をついて右手を額にかざした


「Mano In Di note」


何語かよくわからない事を呟くと

彼の右手が闇色に輝く。


「それ…なに?」

「え? 魔法よ 魔法」


短く返って来た答え

あれ魔法なのか… でもあたしのと違って黒い……


「これでいいんかな~?」


コントラットは右手を離して立ち上がる。


「これで大丈夫やで、巫女はん」

「え!? マジで!?

ありがとう!!」


あわてて礼を言う

世界の皆『ありがとう』って大事だよ!!


「そうけ、それじゃわてはそろそろ……」


何処かに行こうとするコントラット

おいまて、契約者!!


すかさず、あたしは座ったまま彼の足を掴んだ

「へ?」と、呑気に首をかしげる彼にあたしはこう言った


「ちょっと、説明してほしい事が在るんですけど……」


誤字とかあったらいってくださるとうれしいです!


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