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部屋とメイドさん

ナギ視点

いや~

まさかそんな事があったなんて…

人間って酷い


[巫女はんも人間やろ]


明るい口調で痛いところを突かれた。

コントラット、それ禁句にしといて


[ん、わかったわ~]


ふぅ~…

ここの人に嫌われてるんなら

出て行こうかな~?

でも行く当てがないよぅ……

お金も無いし家も無いし…………


「ナギ、そろそろ帰るぞ」



フォルスターの声で、我に返った。

立ちあがっていたので上をむく。

月と夜空が見えた。


「ん、わかった。」


あたしも立ち上がった。

今って夜なんだ

気付かなかった……

いろいろあったのに、まだここにきて一日も経ってないんだ…


あぁ~あ、眠い…




****




「うわ、広っっ!」


お城に戻ると、メイドさんが来て部屋に案内してくれた。


絨毯はフカフカで、靴で乗りたくない程キレイで

その上にテーブルとソファ

テーブルクロスは真っ白だし、ソファのクッションはピシッと整えられている。


「こちらへどうぞ」


メイドさんは部屋の奥にあるドアの前に歩いていく。

ちょ、待って!

絨毯の上を靴で移動しろと!?


日本とは違って、家の中でも靴を脱がないようだ。

な、慣れないとダメかなぁ…


[そや、慣れが肝心や]


コントラットの呑気な声が、頭に響く

あぁ、わかりましたよ!

靴のまま歩くよ!!


そっと、絨毯に足を乗せる。

うわぁ、なんか変な感じする…


歩くたびに足跡が付いていないか気になって

足跡をつけまいと、変な歩き方をしてしまった。


「あの…ナギ様?」

「さ、様?!」


思わず、叫んでしまった。


「いや、あたしそんなに偉くないんですけど…」


まだ絨毯の上なので、変な立ち方をしているあたしを見て、メイドさんは吹き出した。

だが、感情を抑えて喋り出す。


「ま、魔王様の大切なご友人ですので

呼び捨てなんてできません。」


呼び捨ては出来ないのに笑うんかい……


「さて、こちらがベッドルームとなります。」


メイドさんはドアを開けた。


「広っ!」


うん。広い。

ベッドルームの名に恥じないぐらい広い。


部屋には大きなベッドが一つ。

天蓋付きでお姫様のベッドみたい


「今日はもう遅いので、お休みください。」

「え!? いいの!?」

「はい、かまいません」


メイドさんの落ち着いた口調に押され、ベッドに向かう。

もちろん、床には絨毯があったんで変な歩き方しましたよ。


近くで見るとベッドすごかった。

ピンクでフリフリ、この世界のいまどきの女の子の趣味ですか?

落ち着かないなぁ……


[ピンク嫌いなん?]


いや、そういう訳じゃなくて……


[じゃあ、なんなん?]


………メンド


「あ、メイドさん

名前何て言うの?」


まだ名前を聞いていない事に気付いた。

聞いとかないと不便だよね、呼ぶ時


「あら、そう言えば、名乗っていませんでしたね

わたしはアンナといいます。

ナギ様の専属メイドとして働かせていただきます。」


アンナさんね、覚えた覚えた。

つか、専属メイドって………

とんでもない事になってるんだけど……


メイドさん…もとい、アンナさんは赤紫の長い髪に青色の瞳をしている。

猫耳とかないから人間…かな?

あ、でもフォルスターも無いよね


見分けられないw

ま、いいや、もう寝よう。


ダイブは天蓋があるからできないのであきらめた。

残念。


「さぁ、どうぞ。」


アンナさんが天蓋をのけた。

「どうぞ」ってことは入れという事なのかな?

靴を脱いでくぐった。


「ありがと、アンナさん。」


お礼を言うと、アンナさんは何故か驚いた顔をした。

なんで?


「その…おやすみなさい」


無言のアンナさんにおやすみを言って、ベッドに潜った。

あ~、フカフカだぁ~


すぐに、眠気が襲ってきた。

いろいろ考えたかったけど…あきらめよ

寝る。

おやすみ、自分………


崖から落ちるように、ストンと、あたしは眠りに落ちた。

誤字脱字がありましたら、

指摘していただけるとありがたいです。

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