あそこ-始まり
あそこに行った経緯ははっきりと覚えている訳では無い。
僕は親に連れられ、少年院という場所に連れていかれる予定だった。
その道中襲われたのだあそこの人達に、襲われたと言っても聞いた話だがバスの中で全員が眠らされ僕だけが連れてこられたらしい、そんな事があったのにあそこにあるテレビではニュースにすらなっていなかった。不思議に思いつつ僕は考えたこれからどうなるのだろうと、僕に僕を連れてきた話をした女に聞いたここが少年院かどうかを。
女は笑いながら僕に言った
「ここはリブレの果樹園よ、あなたは果物なの」
僕は意味がわからなかった僕は人間だ。
女の名前は「愛花」僕はここで自由に生きていいと言われた
室内と言われにわかには信じられないほど植物が広がるこの場所では所々に集落があるらしい、2ヶ月自由に過ごしていればここから出られるかもしれないとよく分からない説明を受け僕の生活は始まった。
困った
家がない、ご飯がない、水もない僕はどう生きていけばいいのか全く分からない、愛花とかいう奴ももう居ない僕は途方に暮れてへたり混んだ、ここには室内なのに夜と朝があるみたいだ空が段々と暗くなって来た、あかりがほとんど無くなった頃背後でガサガサと音が聞こえた、正直怖かったでも後ろを振り向くしか無かったのだ、何か自分より低い場所に目があるそれは僕に向かって襲いかかってきた。
早くて強くて怖いそれは僕に噛み付いてくる。
僕はこんな状況で気づいた、
命は回るものだと。
僕はその何かの目を潰し上に乗り首を動かなくなるまで押さえつけた。腕は血まみれだが僕はこいつの命を奪い食事として取れると思い噛みちぎった。
不味い、調理されていない肉とはこんなにも美味しくないのかとまた辛い気持ちになった。
ふと前を見ると遠くの方に明かりが見えた、僕はなにかの救いだと思いその明かりの元へ駆け出した。
そこには聞いてた通り集落があったが想像していたものではなかった、何人もの人間が腐り転がっている家と呼べるような見た目をしていないそれは今にも崩れそうになっている、
そんな中後ろから声をかけられる
誰だろう見たところ少し年上の彼は僕の名前を聞いてきた
僕は答えようとした瞬間お腹に激痛が走り言葉を発することが出来なかった。
僕は2匹の生物と出会い理解したここにいる生物は全員自分の害になると
そのうち恋愛の話になります