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26/26

26.爆発は壁と共に

いつもありがとうございます。

ここまでで第1章完。なのですが、本作は一度ここで筆を置きます。

ネタが無い訳じゃないのですが何故か脳内で「今回は早めに終わり」という声が響いてきましたので。


【雑談】今日も平和だ【第2の街】Vol.71

ここは第2の街の雑談掲示板です。

第2の街に関することなら特に内容に制限はありませんが、誹謗中傷ならびに個人間での連絡はなしでお願いします。


……


No.221【異界の冒険者】

やっぱりイベントの後は街が荒れてるな


No.222【異界の冒険者】

しゃあないさ

街の中までモンスターが入ってこなかっただけマシ


No.223【異界の冒険者】

今回は豪雨だったから用水路にゴミが詰まったりしてる


No.224【異界の冒険者】

冒険者ギルドで掃除クエストが複数発行されてるよ~


No.225【異界の冒険者】

安いけどこういうクエストを受けておくと街の人達から評価が上がるんだよね


No.226【異界の冒険者】

評価が上がると特殊クエストが出来たり値引きしてくれたりな


No.227【異界の冒険者】

信頼はコツコツと築くしかない


No.228【異界の冒険者】

川の水位が下がってる今のうちにゴミ拾いとかもやっておきたいな


No.229【異界の冒険者】

……あれ、水位下がってるの?


No.230【異界の冒険者】

おっ、姉御発見♪


No.231【異界の冒険者】

姉御ももうすっかり有名人だな


No.232【異界の冒険者】

ただあれ、なにやってるんだ?

壁を眺めてうんうん言ってるんだけど


No.233【異界の冒険者】

石畳をコツコツ叩いてる


No.234【異界の冒険者】

何かのイベントかな


No.235【異界の冒険者】

俺さ、以前にも似たような書き込みを見たことあるんだけど


No.236【異界の冒険者】

そういやあったな


No.237【異界の冒険者】

ベルン様が始まりの町でやってた


No.238【異界の冒険者】

さすが師弟


No.239【異界の冒険者】

ベルン様の弟子になるなら必ず通る道なのかな


No.240【異界の冒険者】

そのベルン様なら冒険者ギルドに居るよ


No.241【異界の冒険者】

誰かと待ち合わせかな?


No.242【異界の冒険者】

姉御かな?


No.243【異界の冒険者】

うむ、姉御もギルドに向かってるよ


No.244【異界の冒険者】

しかし別の人がベルン様のところに来た


No.245【異界の冒険者】

ただのっけから喧嘩腰なんだけど、なにあれ


No.246【異界の冒険者】

一方的に怒ってるし


No.247【異界の冒険者】

ベルン様は言い返す暇もない感じ


No.248【異界の冒険者】

しかしなんだろうねあれは

ベルン様にベルン様のマネするなってw


No.249【異界の冒険者】

もしかして誰か別の人と勘違いしてるのか?


No.250【異界の冒険者】

そこへ満を持して姉御参上


No.251【異界の冒険者】

女の戦い勃発!?


No.252【異界の冒険者】

姉御の勝利に1票


No.253【異界の冒険者】

姉御の圧勝に1票


No.254【異界の冒険者】

そもそも勝負になってない気がする


No.255【異界の冒険者】

うむ、格が違うな


No.256【異界の冒険者】

そして颯爽とベルン様を連れ去る姉御にホレる


No.257【異界の冒険者】

立ちすくむ女性プレイヤー


No.258【異界の冒険者】

それで?ベルン様と姉御は?


No.259【異界の冒険者】

ギルドから離れたところで歓談中


No.260【異界の冒険者】

からの


No.261【異界の冒険者】

つ【警報:鉄砲水が来ます。川から離れて!】


No.262【異界の冒険者】

2期生が参入してからベルン様が掲示板に書き込みする機会が増えたよな


No.263【異界の冒険者】

増えた増えた

めっちゃ嬉しい


No.264【異界の冒険者】

それで今回のはなに?


No.265【異界の冒険者】

募集じゃないみたいだけど


No.266【異界の冒険者】

鉄砲水か。

そういえばイベントで大雨降ったのに川の水位が下がってたけど


No.267【異界の冒険者】

川の上流の方で瓦礫とかで川が塞がれてるとか?


No.268【異界の冒険者】

ありそうだな。

ちょっと見学してくる



……



No.312【異界の冒険者】

王都北東の山の上まで来ましたよっと


No.313【異界の冒険者】

おうおつかれ~


No.314【異界の冒険者】

それでベルン様達は居るの?


No.315【異界の冒険者】

うむ。

更に予想通り、倒木やら瓦礫で川が塞がれてダムになってる


No.316【異界の冒険者】

ふたりは筏に乗ってダムの上


No.317【異界の冒険者】

鉄砲水がってことはダムを破壊するのかな


No.318【異界の冒険者】

あ。姉御のスキルって爆破系だったな


No.319【異界の冒険者】

しかしなぜダムの上?


No.320【異界の冒険者】

それに今ダムを破壊すると下流の堤防が決壊して水害が起きないか?


No.321【異界の冒険者】

起きると思う


No.322【異界の冒険者】

ベルン様どうする気なんだ?


No.323【異界の冒険者】

何か考えがあると思うんだけど


No.324【異界の冒険者】

お、掲示板に追加告知。

今からだって。


No.325【異界の冒険者】

そして爆破!


No.326【異界の冒険者】

濁流に乗って川を下って行くベルン様と姉御


No.327【異界の冒険者】

姉御の悲鳴が山に響き渡るw


No.328【異界の冒険者】

一緒に地響きが轟いてるんだけどなに?


No.329【異界の冒険者】

ベルン様が堤防を増設してる音


No.330【異界の冒険者】

水流に乗って川を下りながら堤防が決壊しない様にしてるみたい

さらに追加で姉御が時々川の中のゴミを爆破してる。


No.331【異界の冒険者】

高台から見ると面白いよ


No.332【異界の冒険者】

というか噂を聞きつけた人で高台がごった返してる


No.333【異界の冒険者】

早くも屋台が出てる


No.334【異界の冒険者】

あ、あれって


No.335【異界の冒険者】

さっきベルン様につっかかってた女性プレイヤーだ


No.336【異界の冒険者】

ベルン様と姉御の乗ってる筏を指差してワナワナしてる


No.337【異界の冒険者】

なかなかの混乱ぶり


No.338【異界の冒険者】

「なんであいつがベルン様の名を騙ってるの」って言われてもなぁ


No.339【異界の冒険者】

あの人をベルン「様」って呼ぶのは俺達が勝手にやってることだし


No.340【異界の冒険者】

仮に別の人がベルン様と同じくらい突飛で面白いことをしてくれるなら、俺達は様付けで呼ぶことも吝かではない


No.341【異界の冒険者】

まぁ、そんな人はなかなか現れないけどな


No.342【異界の冒険者】

なのであの人がベルン様で間違いないのさ


No.343【異界の冒険者】

贅沢を言うなら俺もあの波乗りしたかった


No.344【異界の冒険者】

それは俺も


No.345【異界の冒険者】

また何かやらかす時は俺達を巻き込んでくれないかな



…………


~~ ミキティ Side ~~


 いったいどういうことなのかしら。

 あいつがベルン様?

 でも確かにあいつはあいつで、最初に会った時は確かに初期装備の貧弱エルフでした。

 こうなったら改めて明日学校で問いただしましょう。


「で、あれはどういうことなの?」

「どうって?」


 朝は時間が無かったので昼休みになってすぐ、隔離くんのところに行きました。

 隔離くんはいつも通り飄々としていて、私が話しかけるとちょっと挙動不審なのも変わらない。

 こういう時は、ちょっと距離を置いて話をするのがいいんだっけ。


「あなたとベルン様ってどういう関係なの?」

「どうというと、その、僕がベルンとしか……」


 いやあなたがベルンというプレイヤー名なのは知っているんです。

 問題はベルン様とあなたの関係なのですが、この聞き方ではダメなようね。


「あなた以外にベルンって名前のプレイヤーは居るの?」

「……いや、僕は見た事無いかな」

「じゃあ本当に隔離くんが殲滅の大魔導士ベルン様、なの?」

「あぁ、うん。そう呼ばれてたらしいね」

「……マジ?」

「うん、ごめん」


 ベルン様の中身が隔離くんとか、すごいギャップです。

 だけどあれ?

 隔離くんがベルン様なら、私の壁をしてくれるって言ってくれたあれも本当だったのかも。


「じゃあ最初に会った時、なんであんなに弱かったの?」

「あれは転生した直後だったから。

 魔導士のままだったら壁は出来ないからね」

「え、つまり私の為に転生したの?!」

「いや、まぁ」


 最強の魔導士の称号を捨ててまでどうして私の為にそこまでしてくれたんだろう。

 もしかして私の事が好きとか?

 ってそんなことないか。

 と考えたところで後ろから呼び声が聞こえた。


「隔離くん」

「!?」

「やあ、風祭さん」


 声を掛けてきたのは最近隔離くんに会いに来てる隣のクラスの風祭さん。

 今日は彼に何の用なのか。


「こんにちは風祭さん」

「こんにちは、えっと」

「私は工藤よ。工藤 美紀」

「よろしく、工藤さん」

「ええ。それで彼に用事?」

「はい。お話のお邪魔でしたか?」

「いえ大丈夫だけど」

「……」

「……」


 なんでしょう。

 彼女は笑顔ですが油断ならない。そんな気がします。


「えっと隔離くん、お昼一緒にどうかなと思ったんだけど」

「あ、うん。いいよ」

「!!」


 風祭さんに対する隔離くんの返事が私と話す時とは違う気がします。

 これは、なんというか胸の奥がざわつく様な不思議な感覚。

 やはりここで引き下がってはいけないと心のどこかが警鐘を鳴らしています。


「よかったら私もご一緒しても良いかしら?」

「ええもちろん」

「ひっ」


 そうして私達3人は連れ立って学食へと向かうのでした。

 若干、隔離くんの表情が冴えなかったのは緊張していたから、でしょうかね。



いかがだったでしょう。

正直全然完結っぽくなくて申し訳ないのですが。

次の章からはもっと色んなプレイヤーを巻き込んだ騒動を次々と起こしてみたり、元々出オチ予定だった工藤さんも交えた三角関係に発展したり、遂にはキレた風祭さんが隔離くんを爆破したりします(きっと)


そして次回作は、ちょっと最近の流行に乗って

現代ダンジョンで配信ものです(主人公は配信しませんが)

https://ncode.syosetu.com/n0901im/


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