支離滅裂な小説を抜けて
解体された小説のような、小説のジャンク品をたまに書きます。
自由連想法のように、思いつくままに即興で即興劇もしくは三文話・三題噺を組み立てるわけです。
そんな小説をネットの海に出すな、と言われるかもしれないが、まぁ、pv3桁もいかないから許してほしい。
基本的に、現代アート気分で、意味不明でくだらない、ゴミを作成していると思う。もしかしたら、新しい切り口、があるのかもしれないが。手探りで、暗闇を文章で照らしているのだから、たいがいは支離滅裂だと思う。
最近は、もう少し別の概念も引っ張り出そうと思ったのです。
異化作用、自由連想法、現代アート、シュールレアリズム、不条理ーー、こういう言葉で取りつくろいながら、生半可な駄文をチャットしていたが。理論武装という後付けの処理。
見つけた概念は、連合弛緩と言葉のサラダボウル。統合失調症で出てくる精神分析用語のよう。
連合弛緩は、前後の脈絡が全然繋がらなかったり、論理的に意味不明になっている状態で、思考の流れが繋がっていないから、他人からすれば言っていることが意味不明ということです。
自由連想法で、適当に思いつくままにやったら、かなり意味不明になりますね。連合を弛緩させすぎなのです。雪、白、丸、目玉焼き、みたいな連想だったら、なんとなく、どういう思考展開をしているのか追えそうですけど、緑、空、薬、ダダイズム、レモン、猫、アザラシ、化石ーーとなると、思考展開なんて追いようもなくなる。
連想が繋がっていると、うまくプライミング効果も発動できそうですね。プライミングは、事前に与えられた刺激で、次の行動が影響を受けるという心理学の用語です。
勉強法とかでよく出てくるチャンク化とも言えそうです。連想の繋がりが、概念ごとに綺麗に収まっている。マインドマップがしっかりしているのです。常識やマナー、文書術、専門用語など。
言葉のサラダ=ワードサラダは、連合弛緩が進みすぎて、完全に意味不明な文章を発するような状態です。ワードサラダは、検索エンジンとかのスパム判定にも応用されているようで、正しいようだが訳のわからない文をはじくのにも使われている用語のようです
連合弛緩とか軽度だと、会話が下手とか非論理的な人、コミュ症な人、子供っぽい人とかレベルなのでしょうが、ワードサラダは連合弛緩が進んで悪化したようなものです。
世界制作の方法が文章的であるならば、文の滅裂性は、世界の秩序への信頼の失いであってーー、と唐突に語れば、なんか飛躍した論理で、勝手に考えている人という印象。もしくはインテリめ、お前をインテリアにしてやる!と怒られそう。
解体された小説があるとして、ただ小説はロジカルライティングをしている文章ではない。パラグラフ・ライティングで論理的に綺麗に重要な点を目立たせて、前提から結論まで繋げればいいというものではないようだ。
小説が意味不明でないためには、1視点の固定、2、初期設定・事実の不変性(途中でいつのまにか変化させてはならない)3、言語の一貫性(日本語で書くならば、ずっと日本語であるように)、4キャラクターの一貫性、5ストーリーラインの明確性(必然性や因果関係)、6形容句や話者が分かりやすい。
小説の基準というものがあるならば、それを解体することもできるはずだけど、小説が自由度が高いから、解体しようとしても解体された小説というような状態に、上手くはまらない。
でもまぁ、解体というのは手法の一つで、脱構築とかね。
概念っていっぱいだなぁ。理論もいっぱい。
大漁大漁。文学理論、何それ美味しいの。
解体という一つの手法を使うのは、結局はアイデアが浮かばないから、どうにかできないかな、と自由連想してみたり連合弛緩してみたりするのです。
もちろん、アクセサビリティ、想起やすさがあるので、同じようなものが、シナプスの強化でガンガン思い浮かぶということになり、反芻思考の罠にもハマるのかもしれない。
無理やり解体して、コメディのような面白さをどこかに探ろうとするけど、伝わらないギャグやパロディになったりね。
笑いって、不調和だけど不調和の解決も含まないと、笑えないし。ただ解体作業に熱中すると、いったいなんだこれ、なんだよなー。