コント『オネェ系ラーメン』
『ゲラゲラコンテスト』向けにコントの脚本の形式で執筆しました。
もはや「酷い」としか言いようがない作品ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
ツッコミ「おっ、こんなところに新しいラーメン屋ができてる。入ってみようかな(がらがら)」
ボケ「あっら〜! いらっしゃ〜い♡ 『オネェ系ラーメン』へようこそ〜♡」
ツッコミ「……間違えました(ぴしゃっ!)」
ボケ「(がらがら)ちょっとちょっとぉ〜! お客さぁん。ラーメン食べに来たんでしょぉ? ただいまオープニング記念サービス中でトッピングの追加もあるから! ね♡」
ツッコミ「はぁ、嫌な予感しかしないけど…… あ〜、もうラーメンの口になっちゃったからなぁ、他を探す時間もないし。 ……仕方ないか」
ボケ「は〜い! カウンター席一名様ごあんな〜い!(店内に案内する)」
ツッコミ「(席に座ってメニューを見る)大将、このメニューってどう頼めばいいの?」
ボケ「やぁだ〜! ママって呼んで〜♡」
ツッコミ「何の店だよ!?」
ボケ「はいは〜い♡ まずは先に麺を茹でちゃうから、麺のオーダーからいただくわね〜 オネェ系ラーメンはスープの出汁と味までオーダーできちゃうの♡」
ツッコミ「へ〜、大将はこんなだけど、意外と本格的だなぁ」
ボケ「ママって呼んで〜♡ でも、そうなの〜! よく言われるの。『本物のゲイバーみたいだ』って♡」
ツッコミ「ラーメン屋ぁ! ゲイバーであってたまるか! 矜持を持て、矜持を!」
ボケ「ラーメン屋だけに『ご麺なさぁい♡』なんちゃって」
ツッコミ「黙ってろ」
ボケ「太さは太麺、中太麺、普通麺、細麺、極細麺、細マッチョイケメンから選べるんですけど、残念ながらオンナノコに大人気の細マッチョイケメンの方は本日はお休みを頂いておりまして〜」
ツッコミ「どうでもいいわ」
ボケ「代わりに、あたしに大人気のゴリマッチョ濃ゆメンが汗だくで麺を打っております〜♡」
ツッコミ「いちいち言わんでいい!」
ボケ「すっごくコシが強いの♡」
ツッコミ「知るか!」
ボケ「オプションでイカ臭…… イカスミ入りもご用意できますが〜♡」
ツッコミ「要らん!」
ボケ「それで、麺の太さはいかがなさいますぅ?」
ツッコミ「はぁ…… 普通でいいよ」
ボケ「は〜い♡ ストレート麺と縮れげ…… やぁだ〜! 縮れ麺とありますが、どちらになさいますぅ? そういえば最近、イカスミ入り極細縮れ麺がギャランドゥにク〜リ〜ソ〜ツ〜!って、あたしの中ですっごい話題なの!」
ツッコミ「ストレート! ……固めでっ!」
ボケ「茹で加減はバッキバk…… う〜け〜た〜ま〜わ〜り〜♡ ここでお客さんに大発表〜!(ぱちぱち)実は私ぃ、ストレートもイケちゃう口なの♡」
ツッコミ「この管轄の保健所の番号って何番だっけ?(スマホを取り出す)」
ボケ「あぁっ、冗談だから! ウェルカムオカマジョークだから! 殺処分だけはごかんべ〜ん!(麺を茹で始める)」
ツッコミ「はぁ…… (スマホをしまう)」
ボケ「麺を茹でてる間にスープのオーダーを伺いますね〜♡ まずはベースの出汁から、鶏清湯、鶏白湯、豚骨、魚介から選んでいただけますが〜?」
ツッコミ「もう既にお腹いっぱいだよ。あっさりの清湯で」
ボケ「清湯! やっぱり〜? オトコノコだもんね〜! 白湯だとオンナノコになっちゃうから〜!」
ツッコミ「小学生レベルか!」
ボケ「あと〜 お味の方は、醤油、味噌、お塩の他に、あたしのマーラ…… やぁだ〜! あたし特製の麻辣ソースがありますが〜?」
ツッコミ「塩だろ。塩でいいよ。それにわざと間違えたフリをするな」
ボケ「ち〜な〜み〜に〜、あたしの麻辣事情の方はぁ、お察しの通り未着工となっております〜♡ ツイてますよ! お客様♡」
ツッコミ「ちなまなくていい! 何も察してないし興味もないわ!」
(ピピピ、ピピピ……)
ボケ「あら!? オーダーを聞いてるうちに麺が茹で上がったみたい。それではさぁ、お客様もご一緒に! はい! カ〜マ〜a〜ge〜♡ か〜ら〜の〜…… 湯切り〜!(ポーズを決めながらザルを釜からあげて派手に湯切りする)」
ツッコミ「しねぇよ! くっそ…… 予想はしてたけど実際されるとすっげー腹立つ……」
ボケ「(盛り付けながら)は〜い! それじゃあ、サービスのわかめと黄金煮玉子を追加しちゃいます〜♡」
ツッコミ「微妙なチョイスだな……」
ボケ「(ラーメンをツッコミの前に置く)は〜い♡ お〜ま〜た〜! ノンケ普通メンのビンビンソルチンわかめラーメン金玉付きですぅ〜 さぁ、どうぞ召し上がれ♡」
ツッコミ「食えるか!」
もう何も言いません。
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