見下ろす二人と、見下ろすオレ。
ふと思い付いたので書いてみただけです。とても短いです。
つまらなかったらすみません。
母さんは口を開けば小言ばかり。今も、この親不孝者、とか言ってる。そんなつもりはねえよ、バカ。
でも、そんなことを言ったところでオレの声は届かず、俺の口が開く気配はない。
父さんは頑固者でよく俺と喧嘩する。今も、俺の顔を見ようともせずそっぽを向いてる。最後くらい目ぇ合わせろよ、バカ。
でも、親父を殴りに行ったオレの腕はむなしく空を切り、俺の身体は静寂を保ったまま。
俺は親不孝者だ。そりゃ言われて当然だ。
俺は出来の悪い人間だ。そりゃ見向きもされなくて当然だ。
俺ってどんな風に笑ってたっけ、どんな風に泣いてたっけ。そう思っても、鏡はもう見れないし、涙はもう流れない。
だから、最期にひとこと、言わせてほしい。
今までありがとう。
俺を見下ろす二人を見下ろしながら、オレはそう言った。
どうだったでしょうか。レビュー等頂けると幸いです。