変態:2
それにしても、二葉のマゾっぷり……いや、従順っぷりには舌を巻くばかりだ。
性交の強要に始まって、緊縛、スパンキング、蝋燭、浣腸、鼻フック、色々挿入、色々拡張、その他モロモロ……あいつは命じられるままに何でもこなして来た。
正直今回の“人間ドローンごっこ”には初めての野外調教と言う事もあって拒否反応を示して来たが、これも強い態度で命令したらあっさり受け入れてしまった。
これは凄い逸材だ。あいつは俺の命令で何でもやってしまう。これはドローンごっこを越えたもっと凄いプレイも可能かもしれない。あるいはいっその事、あの冴えない夫からリコンさせて完全に俺の所有物に……?
いいかもしんない! 慰謝料か何かはパパに出させればいい。孫が出来るならきっと喜んで支払うさ。今まではゴムつけてたけど、俺の所有物になるんだから何だってヤりたい放題じゃん! で、生まれたのが女の子なら俺は大事に大事に育てるね。そんで俺好みのロリに成長したら……おっと、今は目の前の奴隷に集中だ。コイツがどのくらい従順かを見極める必要がある。まずは野外オナニーからだ。その反応しだいで調教を更に深めて……
その時、二葉の背後の茂みからゆっくりとマスクとサングラスを着けたジャケットの男が姿を現した。
何だコイツ? ヤベェ!! 見つかったか!? 俺は我が身の破滅を予感した。やっぱり調子に乗りすぎたか!
だが、その男は二葉の痴態を咎めるでもなく、二葉の裸を凝視しながら、懐から大きなナイフをゆっくりと取り出した。
コイツ! ひょっとして通り魔か!?
「よけろ! 二葉ー!!」
俺はとっさに二葉に命令した。二葉は思ったよりも素早い動きで男のナイフを回避した。男は勢い余って転倒したが、すぐに上体を起こしてナイフを構え直した。
ヤバイ! このままでは折角の肉奴隷を変態の凶行で失ってしまう。でも、逃がすにしても二葉はかなりドン臭いから逃げ切れるとも思えない。
何よりも、二葉が殺されて事件の形で二人の関係が表に出るのが何よりもマズい! 今度騒ぎを起こしたら俺の人生は完全に詰んでしまう! 何よりも今度こそパパからの仕送りが断たれてしまうかもしれない!
そしたら、俺は餓死でジ・エンドじゃないか!!
……
よし、決めた。この通り魔はここで殺る!! 証拠隠滅も二葉にやらせればいい。
「よし! パンチだ二葉!!」
即断即決!! 俺は二葉に命令を下した。