表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

真面目にやる気、ありますか?

「大丈夫か、チナツ!!助けに来…た…ぞ…?」


騎士団長のアレックスをはじめ私の仲間が玉座の間の扉を蹴破って入ってきた。

魔王と私の様子を見て、唖然とする。

そりゃそうだ、戦わずのんびりまったりしてるんだから。

と、私の仲間を押しのけて入って来る人がいた。

私たちの様子を見てへたりこんだ。


「魔王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…。」

「どうした、ケビン?」

「何で、勇者とお茶してるんですかぁぁぁぁぁ…。」


じぃーと見つめてくるケビンから魔王は目をそらしつつ、話しかけてきた。


「今更だけど、戦う?」

「いいです。今更やってどうするんですか。」

「だよねー。」


アハハとのんきに笑う魔王。

ケビンはズーンと沈んでいた。少しだけ可哀想だなと思った。

アレックスが恐る恐る魔王に尋ねる。


「お前が、魔王なのか…?」

「うん。」

「本当に…?」

「うん。…そんなに信じられない?」


アレックスは何も答えず、目をそらして自分の手をじっと見ていた。

…うん。その気持ちわかるよ。

私の仲間が無言で気持ちを共有している中、ケビンは魔王に文句を言っていた。


「勇者がもうすぐ来るから真面目に戦ってくださいって言ったら、頷いたじゃないですかっ!」

「あー、うん。そうだったね。そんな気がする。」

「そんな気がするじゃないですよ!!もー、どうするんですか!!」

「えー、知らない。」

「知らないじゃすまされませんよっ!!あんた魔王だろっ!」


ドンドン口調が乱暴になっているぞ、ケビン。


「部下にもしめしがつかねぇだろっ!」

「でも、俺戦うのメンドイ。というか、ケンカしたことのない健全な日本男子に期待しすぎだろー。」

「え?」


今、なんといったの魔王。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ