第四話
結論から言うと、最後の瞬間は訪れなかった。
どうしたのかと、彼女を見ると彼女は、短剣を突きつけたまま固まっていた。
正確に言うと、身体は固まっているのだが表情だけが次々と変わっているのだ。
最初は驚愕、次に混乱、最後に諦観と次々に変わっていった。
そして、おそらく一分に満たないけれども、永遠に思える静寂の後、ゆっくりとだが、確実に短剣が喉元から降ろされ、腰の鞘へと戻っていった。
それをみて、今更なが全身から汗が噴き出す。心臓が痛いほど鼓動を刻んでいるのが分かる。
ああ、俺は生きている。それを実感した。
そうこうしている間に彼女が口を開いた。
「今から貴方を主の元へ連れて行きます」
「主?」
俺がそう聞き返すと、彼女は若干誇らしげに言った。
「ええ、私の主であり、貴方の命の恩人でもあります」
「命の恩人?どういうことだ?」
「貴方に興味があるから、連れてこいと主がいわれたのです」
だから、殺されなかったのか。一つ疑問が消えると共に、また一つ疑問が浮かぶ。
「なぁ、一体いつ連絡をとったんだ?」
「ついさっきです」
あの表情がめまぐるしく変わっていた時だろうか?
だがあのときも今も、彼女と俺しかここにはいない。一体どうやって連絡をとったんだ?
それに始めに質問された時、俺の意志とは関係なく俺の口は動いていた。あれは一体なんだったんだ?
そして、今更だが彼女の額の角はなんなんだ⁉特殊メイクか?だどしても、一体なんのために⁉
冷静に考えると、妙なことばっかりだな。
疑問に思ったことを口にしようかとした所で、彼女が言った。
「主を待たせてはいけません。行きますよ」
そう言うと、彼女は俺を逆さまに吊り下げている縄を掴み、手刀で縄を切った。
「は?」
「なにを呆れているんですか?阿呆面がますます笑えるようになるだけですよ」
そういうと、彼女は俺を肩に担いで走り出した。
どうも、お久しぶりです。
……ええ、ホントにすみませんでした‼
一応、遅れた理由が今回もあるのです。それは、スカイリムです。
スカイリム?って人もいると思うので、簡単に説明しますと、洋RPGです。
…つまり、ゲームです。……ホントにすみませんでしたm(_ _)m
スカイリムが気になる人は調べてみて下さい。現実のことを忘れるくらい、面白いです。