第一話
どうも始めまして、積木崩しと申します。
この作品が処女作となります。
気をつけるつもりですが、作者の実力不足により、誤字脱字や文法ミス、わかりにくい文章などが発生すると思われます。どうかご了承くださいm(_ _)m
自分が何者かと聞かれたら、しがない高校生だと答える。
部活には入らず、放課後はもっぱら遊ぶかバイト。赤点をとらない程度に勉強し、成績はずっと真ん中。クラスでは孤立するわけでもなく、中心にもなれない。
自分は、良くも悪くも『特別』じゃない。
そんな感じで、自分自身のことを認識し始めていた高校二年のとき『それ』は起こった。
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ある日、目が覚めると見知らぬ森にいた。
……テンプレだ。ああ、物の見事にテンプレだとも。アニメや小説などでは、お決まりのパターンだ。
しかし、お決まりと言っても、それはフィクションであってリアルではない。
フィクションであるから、お決まりだのテンプレだの言えるのであって、リアルに体験したらそんな気楽には考えれない。
何しろ気がついたら全く知らない場所にいるのだ。これで気楽な人はそうそういないだろう。
いたとしても、それは不測の事態に対応する訓練を受けた人間か肝が据わった人間、又はただの馬鹿かのいずれかだろう。
そのいずれにも当てはまらない、平凡な高校生である俺は途方に暮れるしかない。
何しろ周りを見渡す限り、木、木、木、木、木で埋め尽くされている。
解るのは、空が晴れていること、広葉樹の森にいることぐらいしかない。
「…ははっ」
気がついたら口から笑い声が漏れていた。どうやら、人間は本当に困ったら笑うしかないらしい。
俺はその場に座り込んでしまった。
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30分ほどその場にいただろうか。
徐々にだが最初のショックも抜けてきたのか、ポジティブな考えが浮かんできた。
そもそも、見知らぬ場所とはいえ、ここは日本なのだ。森さえ抜ければ人くらいいるだろう。
そう考え、俺は歩き始めた。
読んでいただき、ありがとうございます。
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