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Hell′s right -Kinght of vengence-  作者: tky


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2/2

仲間

街中を2人乗りの小さい車が走る。

いつ壊れて動かなくなってもおかしくない程の振動と騒音を立てながら。


キース「目立つ車だ」

謎の男「街中で撃っては来ないよ」

    「それにしてもこの国も10年前とそんなに変わってないだろ?」

キース「そうだな」

謎の男「キースはなんだかだいぶ形相が変わったな」

    「昔は正義感あふれる好青年という感じだったのにな」

    「変わりすぎてて誰を助けていいかわからなかったぞ」

    「別人かと思ったが今日この日に命を狙われる人間となると他に思い当たる節がないからな」

キース「そうだな」


今キースの心にあるのは安心よりも嫌悪感だった。

それは隣でハンドルを握るこの男のせいだ。


こいつの名前はコンラッド•フォスター。

茶色い瞳に茶色の髪を横分けにし、

ガリガリとまではいかないが細身のいかにも弱そうな体格。

常に少しニヤついているような顔をしたパッとしないサラリーマンといった見た目をしている。

乗っている車やこればかり着ているのであろうスレやシワで年季を感じさせるグレーのスーツからもそれは一目瞭然だ。

こいつはロースクール時代からの同期で俺とはずっと犬猿の仲だった。

昔から私利私欲でしか動かない奴で、

何度も騙され陥れられ辛酸を舐めさせられてきた。

俺を助けたのもきっと何か思惑があっての事だろう。


弁護士になったと聞いていたがオンボロの車に安物のスーツを着ているところを見るとあまりうまくいっていないようだ。

キース「弁護士は辞めたのか?」

コンラッド「まさか、最近独立したんだ」

キース「実力不足だったみたいだな」

車内やコンラッドの出で立ちをジロジロ見ながら皮肉を言う。


コンラッド「まだこれからだよ」

キース「結構いいとこの弁護士事務所に入ったと聞いてたがな」

    「どうせその性格でクビになったんだろ?」

コンラッド「まさか、皆が俺と言う脅威に恐れていたんだ」

キース「お前のずる賢さは確かに脅威ではあるかもな。」

    「それだけに特化してきた人生だからな」

コンラッド「•••言うようになったじゃないか」


キース「で、俺に何の用だ?」

    「お前は人を助けるのに理由がいるはずだ」

コンラッド「・・・・」

      「確かに理由はあるがキースにとって悪いもんじゃない」

      「聞いてくれ」

      「俺ならキースを助けられる」

      「麻薬の密輸なんてやってないんだろ?」

キース「・・・・」

    「全てが終わった後で今更どうするって言うんだ?」

    「失ったものは戻らない」

コンラッド「無罪を主張すればいい」

      「それで刑事に戻れるだろ?」

      「これだけ大っぴらに襲われれば証拠ならいくらでも見つかる」

      「俺はこの事件の真相を暴き法律家として名を上げる」

      「キースは刑事に戻るだけにとどまらず、麻薬の密売に関わったマフィアや汚職警官たちを炙り出したヒーローになれるというおまけ付きだ」

キース「(そう言うことね)」

    「(こいつの目標は一つ目だけ)」

    「(戻るとかおまけとかは思いつきで言ってるだけだ)」

    「コンラッド、お前体のいいことを言っているが刑務所にいた時は一度も面会にも来なかっただろ?」

    「手紙すらもよこさなかった」

    「数日前からの思いつきで動いているようにしか思えないな」

コンラッド「勘弁してくれ」

      「警察とマフィアの両方から命を狙われてる奴に面会に行く法律家が無事でいられるわけない」

      「手紙だって隅から隅まで検閲されるのは知ってるだろ?」

      「どこまでマフィアの奴らの手が回ってるかわからないんだ」

キース「なら今一緒にいるのも十分危険だと思うが?」

    「今も状況は変わってない」

 

コンラッド「そんな事言ってたら一生助けられないだろ」

      「仲間のためなら多少のリスクは喜んで負う」

キース「仲間か・・・」

    「会うのは15年ぶりくらいだったと思うがな」

    「・・・まあ弾よけくらいには使えるか」

コンラッド「・・・・」


とは言っても俺も1人でどうこうできる問題ではなかった。

傭兵を雇ってミニガンまで持ち出すとは予想もしていなかった。

相手の本気度を見誤っていた。

そしてコンラッドが助けに来なければ俺は死んでいたかもしれない。

不本意だが今はこいつの協力が必要だ。


キース「協力してくれるって事でいいんだな」

コンラッド「協力?」

      「キースはキースで何か考えがあったんだな」

      「どのみち1人じゃ何もできなかったはずだ」

      「ただ法を犯せばもう俺は擁護できない。」

キース「ああ、上手い事やるさ」

コンラッド「やめろよほんとに」

      「まさか関係者全員皆殺しにでもするつもりか?」

キース「ハハハ、それは楽しそうだな」

コンラッド「・・・・」

キース「期待に沿えずに残念だがこれからは探偵でもやるつもりだ」

    「刑事の経験を活かしてな」

    「マフィアや警察の汚職については詳しいからな」

   「奴らのネタで稼がせてもらう」

    「腕のいい探偵になれると思わないか?」

    「どうせ、もうまともな職には就けそうにないしな」

コンラッド「俺の質問にちゃんと答えていないな・・・」


キース「で、どこに向かってるんだ?」

コンラッド「俺の事務所だ」

      「キースに行くあてがない事はわかってる」

キース「どこにある?」

コンラッド「バーミンガムだ」

キース「何時間かかるんだよ・・・」

コンラッド「2時間だ」


浮浪者やらギャングのような者たちがひしめき合う区画にそれはあった。

落書きだらけの細長いビルの一画。

その前に車を停めた。


キース「う・・・ケ・・ツ・・・立てない・・・」

完全にクッションのへたりきったシートでの長旅にキースは限界を迎えていた。

コンラッド「昔より逞しい体つきになったと思ったんだが俺の勘違いだったか?」

キース「お前大丈夫なのか・・・?」

コンラッドは慣れている様子だ。


あまり入りたいとは思えないビルの入り口に入ると狭い階段を上がる。

3階まで上がった所で頼りない木製の扉の鍵を開けるコンラッド。

書類が散乱する埃くさい部屋だ。


キース「わかってるのか?つけられてたらお前も死ぬぞ」

コンラッド「そこは安心してくれ、策は講じてある」

      「もしつけられてたら俺の隣の裏社会の専門家が黙ってない」

      「下手なボディガードつけるよりよっぽどいいだろ?」

キース「そりゃそうだが・・・」

コンラッド「ここは郊外で警察もマフィアもあまりいないし監視カメラもない」

キース「ここで寝るわけじゃないよな?」

コンラッド「野宿なんかするなよ、そっちこそ殺されるぞ」

キース「••••」

コンラッドが山積みの書類や段ボールを払い除けるとソファが姿を表す。

コンラッド「結構いいクッションだ」

そう言って軽くソファをポンと叩くと

煙でも上がったかのような埃が舞った」

コンラッド「また明日来る」

キース「ああ・・・すまんな」

そう言うとコンラッドは部屋を出た。

そして3階からでも聞こえるほどの轟音を耳にするのを確認するとキースは部屋中を探索し始める。

カメラや盗聴機を仕掛けられていないかを調べるためだ。


キース「(あいつほど信用できない人間はいない)」

    「(マフィア側である可能性も捨て切れないしな)」


床板の一枚一枚、木目まで入念に調べたが結局その手のものは見つからなかった。

すると一気にこれまでの疲れがドッと押し寄せてきた。

崩れるようにソファに深く座り込むと、

もう一切身動きを取る気にはなれなかった。


キース「(コンラッドの奴、言った通りに俺を使って名をあげたいだけか?)」

    「(それは別に勝手にしてくれればいいが、自分が殺されるかもしれないとわかっているのか?)」

    「(そうと知った上でもやらざるを得ないほど切羽詰まっているという事か)」

    「そうなるとあいつの無鉄砲な計画に振り回される事になる」

    「(どこかで行方をくらまさないと共倒れになるかもな・・・)」


ピンポン

呼び鈴が鳴る。

リラックスモードから一転緊張感が走る。

恐る恐る覗き穴を見る。


ピザの宅配のようだ。

変装の可能性を疑いつつドアを開ける。

配達員「ピザホットです」

   「ベーコンオリーブピザオリーブ増しです」

   「お代はすでにフォスター様より頂いております」

キース「あ、ああ」

困惑しながらもピザを受け取る。

いい匂いがする。

配達員「またのご利用よろしくお願いします」

バタン

ピザが入っているであろう箱を持ってソファーに座り何かの書類が散乱したテーブルの上に置く。

爆弾の可能性を警戒しつつ開けてピザを見るとキースは急に空腹感を感じた。


キース「今は信用するほかないよな」

刑務所では食べれなかったピザの誘惑も相まってキースは疑うのをやめた。


キース「ビールまで付けるとはかなり期待されてるな」

    「続かないだろこんなこと・・・」

    「あいつもそんなに金持ってないだろうからな」

キースはトッピングのオリーブを全て取り除きピザにかぶりつくとやっと出所の喜びを実感することができた。



ドドドドドドドブロロッブロロロロロロ


コンラッド「金のなる木だ」

     「使いようによっては一生金を産むだろうな」

     「まず悲劇の刑事の真相で本を出すだろ」

     「次は講演会、そしてそれを救った敏腕弁護士」

     「ヒヒヒヒ、笑いが止まらんな」



翌日。

早起きが習慣となっているキースはまだ日が出切る前から窓の外を眺めていた。


するとあの轟音が少しづつ近づいてくる。

キース「朝から近所迷惑なヤツだ」

    「にしてもとんでもないやる気だな」

    「どこからきてるのか知らんが俺より早起きじゃないか?」


轟音が真下に達した時、キースはソファーに座りコンラッドを待つ


ジャラジャラ ジャラジャラ

ガチャン

コンラッドは慣れた手付きで持っていた鍵で開錠すると同時に入ってきた。

コンラッド「早いな、ちゃんと寝れたか?」

     「ほら、朝飯だ」

手に持っていた2つの紙袋のうちの一つをキースに放り投げる。

キースは片手でキャッチすると感触と匂いで中身がすぐにハムサンドだとわかった。

キース「ああ、ベッドは刑務所のがマシだが誰にも邪魔されることも見られることもなく寝られたのは10年ぶりだ」

    「にしてもお前、やけに張り切ってるな」

コンラッド「当然だろ」

      「もう出版社と契約してるからな」

キース「ん•••!?」

コンラッド「今日は取材だ」

      「名前の売れてない弁護士がいくら頑張ったとしても真相を揉み消すのは容易い」

      「だが一度世に出てしまえば揉み消しようがないからな」

キース「勝手に決めるな」

    「お前も消してやろうか?」

コンラッド「冗談に聞こえないな…」

「でもキースの場合は逆に世に出た方がいい」

      「そうすれば昨日みたいに大っぴらには命を狙われにくくなる」


キース「(めんどくさい事になった・・・)」

   「(俺はひっそりと俺から全てを奪った奴らの全てを奪うつもりだった。)」

    「(それさえ達成出来れば後はもうどうなってもいい)」

    「(コンラッドは俺がそう出る可能性があると踏んで止める為に早々に会いにきたんだろう)」

    「その出版社にもマフィアの手が回っていたらどうする」

コンラッド「もちろん下調べ済みだ」

     「そして提案したのは俺の方だしな」

キース「事情を知った後で買収されるかもしれないだろ」

    「揉み消すためならいくらでも金出せるだろう」

コンラッド「世に出すのは全ての準備が整ってからだ」

      「その前に計画が知れたらもうどうしようもないがそれは何をやるにも言える事だ」

キース「••••そうだな、石橋を叩き過ぎてるかもな」

    「(10年間のムショ暮らしで世間知らずの俺が今頼れるのは不本意だがコイツだけだ)」

   「(だが双方の目的が違う以上扱いを間違えると取り返しがつかなくなる)」

   「(そして更にコイツとは昔から反りが合わない…)」


コンラッド「ほら、食ったらすぐ行くぞ」

キース「俺がハムサンド嫌いなの知ってるだろお前…」

   「昨日のピザもなんでわざわざオリーブ入りにしたんだよ…」

コンラッド「あれ?好きじゃなかったか?」

キース「ロースクールの時、俺のサンドイッチをハムサンドに取り替えて更に中にオリーブ入れてただろ」

   「サプライズだとか言って食堂にまで根回ししてな」

   「当時10歳のやる事かよ」

コンラッド「それでごっちゃになってたんだな」

キース「ならねーだろ」

そう言うとキースはサンドイッチを味わうこともなくそそくさと腹に詰める。

キース「これにもオリーブ入れたのか…」

苦笑いをするコンラッド

コンラッド「嫌いなもの多すぎるんだよ」

腹ごしらえを終えた2人


コンラッド「よし、出発だ」

      「何があったのかを詳細に話してもらう」

     「俺も事件の詳細までは知らないからな」

     「キースしか知らない事もたくさんあるだろう」

キース「待て」

    「まだやるとは言ってない」

    「どこの誰だかわからんやつに話すことでもないしな」

コンラッド「いや、ダメだ」

      「キースには決定権はない」

      「そうくると思って、もう手は打ってあるんだ」

コンラッドは自分のスマートフォン操作しキースに見せる。


そこには昨日キースが撃ち合いをしている姿が遠くから写っていた。

キースがスマートフォンを奪い取ろうと近づくとコンラッドはすぐにポケットにしまった。

コンラッド「これを奪っても無駄だ」

      「動画はクラウドに保存されている」

キース「お前もグルだとしか思えんな」

コンラッド「こういう好き勝手をされては困るからだ」

キース「正当防衛だろ」

コンラッド「正確にはこのケースは緊急避難と言うんだけどな」

     「どのみちいくら理不尽だったとしてもそれは通らない」

キース「だからお前の言うとおりにしろと?」

コンラッド「ああ、そうだ」

     「法は銃よりも強い」

その発言を受けキースはギロリとコンラッドを睨みつける。


キース「いざとなったらどっちが本当に強いか試してもいいんだぞ」

キースは座った姿勢から立ち上がりながら懐に隠してあった銃を取り出すと同時にコンラッドに向けた。

コンラッドは自分に銃口が向くまで何が起こったのかわからなかった。

それほど滑らかな動きだった。

カチャン…

キースが引き金を引くとコンラッドの心臓は爆発しそうなほど激しく鼓動していた。

キース「安心しろ」

   「昨日奪った銃だが1発も残ってない」

   「だが勘違いするなよ」

   「俺をそこらの一般人と一緒にするな」

   「1度一線を越えた人間の覚悟を甘く見るなよ」

と念を押してコンラッドを睨みつける。

キース「(今は付き合ってやる)」

    「(今はな)」

コンラッド「い、行こう…」

「約束の時間は9:00だ」

キース「今6:00だぞ…」

コンラッド「出版社は都会にしかない」


2人はその会話を最後に轟音の中、都会へと向かう。


コンラッド「(脅してはくるが今キースには他にアテがないはずだ)」

      「(頭のキレるやつだから1人でどうにかできるとも思っていないだろう)」

「(このままこっちのペースに引き込めればいいんだが…)」


2時間のドライブの末にたどり着いたのはマンチェスターにある小さいビル

キース「今度はマンチェスターまで来たのかよ・・・」

    「車を信用し過ぎだ・・・」

    「動かなくなった時のことを考えてるか?」

コンラッド「ああ、基本的に遠出する時は自分よりも車に詳しい人間を乗せるようにしている」

キース「そうか、そりゃ名案だ・・・」

    「にしても小さい出版社だな」

コンラッド「ここはレンタルスペースだ」

      「お互いにリスクを負ってる」

      「こっちは誰が敵かもわからないし出版社側もキースと会ってることが外に知れたら何をされるかわからない」

キース「少しは考えてるわけか」

コンラッド「こちとら法のプロだぞ」

キース「だから少しは褒めてやってるだろ」

コンラッド「・・・」


中に入る

ビルの5階がコンラッドが借りたフロアだ。


キース「場所は俺に決めさせてもらいたかったな」

    「もし攻め込まれたらここから逃げるのは大変だ」

   「逃げ場は階段と狭いエレベーターのみ」

    「5階からじゃ飛び降りることもできないし隣の建物も距離があって移れない」

    「だから褒められるところは少しだと言ったんだ」

    「いざとなったらお前を盾にしてでも俺は生き延びるつもりだからな」

コンラッド「わかった、次からはもっと協力し合おう」

キース「そうだな、次があるならそうしてくれ」

コンラッド「・・・」

相変わらずソリが合わない事を再確認する2人。


小さめの会議テーブルと椅子が置かれた10畳ほどのスペースで2人は記者の到着を待つ。

道路に面した側の壁のほぼ半分はガラス張りになっており、

キースはそこから少しの不穏な動きも見逃すまいと外の様子を鋭い眼光で見つめている。

コンラッドは何やら書類やメモを見て取材に備えている。

コンラッド「そろそろ約束の時間だ」

キース「ああ、来た」

キースが外でそれらしい人物を見つけると、それから3分ほどでノックする音がした。


コンラッドは警戒する事なくすぐに扉を開ける。

キースは外を警戒しつつもコンラッドの様子を見ていた。


そこには小太りの中年の男が立っていた。

??「キースさん、コンラッドさんでよろしいですか?」

キース「…」

コンラッド「はい、お待ちしておりました。」

??「私、ベアーズ出版のブラム・マディソンです」

ブラム「この度は取材のお話しを頂きありがとうございます。」

コンラッドと出版社の男ブラムは名刺交換をする。

キースは我関せずといった毅然とした態度だ。


コンラッド「では失礼しますよ」

ブラム「ええ」

キース「?」

記者の男は持ち物を全てテーブルに置くとコンラッドはカバンの中身をくまなくチェックし、

続いて入念なボディチェックをした。

コンラッド「はい、大丈夫です」

何も不審なものはない事を確認すると3人は会議用テーブルに着く。

キースとコンラッドは隣同士に座り、

記者の男はその対面に座った。


ブラム「にしてもうちでよかったんですか?」

   「もっと大手の出版社の方が色々とよかったのでは?」

コンラッド「僕はベアーズ出版のそう言うところに惚れ込んだんですよ」

「利益最優先じゃないところをね」

キース「(確かに利益最優先の成れの果てがお前だからな)」

キースは喉元まで出かけた言葉を飲み込んだ。


ブラム「うちは真実のみを追求してお伝えするのがモットーですから」

キース「だから小さい出版社なんだな」

コンラッド「お、おい・・・・」

キース 「この国は今語れないことが多すぎるからな」

ブラム「ええ、そりゃもうキースさんのように生きてられる人の方が稀ですね」

    「今もテムズ川の中で助けを待っている人も多いでしょう」

    「でもいずれは全てを暴きたいと思ってますよ」

キース「じゃあ願ってもない機会だったわけだ」

ブラム「まさかそちらからコンタクトしてくるとは夢にも思いませんでした」

    「時間も限られていることですしすぐに始めてもよろしいですか?」

ブラム「キースさんの警戒心も少し解けたようですしね」

コンラッド「ああ、お願いします」


すると記者の男はボイスレコーダーの電源を入れテーブルの真ん中に置いた。


ブラム「では語っていただきましょうか」

    「全てを」

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