鶏
きっと黄金なる伝説の再現。
朝だ。夜明けだ。鶏が鳴く。
屋根の上、騒がしく鶏が鳴く。
あまりに力んで卵がポロリ。
屋根の上から転がり落ちる。
もったいないのでフライパンでキャッチ!
今日の朝食は目玉焼きだ。
いや、崩れてるじゃん……。
だけど気にしない。気にしない。
腹に入ればおんなじだ。
食べれるだけで御の字だ。
キッチンのコンロに火を点ける。
火傷しないように気をつける。
塩と胡椒で味付ける。
くしゃみが出るけど気にしない。
気にしない。気にしない。気にしない。
望みは高く、果てしなく。
いや、著作権くらい気にしろよ!
さあできた!
それではいざ、実食だ。
いただきますっ!
……………………。
か、殻が……。
とても食べれた物じゃない。
一級さんじゃなきゃノーサンキュー。
仕方ない。
もったいないから鶏の餌だ。
鶏だけにコッケーな話でした。