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公爵令嬢、公爵令嬢に呆れられる

「私ね、結局ね、政略結婚なのよ。しかも、国の命令……第一ね、もしもこの国とあの国に釣り合う王族がいて、結婚される?まだ早いというでしょうね……ああ、そうね、もしも可能性があったとしたら、王妹殿下のだったはずかもよね。そうじゃないのですから、私は本当に実験台なのよ。まあね。それは置いといて、ひとまず、貴族社会の一番上が王家なの。恋が絡む結婚なんてあり得ないの。まあ、二人がお似合いなのは事実、彼女変わっているから、愛とか興味無さそうだけど」なんか止まらない。コンスタンスは引きつつだけど、落ち着いて、また扇をだして開きつつ

「あなたねえ。もう少しねえ、なんかねえ、なんというか……そうね、あなた、恋したことある?聞くまでもないわよね」

「いいえ。はいその通りです」図星です。「学園に仲良しな方々はおられるわ、だけど婚約者いるし皆さんもそう、貴族社会においては、十代以下とかのほのかな初恋以外は婚約者いる方が多いから仕方ないのよ」

「まあ、そうね」と、コンスタンス。

「だから、婚約者とどう平穏なを目指す事が出来るか、ですわね。嫌いとかになったら大変よ。そんなことで、家と家の関係を切ることは許されないわ。こちらが、嫌われる事も考えなければ……嫌ですけど」

「私は……貴方の、兄上とそういう関係かしら……」とコンスタンスが言う。なんか、自慢気ですね。私は少し腹が立って、

「貴方がおっしゃるのならそうなのでは」と、答えた。

「あら、わたくし達が恋愛結婚みたいなものだと思って妬いているのね」とニッコリされてしまう。

 うーん、それで、また、変なスイッチが入ってしまい、「婚約者に恋するなんて、私は兄があの方と仲がよいだけで、手紙のやり取りはあっても、兄を介してとかなのよ。なんかお互いのこと誤解とかないかしら?不安になってきた……」口に出すといいとか言うけと、手を握りしめて、なんか体が震えてきた……

「私の事もだけど、この結婚どう思っておられるのかしら?この国のことを庶民や貴族がどう思っているかよりずっとそっちが大切よ。それを調べればよかった……でも、それでどんな結果を知ってしまっても、やめられないのよね……」気持ち悪くなってきた。

「ねえ、ちょっと大丈夫?」そんな感じでクッションを握りしめて部屋の中をうろつく私を見てずっと引いていた彼女が口を開いた。

「ごめんなさい。今は本当にあなたの存在かわ消えていました……エミリーですね」恥ずかしいのもあり、気持ち悪くなってきた……

「ふう」とコンスタンスはひと息ついてから、

「ねえ、あなたの不安はもちろんわかるけど、異国だし。でも、お兄様とは親友なのよ……悪いことにはならないと思いますわ。そんなに、気をはっちゃダメよ。向こうに変な印象を与えないように、楽にして」

「でも、解っているけど」「まったく」

 私が溜め息をついてしまう。彼女もつられた。

「溜息なんて久しぶり……最悪ね」軽く睨まれた気がする……。

彼女はふと顔を上げて、「ねえ、マーナ、もしかして、この休み中ずっと彼女こうなの?」と声をかけた。

「はい、ずっとそうです。それで、こんな紙も書いてます」

 マーナから紙を受け取ったコンスタンスはそれを読んで、また溜息をついて、

「ねえ、これ何まさかこの家の者に調べさせたの?それは、彼らの仕事じゃないのでは、ウチのもだけど公爵家の諜報員はその辺の国より上よ。大切な財産なのよ。意味のない事させないの……」

 コンスタンスは続けて「もう、本当に……」と呟いた…… 

二人の出す空気が冷たい。視線が痛すぎる……すごく痛い。反省します。そうだけど……今はもう話題変えるしかない。


 「えーと、ね、エミリーの話よね。王太后様の案?」というと、コンスタンスは

「まあ、そうね。王太子様の婚礼の前に、色々あるけど王弟様にお后ということみたいなの。でもね色々あるし、あの美貌ですもの、色んな令嬢が近づいて行くのよね。それを防ぐためにそうとう苦労なさっているの、変な野心を持った女性と結婚したら、立場上何に巻き込まれるか分からないのからね」

「エミリーが突然何かに目覚めるかも……」とつい口を挟んだ。

「でも、彼女は、いつもあなたと一緒に夜会出るし、あとお二人とピクニックなどに参加するから、王太后様や王妃様はかなりあの子を知っていると思っておられるみたいなの。絶対安全と」

「王妃様もこの計画に入っておられるの?」

「そりゃ当然よ。王家の結婚ですわよ。水面下で皆様動いているのよ。あ、そうだ多分エミリーは王弟に自分がどう思われているか気づいてないと思うわ」そうでしょうね……

「あと、実は、王太子様ともある意味関連があるのよ。王妃様の本当の狙いはそこよ」

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