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寵妃さま方とシュタインの王女様

 私達はマーナが凄く冷たい目でこちらを見ているのに気が付いて、二人で拳を上げたまま固まってしまった。

 コンスタンスは薄く笑いつつ「ほほほ、では、失礼いたしますわ」と言い私を引っ張り部屋を出た。今回はすぐ離してくれたので、そのままついて行ったが、案の定私の母が階段の下で待ち構えていてものすごく親しい挨拶をして送り出した。

 外まで送っていって馬車を見えなくなるまで送った後、母はぼーとしている私の腕を取り、

「さあ、お食事よ、彼女誘ったけど断られたわ。彼と会ったら気まずいと……もう、可愛いわね……」とか言いつつ連れていかれた。今日は何回引っ張られているのだろう?


 やっと解放……じゃなくて食事が終わった。兄は帰って来なかった……コンスタンス最高可愛い話を聞かされなくてよかったわ……しかし、お休みの最終日が……

 「はあ疲れた」やっと帰った!!とは言わずベッドに飛び込もうとしたが、マーナに止められ身支度をさせられて、やっと寝ようとしたら……

「さっきのお話の続きですが、先代の王様は

また、正式に結婚されたのですか?そうしないと王弟様産まれませんよね?寵妃の子は庶子ですよね?」

「え、あなた知っているでしょ?今日もうする話じゃないわよね?」と言うと、

「実は私、昔の話知らなくて……」

「え?」いやいやそれはないのでは……冊子とかもあり王家の歴史とかも情報収集には必須でしょう……などと考えていたのが、顔に出てしまったのでしょう、マーナが早口で、

「でも、今の事全て把握しております。そこはわたくしを全面的に信頼し、全てお任せくださいませ」などと言う。それに私は、

「ああ、そうなの。よろしくお願いしますわね……」と答えてしまった。

 続けて、ちょっと姿勢を正し、寝台に腰掛けて、


「ええと、王弟殿下のお母上……今の王太后様は、シュタインの王女様よ。今の王様がお若い頃に生死の境をさ迷われたことがあって、もしもの事があると困るからと再婚されたらしいわ」

「やっぱり王弟様は……スペアですね――しかし子供出来なかったら悲惨ですね――可哀想な王女様」

「ええ、それは本当にそうね……ちなみに、知っているだろうけど王弟殿下は双子よ。王女様はすぐに亡くなられたのだけど」

「それは、知ってます。待望の王女だったのに……とお嘆きだったと。庶子に女の子……」「ええまあ、それは触れずに……」私が口を挟んだ。続けて、

「寵妃様のお子様は学園卒業頃に、爵位……大体侯爵辺りね……を貰うのよ。子供の頃も大体王宮では暮らせなくて離宮とか賜った邸宅とかね。嫡子とはかなり差は付けられるけど、寵妃様方のお子は平等になるようにしたらしいわ。今の陛下以外ほとんどお持ちだったみたいだしね」

「決まり事多くて、なんか、大変そうですね」


「王位を巡る争いを起こさないってのもあるのよ。王妃様の公務を軽減する役割も伝統的にあったみたいよ。王族の女性は、まず王女はだいたい国外へ嫁ぐし、王弟妃がいない場合もあるからね。そうなるとさっきも出てたけど、王家に近い順に公爵夫人と令嬢ね。厳格な序列も大切なのよね」

「やはり、大変ですね――」うーん、真面目に聞いてほしいな。

「ねえ、もう寝るわよ」私は毛布を被った。しかし、

「あ、ちょっと待って……でもしかし、寵妃たくさんの王様によく嫁がす王家がありますね。王太后様はなんかあったのですか――」といいつつ人の毛布を捲って顔を出された。なんと強引、まったく何と言うメイドなのよ……しかも、内容は大っぴらには言って欲しく無いことだ。まあ、本当は分かっていると思うけど。 私は寝たままで、

「そう……あの国は色々あるのよ。だけど、情報統制が厳しくて、なかなか出てこないのよ。()()()()()としか」

 彼女は、ハッとしたように、

「確かに、あの国冊子ないですね。この国の周辺はみんなあるのに――」と、顎に手を当てて言う。

「……でしょうね……」

「でも、結構あの国にも我らの冊子とか流入しているそうですよ。そういえば、冊子の流通量も調べてみるとあの国めちゃくちゃ多いのですよ。やっぱり、厳しくし過ぎると色々あるんじゃないでしょうか――諜報活動の面々もあの国の裏はスゴいとか言ってますよ――」などなど聞こえてくるが、なんかもう遠くのような……

 何となくマーナが「あれ?お休みなさいませ」とかいう声がして、辺りが真っ暗になった。

 



 



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