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第1話 陰キャな僕と転校生

 学校生活は退屈だ。

 はっきりいって、学校なんて大嫌いだ。

 僕は2学期は特に嫌いだな。

 体育祭に音楽祭に文化祭にマラソン大会、どの行事も地獄の様に苦痛で仕方がない。

 名前に『祭』が付こうが、体育祭なんて全然お祭り気分じゃない。


 今日の体育はリレーの練習にマラソンって最悪。走るだけ、ただ走るだけ。

 走りは遅いしトロさは自覚している。

 喘息も相まって、走るのは苦手だ。

 寒くなればなるほど、走ると咳が出て止まらない。

 なんで空気が乾燥する寒い寒い冬にわざわざマラソンなんかやるんだよ?

 ただでさえ、気管支が弱いところに、冬は風邪によくかかるもんだから辛くて辛くて。

 ――ぜえぜえ、ゴホッゴホッ。

 見学したくても、毎回見学なんかしてたら単位を落とす。

 体育も内容を選択制にして欲しい。


 こんな僕は自他共に認める陰キャだ。


 陰キャとは陰気なキャラクターであり、暗い奴であり、スクールカーストとかいうらしいランク(学校で人気があるとか影響力がある奴や注目人物か否かのランキング)では下位層の人間だそうだ。

 反対にクラスで人気の中心にいるような人は陽キャ、明るく太陽みたいにキラッキラしてる一部の眩しい人物だ。


 まっ、別に目立ちたくもないわい。

 僕は僕の身の程をわきまえているからだ。


 誰に何を言われようが馬鹿にされようが、僕は僕だ。


 僕は、学校ではなるべく透明マントを被ってる気分で、なるったけ人に関わらないようにする。


 中学校ではいじめに合っていたからな。

 陰キャラな人間は性根が腐った奴の腹いせに標的として、吊し上げに合いやすいから、気をつけねばなるまい。


 いじめなどと言うものは弱いものを痛ぶり愉しむ、頭の狂った人間のすることだ。

 などと、反論しようものなら執拗に攻撃される。


 先生に相談?

 したさ。

 無駄無駄。

 いじめられる方にも問題があるとか言われて笑われて、更には自分を変えろとか言い返せとか言われたんだ。


 あの時悟ったね。


 この世は不平等で出来ている。

 集団生活には悪意がのさばり、幅をきかせている。


 親に頼れ?

 うちの親は僕を優秀だと思っている。もっとも親の欲目だが……。

 しかも、両親は持病を抱えていて、体が弱いので心配かけたくないんだ。

 家では楽しく学校に通う愛する息子というポジションでいたい。


 まあ、とにかく。

 高校生活は中学校よりはマシなので、とりあえず今日も可もなく不可もなく、平穏無事に過ぎてくれさえすれば良い。


 ところが、僕、有馬哲平ありまてっぺいの静かな学校生活を脅かす存在が現れた。


 転校生の雪花杏奈ゆきはなあんなだ――


 一見、陽キャの彼女がなぜだか僕に絡んでくる。

 ちょっかい?

 いや、ただの暇つぶしなのか。

 まぁ、雪花にも何か抱えるモノがあったりすんのかもしれん。


 でも僕には、ハッキリ言って迷惑千万だ。

 おいおい、僕の後をついて来るな、何でついて来るんだ? 僕に関わらないで。

 頼むから構わないでくれよ。





           つづく






 

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