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【完結】悪役令嬢のカウンセラー  作者: みねバイヤーン(石投げ令嬢フルカラー電子コミック発売中)


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39/100

39.ヴィクトリア様

 ようこそいらっしゃいませ、ヴィクトリア様。わたくしエリザベートと申しますわ。


 はい、白玉クリームあんみつとほうじ茶ですわね。かしこまりました。



 まぁ、ルイーゼロッテ様のお友達でいらっしゃるの? ルイーゼロッテ様はお元気で? まぁ、狩りの女神と崇められている? グリフォンに乗って魔獣を狩っては食べている? 暴食の女神とも呼ばれている? まぁ、もう普通の食べ物では満足できない体に? そうですか、えーっとよかったですわね。えぇ、よかったよかった。ハッピーエンド。間違いない。



 あら、えぇ、まあまあ、ふふふ。好きな人がいっぱいで毎日大忙しなんですの? あらー、よろしいですわねぇ。どんな方がいらっしゃるのかしら?



 えぇ、まず定番の第一王子ですわね。正統派イケメン枠の正義マン。彼の正義感に揺らぎを与えるイベントを起こすと、好感度がアップするのですね。ははぁ、母親の薬代のために盗みを働いた少年をどう裁くのかとか……なるほど。揺らいでるときの困惑した表情が大好物と。ほほほ。


 そして、次が脳筋の護衛騎士ですか。一緒に訓練をすると効果大ですのね。鍛えた筋肉を称え合うのがポイントと。訓練の後にタオルを渡すと、上半身裸の汗拭きシーンがご褒美で見られると。ふふふふ。


 さらに、魔術の先生ですね。クールなツンデレの大人枠。魔術の授業で魔力を暴発させると興味を持ってもらえるのですか。何度か死にかけた? うわー気をつけてくださいまし。傷だらけのヴィクトリア様を姫抱っこで運んでくれて、尊すぎて気絶した……。体張ってますわねぇ。


 まだ続くのですね。マゾ枠の執事見習い。あぁ、ヴィクトリア様が幼少期にスラム街で拾ってきたのですか。無理難題を言うほど喜ぶ。もう好感度カンストしてるから放置でよいと。ほう。


 まだまだ……。学園に通っている平民男子。ガリ勉メガネの陰キャ枠。貴族からの嫌がらせをかばってあげると、メガネの下の美貌がご開帳。圧倒的な美。なるほど。


 もっと……。こじらせ男子枠の第二王子。第一王子への愛憎とコンプレックスでおかしなキャラに。ひたすら黙って話しを聞いてあげると、目にハイライトが入ってキラキラしい笑顔に。正直面倒と……。ははぁ。


 うう……。第一王子の忠実な護衛兼従者。第一王子との絡みは優れたブロマンスであると評判。……ええっとブロマンスって、ああ、なるほど。ブラザーとロマンスを合わせた造語で、男性同士のアツい友情と。ほうほう、バディーの進化系ですね。


 あ、いや、そろそろもうお腹いっぱい。もういいかなーなんて。ええっまだまだいる? まだまだまだまだ一日中語れる? いえ、もう、ホントに、お気持ちだけで、ええ。



 ふうー、いやー、充実してらっしゃるようで、何よりですわ。それではお達者で……。


 え、まだ悩みを話してない? ええっ。



 あらー、なんと、それはひどい。ヴィクトリア様がコツコツコツコツ積み上げた好感度を、ポッと出のヒロインがあっけなく抜き去った……ヒロイン容赦ない……。もうみんなヒロインの下僕、ヴィクトリア様の周りは閑古鳥……か、かわいそう。



 ど、どうしたらよいでしょう? ええ、本当に。どうしたらよいでしょうね!



 いやいやいや、もうイケメンズに囲まれてキャッキャうふふのチヤホヤライフは無理でしょう。無理無理無理無理。無駄無駄無駄無駄ァーーーッ


 いえいえ、アリアリアリアリアリーヴェデルチにはなりませんから。



 もうね、一点突破、それしかない。誰かおひとりに絞って、全精力をそちらに注ぐのです。できればー、誰かー、人気のないー、レアキャラで、お願いしますっ。




 

 為せば成る

 為さねば成らぬ

 何事も

 成らぬは人の

 為さぬなりけり






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