1/9
輝かしき時代に 〜プロローグ〜
「この世界は、ただ一人の人程度では知る事なぞ到底出来ない。
結局、私が得た知識も所詮一握りに過ぎぬ。
それ程に世界は広く、未知である。
そしてそれが私の恐怖と興奮を、駆り立てるのだ。」
これが後世に伝えられる、冒険者の開祖となる男の遺した伝記の一部。
多種多様な生物と環境の織り成す生態系、過ぎ去った時代に遺された残骸、人の知恵すら及ばぬ未開の地。
それらが産み出す不可思議性とその魅惑の魔力は、より強く冒険者の心を動かす。
今から始まる物語は、世界に生きる人々と、それらを彩る生物の生き様を描き記した、数多くの冒険譚の一つ。
新作品。
魔法等は登場しますが、人間が扱うものはどれも規模は大変小さいです。反して他の生物の扱うものは強力な傾向にあります。基本は理不尽です。
このような作品でよろしければ、どうかよろしくお願い致します。