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人間の脳味噌、実は寄生虫の卵説

作者: イカマンボウ



ハカセ、ハカセ! ウーバーンイツツーにお昼ごはんを頼んだら、空の入れ物だけが玄関にありましたよー!


だから言わんこっちゃない。多少大変でも、自分で買いに行くのが一番じゃよ。


でもでもハカセ! 僕、凄いことに気がついて、それが本当かどうか調べまくりたくて、時間が足りなかったんです!!


凄いこと? なんじゃそれは。


実はですねハカセ。人間の脳味噌って寄生虫の卵なんじゃないかって! そう思うんです!!


はあ…? 脳味噌が寄生虫の卵? またなんでそんな考えに至ったのじゃ?


まず、カタツムリに寄生するあの目茶苦茶キモイ寄生虫いるじゃないですか。


ふむ。


あいつってカタツムリの視界を奪って、太陽の方に向かわせ、カラフルに光って鳥に食われるのが目的じゃないですか。


ふむ。


寄生されてなかっら、カタツムリは鳥になんか食われたくないわけですよ。死にたくないわけですよ!


ふむ。それは人間の脳味噌が寄生虫の卵である説になにか関係があるのじゃ?


もちろんですとも。まずですね、脳味噌全てが寄生虫の。って訳じゃないと思うんです。


ふむ。


人間の脳味噌と寄生虫の卵が混ざってる状態みたいな感じです。


ふむ。


で、この卵は200年かけて孵化するんです。


ふむ…? 続けるのじゃ。


だからこそ人間には長生きしてほしいのです。例え生殖能力がなくなっても。


ふむ。


でもですね、この寄生虫の卵がもし孵化してしまったらとんでもない事が起こるんです。


それは一体なんなのじゃ?


人間の脳を食い破ってソイツは現れ、人間を超える生態系の頂点の動物として君臨します。


ふむ!?


人間もまぁまぁ雑食ですがソイツはそれをも超えて雑食です。人間も食べるので。


ふむ。では、人間は既に積み状態にあるって事なのじゃ? そんなやつの卵が脳味噌と混ざっておるのじゃろう。


いえ、人間の脳もソイツに対抗する手段を編み出しました。それは老いです。


ふむ。


人間は老いる事で弱り、死にやすくなり死にます。しかしこれは人間という種を守るための防衛反応なのです。


ふむ。


とまあ、こんな感じです。


ぐうとハカセと弟子の腹が鳴った。


ハカセ〜。お腹にも寄生虫がいるみたいです。コイツは美味しいご飯を欲してるようですよ。


じゃあ、近所のいきなりソテーにでも行くのじゃ。


やったー!


二人は研究でごちゃついた部屋を片付け、昼飯を食べるため外に出た。


ところで、さっきの寄生虫の話じゃが、もし、脳味噌にいる寄生虫の卵が無くなったら、人間は、どうなるのじゃ?  


それはもちろん。防衛反応だけ残るので死にますよ。












この小説を評価してくれたら明日良い事がある説

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― 新着の感想 ―
[良い点] めっちゃオモシレエェェ! [気になる点] 相互さんのブクマからきますた。 [一言] こういうのすこ。 めっちゃ面白かったです!
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